この曲を聴け! 

Usher-to-the-ETHERさんのページ
Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 951-1000
GRA
REIGN OF EREBUS-Humanracist
WELTMACHT-The Call to Battle
WELTMACHT
KONTINUUM
KONTINUUM-EARTH BLOOD MAGIC
BLAZE OF PERDITION-Towards the Blaze of Perdition
PORTA NIGRA-FIN DE SIECLE
OFERMOD-Thaumiel
TEITANBLOOD-Woven Black Arteries
LIKBLEK-LIKBLEK
LIKBLEK
CHASMA-DECLARATIONS OF THE GRAND ARTIFICER
DODSENGEL-VISIONARY
DORDEDUH-Dar de Duh
DORDEDUH
SECRETS OF THE MOON-Seven Bells
NEFANDUS-YOUR GOD IS A GHOST
NEFANDUS
SERPENT NOIR-SEEING THROUGH THE SHADOW CONSCIOUSNESS : OPEN UP THE SHELLS
SERPENT NOIR
GRAVEN-The Shadows Eternal Call
WALLACHIA-Shunya
WALLACHIA
NIHASA-BRAHAMANDA XUL GRIMOIRE
NIHASA
GRABAK-Sin
GRABAK
NEFARIOUS-THE UNIVERSAL WRATH
NEFARIOUS
VON GOAT-SEPTIC ILLUMINATION
鉄色クローンX-鉄色クローンX
XLIX-DEMO 2012
IGNOMINIOUS-Death Walks Amongst Mortals
TUKAARIA-Raw to the Rapine
ODZ MANOUK-Odz Manouk
TODESKULT-APATHY
MGLA-With Hearts Toward None
CARNARIUM-Constelaciones de Requiems
PROFESSOR FATE-The Inferno
PROFESSOR FATE
JUNO BLOODLUST-THE LORD OF OBSESSION
TERDOR-AXIS PANZERZUG ANNO NOVEMBER 1942
MOREDHEL-Satanik Endsieg
KATHAARSYS
KATHAARSYS-Anonymous Ballad
THE INIQUITY DESCENT-THE HUMAN APHERESIS
THIRST-BLACKLIGHT
QUINTA ESSENTIA-Archetypal Transformation
REVERENCE-The Asthenic Ascension
→PC向けページ
Tweet
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | 91 | 92 | 93 | 94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 100 | 101 | 102 | 103 | 104 | 105 | 106 | 107 | 108 | 109 | 110 | 111 | 112 | 113 | 114 | 115 | 116 | 117 | 118 | 119 | 120 | 121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131 | 132 | 133 | 134 | 135 | 136 | 137 | 138 | 139 | 140 | 141 | 142 | 143 | 144 | 145 | 146 | 147 | 148 | 149 | 150 | 151 | 152 | 153 | 154 | 155 | 156 | 157


発言している5曲を連続再生 - Youtube



GRA ★★ (2013-02-03 09:23:07)

スウェーデン産メロディック・ブラック。
正式名称は「GRÅ」ですが、これだと文字化けするので「GRA」で登録。
(コメントでは文字化けしないけど、バンド名などの項目だと文字化けするのを確認)
Åが出せない人は「オングストローム」と打って変換してみましょう。

REIGN OF EREBUS-Humanracist ★★ (2013-02-02 10:26:13)

2001年発表の1st。

このバンド、以前はCOFに通じるような、ゴシック要素の強いシンフォブラックを演っていたらしいんですが…初のフルアルバムとなる今作は、それが信じられないようなRAWなシンフォブラック。特にANTAEUSやAOSOTH辺りのRAWブラックを引き合いに出したくなるような、ノイジーなギターリフが強烈で、個人的にこの音は「刃物系」とでも呼びたくなるような感じ。

ヴォーカルやキーボードは引っ込み気味のミックスで、全ての音がひと塊になって押し寄せてくるような土石流サウンドに仕上がってるんですが…その中から聴こえてくるメロディ自体は非常に良質。決して華美になりすぎず、恐ろしげなムードを演出しつつもメロディアスさを演出するキーボードの音色の選択センスもかなり良いと思う。メロディが前に出すぎてないのが逆に感じでてると思う。

ちょっとアングラ
…続き

WELTMACHT-The Call to Battle ★★ (2013-02-02 10:19:10)

2001年発表の1st。
12曲32分、最長曲でも4分半と1トラックはやや短めの構成。

KRIEGのネームバリューに惹かれて買ってみましたが、これは渋いですね(笑)。オールドスクールな作風ながら、ミッドテンポを基調としたいぶし銀な感触を醸し出す音で、初期GORGOROTHを更に渋くしたかのような路線。キーボードの導入やブラストで攻めるパートもありますが、基本的には心地良い渋かっこよさの支配する音ですね。

初期GORGOROTHと同様、このバンドもどこか土着的な感触がありますが、ヴァイキングというよりは密林にでも潜んでいそうな雰囲気。そしてImperial氏のヴォーカルは、相変わらず蛮族の酋長的というか、鈍器をフルスイングかつ全力で振りぬく野蛮さがありますが、今回はそこに裏返り気味の鬱テイストを加えてきた感じ。やはり彼のヴォーカルはヒリヒリする狂気が感じら
…続き

WELTMACHT ★★ (2013-02-02 10:17:18)

KRIEG人脈によるアメリカ産ブラック。
2枚のアルバムを残し、現在は解散してしまっている模様。

KONTINUUM ★★ (2013-01-31 21:03:02)

アイスランド産ポストブラック。
先日名門レーベルCandlelightより1枚目のアルバムをリリース。

KONTINUUM-EARTH BLOOD MAGIC ★★ (2013-01-31 21:00:14)

2012年発表の1st。
レーベルも有名どころだし、ポストブラックなんてブラック界隈でも割とマニアックなサブジャンルにも関らず、特にブラック専門でもないタワレコに結構な枚数が入荷していたり、意外に話題になっているバンドなんでしょうか?

路線としては、うっすらと音像を覆うギターノイズが、ブラックメタルのRAWさではなく、シューゲイザーに通じる儚くドリーミーな質感を醸し出すポストブラック。ショップではKRALLICE辺りが引き合いに出されていましたが、こちらはトレモロ偏重な作風ではなく、幽玄なアルペジオやちょっと渋めなリードギターによるメロディが印象的な、この手としては変化に富んだ作風。

子供声のSEによってノスタルジックな雰囲気を演出してみせたり、ロックのダイナミズムを酩酊感に変えてみせたり、ブラックメタル的な妖艶さと攻撃性を演出する部分もあったり、曲によ
…続き

BLAZE OF PERDITION-Towards the Blaze of Perdition ★★★ (2013-01-31 20:55:12)

2010年発表の1st。

某サイトではWATAINと同系統のブラックメタルとして、OFERMODやONDSKAPTを差し置いて名前が挙げられていて、「これは買わねば」と思い至り購入したわけですが…これは見事に期待に応えてくれる作品でした。WATAIN同様、メタルとしての重厚感がブラックの邪悪さと結びつき、サタニックな威風へと結びついていくどす黒いブラックメタル。ローファイ音質にも華美なキーボードにも頼らないストロングスタイルのブラックという感じ。

しかしこのバンド、この手のバンドの中でも各要素のレベルが高いんじゃないでしょうか。メロディアスながら甘さではなく、ブラック特有の妖気と邪気を発散するリフといい、威厳のあるドスの効いた中音域がなりと信者を先導するようなアジり系がなりを使い分けるヴォーカルといい、ブラック好きなら即効で引き込まれる魅力がある。楽曲構成も巧
…続き

PORTA NIGRA-FIN DE SIECLE ★★★ (2013-01-29 12:26:26)

2012年発表の1st。

ドイツ産のハイクオリティなアヴァンギャルド・ブラックという売り文句、同郷のSECRETS OF THE MOON辺りのバンドを思わせるお洒落なジャケットに惹かれ購入。レーベルも信頼と実績のDebemur Morti Productionsですし、これでハズレな訳はない…とは思っていましたが、これは想像以上に良いアルバムですよ。

路線としては、幻惑的で幽玄なアルペジオや、妖しげなノーマルヴォイスなども駆使し、意味深な雰囲気を演出しつつ進行するブラックメタル。ミディアムテンポを中心としたリズム構成も、どっしりと構えたような深みのあるムードを演出していますね。知性的ではあっても、その知性の裏に虚無的で皮肉な、黒い嘲笑いが仄見えるような、どこか気難しさのある音。

トレモロリフで奏でられるメロディには、SECRETS OF THE
…続き

OFERMOD-Thaumiel ★★★ (2013-01-29 12:24:51)

2012年発表の2nd。

前作はメタルとしてのマッシブさが、ブラックメタルとしての邪悪さと融合し、威風漂うムードの演出された作品に仕上がっていましたが、今作は邪悪さや威風といった要素は変わらないものの、前作とは少し路線を変えてきましたね。前作よりもブラックメタル特有の、メロディの妖艶さを強調することでよりメロディアスかつ儀式的な作風になった感じがします。

妖艶なメロディで攻めるパートが多くなったこと、パーカッション等を積極的に導入していることなどで、部分的にはペイガンっぽく聴こえる箇所も。ただし異教的というよりは邪教的という感じで、やはりブラックのどす黒さが先に立っている感じ。ヴォーカルもがなり声の太さはそのままに、よりダウナーで粘着質な薄気味悪い表現力を身に付けており、楽曲の陰湿なムードを更に盛り立てます。

ただし、「オーソドックス・レリジャス
…続き

TEITANBLOOD-Woven Black Arteries ★★★ (2013-01-19 06:46:45)

2012年発表の2曲入りコンピレーションCD。
新曲と前年に発表されたアナログに収録された曲からなる構成。

WARブラック大注目株の彼等ですが、今作もまた素晴らしい内容ですね。…2曲で27分という大作主義の作風、クワイヤや演説などの宗教じみたSEを用いたカルトなムードの演出、音響ドゥームに通じるダークなプロダクション…と、ここまでフラグが立ちまくってるのに全然高尚さだとか芸術性だとかに向かっていかず、不敬な野蛮さばかりが際立つこの雰囲気はある意味凄いと思う。

シャーシャーと耳を聾し、現実感を失わせるようなギターリフが音像を支配し、ボテボテと針山を転がり回るように叩かれるドラム、内臓を吐き散らしながらのたうつ様なヴォーカル、時折挿入される狂ったギターソロ…正に悪鬼羅刹の音という感じ。衝動に任せて演奏している立ち姿よりも、獄卒どもが地上に溢れ出して無辜の人間
…続き

LIKBLEK-LIKBLEK ★★ (2013-01-19 06:09:24)

2010年発表の1st。
Daemon Worship Productionsより発売。
NEFANDUSやSERPENT NOIRの作品を出してるレーベルですね。

という訳でレーベル買いなんですが、これが上記バンドに通じるような真性系の凄みと、WARブラックに通じる、ダーティなRAWさの入り混じったブラックメタルで、かなりの良盤。ドスの効いた太さと汚さを兼ね備えたプロダクションといい、頭のネジが一本外れたような狂気だけでなく、威圧感もあるヴォーカルといい、個人的にはアメリカのKRIEGの近作に近い雰囲気を感じたり。

ただ、この手のダーティさの強いブラックメタルとしては、一部かなりメロディアスな部分も含むのも特徴。そのメロディもMAYHEMやSATYRICONに通じるような、じわりと恐怖が伝わってくるような陰鬱さとメロウさがあるもので、なかなか耳を
…続き

LIKBLEK ★★ (2013-01-19 05:55:07)

元SACRAMENTUMのメンバーも絡むスウェーデン産ブラック。
バンド名は「死体の様に青褪めた」という意味だとか。

CHASMA-DECLARATIONS OF THE GRAND ARTIFICER ★★ (2013-01-15 21:36:21)

2011年発表の1st。
3曲で30分を超える、大作主義な作風。

ショップではAGALLOCHやWOLVES IN THE THRONEROOM辺りのシューゲイザー寄りブラック好きにお勧めされていたバンドですが…上記バンドはともかく、ALCEST辺りのノスタルジックな音が好きな人は引きそうな音ですよ、これ(笑)。スタイルこそアルペジオを用いた静パートの演出や、長いスパンの展開とザラついた音質のリフによる陶酔感など、シューゲイザー系ブラック的ではありますが、むしろ感性としては鬱ブラックに近いのではと思います。

音像も靄のようなノイズ質が妙に重々しくのしかかってくるような陰鬱さがあるし、リフのメロディもその靄の中に神経を侵すガスでも含まれているかのごとき毒性の高さ。2曲目の冒頭の、ALCESTならノスタルジックな子供の声SEでも入れそうな所を、このバンドはパ
…続き

DODSENGEL-VISIONARY ★★★ (2013-01-15 20:06:58)

2009年発表の1st。
現時点で二回も再発されているらしいですが、それも頷ける作品。

路線としてはWATAINやFUNERAL MISTなどの、真性な邪悪さ全開かつメタルとしてのマッシブさもあるバンドを、もうちょっとRAWでプリミティブな方向に寄せた感じで、雰囲気としてはスウェーデンのHERESIやONDSKAPT辺りに近い雰囲気なんですが、この手のブラックの中でもトレモロ含有率がかなり高めで、メロディアスな曲作りが成されているような印象。

そしてそのメロディが、ブラックメタルとして絶品なのが素晴らしいんですよね…。初期(De Mysteriis~期)のMAYHEMを思わせる、メロディそのものにダイレクトに悪魔主義の教義が練り込まれたような戦慄感。それに加えて、ちょっと勇壮な感じのメロディやフレンチ系に通じる病的さ漂うメロディもあり、プリミティブ系苦手
…続き

DORDEDUH-Dar de Duh ★★ (2013-01-15 20:00:26)

2012年発表の1st。
ENSLAVEDのカヴァーと2010年のEPを加えた限定盤二枚組使用もあり。

NEGURA BUNGETの元メンバーが参加するバンドという触れ込みですが、確かにアトモスフェリックな要素とペイガン要素が同居するブラックと言うことで、路線の方も共通するものがありますね。NEGURA BUNGETも大概でしたが、こちらはそれ以上に前衛的というか、かなり風変わりな印象を受けるサウンド。

祭り系の歓声っぽいコーラスや民謡調のクリーンヴォーカル、薄暗いムードを壊さない程度の叙情的な笛メロなどを用いた祭儀的なパートと、深遠さを感じさせるスピリチュアルなキーボードがバンドサウンドを包み込む、アンビエンス重視のパートを両立させる構成が特徴で、聴いていると物質世界と精神世界を行ったり来たりしているような、何とも不安定な気分になる作品。

…続き

DORDEDUH ★★ (2013-01-15 19:59:18)

ルーマニア産ペイガン/アトモスフェリックブラック。
NEGURA BUNGETの元メンバーが参加。
バンド名は「精霊への思慕」という意味だとか。

SECRETS OF THE MOON-Seven Bells ★★★ (2013-01-12 16:13:41)

2012年発表の4th。

作風的には「Antithesis」より続く、メタルとしてのマッシブさ、クオリティの高さがブラックメタルとしての邪悪な黒光りに直結する、威風堂々としたブラックメタルですが…楽曲の質といい邪悪なムードといい、バンドとしても過去最高のものを練り上げてきたのではないでしょうか。個人的には、2012年のメタルアルバムの中でもトップクラスに素晴らしい作品だと思います。

特にこのバンドは以前から「引き」のパートが長く、展開面でクドさを覚える事が少なくなかったんですが…今作ではその使い方も、そのパート自身も更に磨きがかかり、冗長さを全く感じさせなくなった気がします。引きのパートがより魅力的になったことで、楽曲の持つどす黒さは一段と深みを増した印象。威風のある暗黒ブラックメタルをやらせたらこのバンドの右に出るものはいない程だと思う。

メロ
…続き

NEFANDUS-YOUR GOD IS A GHOST ★★ (2013-01-12 16:09:45)

2012年発表の4曲入りEP。
現MARDUKのDevo氏がミックスを担当。

関連バンドのOFERMODやSERPENT NOIR、MALIGNはどれも真性の雰囲気漂う、邪悪極まりないブラックメタルを演ってますが、この作品も同様にドス黒い空気を醸し出すブラックですね。OFERMODがデス寄りの重さ、SERPENT NOIRが粘着質な残虐性を持っていたのに対し、このバンドは荒涼感溢れる寒々しいトレモロを多用し、若干メロディアスで聴きやすい路線。

Devo氏によるRAWながらトレモロ映えするプロダクション、トレモロ一辺倒でなく、イカレ系のギターソロや刻みリフも交えたオールドスクール要素もあるギターワークなど、作りはかなりしっかりしている感じ。ただ、2曲目がノーマル声も交えたドゥーミーな、やや好みが分かれるものであることや、全体として疾走パートは意外と少なめな
…続き

NEFANDUS ★★ (2013-01-12 16:08:33)

スウェーデンで活動する古株のブラックメタルバンド。
OFERMOD等のMichayah氏が在籍。

SERPENT NOIR-SEEING THROUGH THE SHADOW CONSCIOUSNESS : OPEN UP THE SHELLS ★★★ (2013-01-10 23:28:08)

2012年発表の1st。

メンバーはOFERMOD絡みという事ですが、正にOFERMODやプログレ方向に行く前のDEATHSPELL OMEGA等と共通する、ドス黒くて宗教色漂う、邪悪極まりないブラックメタルを演っていますね。それらのバンドと比べると、メロディアスな部分は控え目な代わり、ノイジーなリフには引き摺るような粘着感があり、より陶酔感や宗教的恍惚感を覚えさせる事に的を絞ったような音。

効果音の挿入等を上手く用いた、儀式的なムードの演出もセンスが良く、全編に渡って何か邪悪な存在と対峙しているかのような緊張感が漂ってますね。何気にリズムも変化に富んでおり、時には一見邪悪な雰囲気にはそぐわなそうなノリノリのリズムまで出てきますが…骸骨の化物が人の死を歓んでステップ踏んでるような気色悪さがあって全然楽しそうじゃありません。むしろグロいです。

ノイ
…続き

SERPENT NOIR ★★ (2013-01-10 23:26:56)

ギリシャ産ブラックメタルバンド。
OFERMODやNEFANDUSのMichayah氏がドラムを担当。

GRAVEN-The Shadows Eternal Call ★★★ (2013-01-10 23:19:46)

2005年発表の2nd。
これ、中古で凄く安かったんですけど…かなりの良盤ですね。

作風としては、耳に優しくないノイジーなリフを特色とする、プリミティブブラックの様式を踏襲したスタイルですが…単にRAWなだけでなく、音質も楽曲自体もしっかり作りこまれている印象。特にオールドスクールなものを中心としつつ、時に幻惑的なフレーズを挟んだり、ジャーマンブラック特有の氷の礫が吹き付けるようなトレモロを交えたりするリフが素晴らしい。

それを奏でるギターの音色も、薄っぺらではなくしっかりと厚みのある、骨の太い音で、リフの魅力を引き出してくれてるのが良いですね。現在ENDSTILLEでも活躍するZingultusのヴォーカルは、鬼気迫るような気迫の篭もった絶叫で噛み千切るような迫力がある。プリブラとしては迫力のある音作りですが、ヴォーカルがそれに負けない壮絶さである事も
…続き

WALLACHIA-Shunya ★★★ (2013-01-06 23:27:10)

2012年発表の3rd。
日本人名っぽいアルバムタイトル(笑)。「俊也」ってところでしょうか。

路線としては、トレモロや刻みをバランス良く織り込んだギターリフに、シンセによる荘厳な装飾を纏って疾走する、メロデス要素もあるシンフォニック・ブラック。生のストリングスを使用するパートもあったり、シンセが弦や鍵盤系だけでなくサイバー系やSE系の音色も交えていたり、ドラマ性に富んだクオリティの高い音。何気にギターリフが耳を惹く箇所も多く、バンドサウンドと装飾のバランス感覚も良い感じ。

ただクオリティの高いシンフォニックブラックというだけでなく、個人的にはBORKNAGAR辺りに通じる、バイキング風味の勇壮さにプログレッシブな感性が加わったような、独特の感覚も覚えるんですよね。特にブラストで攻めるパート、暴虐さよりも勇壮さと神秘性が同時に伝わってくるような雰囲気が似
…続き

WALLACHIA ★★ (2013-01-06 23:26:38)

先日Debemur Mortiより新作を発表した、ノルウェーのシンフォニック・ブラックメタルバンド。何気に結成は95年とかなり活動期間の長いバンドらしいです。

NIHASA-BRAHAMANDA XUL GRIMOIRE ★★ (2013-01-04 00:10:06)

2009年発表の1st。

アートワークも神秘的で良い感じだし、メンバーもギリシャのブラックメタルシーンでは割と有名な人が関与しているにも関らず、某所でかなりの安値で投げ売られていたので購入したんですが…正直、これは投げ売られるのもちょっと分かるかも…いわゆるアトモスフェリック・ブラックですが、微妙に魅力が伝わりづらい作品なんですよね。そもそもイントロのアンビエント部分が8分近くある時点で勿体付け過ぎで聞き手を選ぶ感じが。

と言っても、分かりやすさに欠けるというだけで、ブラックメタルのテンプレ的でない魅力がある作品ではあるように思います。シンセとギターノイズを上手く混ぜ、邪教の祭壇のある洞窟に煙が立ち込めているような、妙な湿り気は他のブラックにはない魅力だと思う。その中に響く刺々しい音色のトレモロも、精神に来る感じがしてノイジーさを活用できてると思う。ACHER
…続き

NIHASA ★★ (2013-01-04 00:08:25)

ギリシャ産ブラックメタルバンド。
元STUTTHOFでNIGHTBRINGERのライブメンバーでもあるACHERONTAS氏を中心としたプロジェクト。

GRABAK-Sin ★★★ (2013-01-02 17:52:34)

2011年発表の5th。

なんか寝技や組み技が強そうなバンド名ですが(笑)、基本的には1349やDARK FUNERAL辺りをもう少しマイルドにした感じの、ファストパート中心のブラック。メロい中にも暗黒性を含ませたリフのメロディもこれらのバンドと共通しますが、DISSECTIONに通じる優美さやジャーマンブラック的な寒々しいメロウさも感じられ、よりメロディアスな感触の作風。ドラムがやや丸めの音で、一歩間違えればB級バンドにありがちなチープさを醸し出してしまいそうですが、この作品はそれがむしろリフのメロさや催眠性を強調している感じに仕上がってるのは、流石ベテランといった所でしょうか。

また、ごく一部ではゴシック的な女性ヴォーカル(ソプラノ・クワイア)を取り入れ、楽曲に変化を付けているのもいいですね。特に1曲目、天使メタトロンの台詞を美麗なソプラノが歌い上げた後、
…続き

GRABAK ★★ (2013-01-02 17:51:33)

元NARGAROTHのメンバーも絡むドイツ産ブラック。
90年代半ばより活動する、ジャーマンブラックとしてはかなりのベテラン。
ちなみに某格闘技団体とは何の関係もありません(笑)。

NEFARIOUS-THE UNIVERSAL WRATH ★★★ (2013-01-02 17:47:19)

2012年発表の1st。

この如何にも荒涼とした世界観を持っていそうなジャケ、そしてCold Dimensionsよりリリースという事からも察せる通り、バンドサウンドを包む幻想的で冷えた感触のシンセを纏いつつ、ザラついたギターリフとブラストを中心とした苛烈なリズムで、身を切る吹雪の如く疾走していくアトモスフェリック/コールドブラック。SEAR BLISSはメタリックな印象が強いので、そのメンバーがこういうアンビエンス重視のブラックメタルを演ってるのはちょっと意外。まあ、SEAR BLISSの最新作「Eternal Recurrence」でのアトモスフェリック方向への接近を考えれば、不思議ではないのかもしれませんが…。

ただ、COLDWORLDやAURVANDIL辺りの、似た系統のバンドと比べると音がメタリックというか、もっと実体的な印象も受けるんですよね。ミッ
…続き

NEFARIOUS ★★ (2013-01-02 17:46:42)

ハンガリー産コールドブラック。
SEAR BLISSのメンバーが在籍。

VON GOAT-SEPTIC ILLUMINATION ★★★ (2013-01-02 17:43:58)

2010年発表の1st。

アメリカ産カルトブラックの始祖、VONの作風を受け継ぐプロジェクトという事で、期待して購入しましたが…これは素晴らしいですね。「Satanic Blood」でのテープ起こしっぽい音質が改善された(とはいっても、適度に篭もったRAW音質ではある)り、儀式的な要素があったりしつつも、基本的にはシンプルでサタニックなオールドスクール・ブラックメタル。えずくようなヴォーカルの汚さもカルトさを強調しててグッド。

VONの頃からそうでしたが、やはりリフのセンスが素晴らしいですよね。オールドスクールなダーティさはしっかり演出しつつ、地下臭く邪悪なムードも満点、それでいてシンプルという。音質や展開など飾りに過ぎません的な作風も、リフの魅力に拍車を掛けてます。更にリードギターが生気を奪うようなメロディを弾いてたりするのも、より楽曲の邪悪さや洗脳度を上げ
…続き

鉄色クローンX-鉄色クローンX (2012-12-11 23:49:27)

Marty FriedmanやCHTHONICのFreddy Limが参加したももいろクローバーZカヴァーアルバム。2012年発表。…この面子でももクロカヴァーとか私みたいなミーハー気質のメタル好きにはたまらない企画ですよ(笑)。あのももクロのウルトラキャッチーなメロディがメタルサウンドでビルドアップされたら…と思うと、考えただけで垂涎モノです(笑)。

…という訳で、早速買ってきたんですが…これ、正直微妙な気が…。
ももクロの曲のデスボイス+メタルサウンドによるカヴァーということですが…ポップスは歌メロの流れありきで、デスメタルはリフ中心で展開していくという構成の違いが、まずあると思うんですよね。そこでポップスやロックをデスメタル風にカヴァーする時はその様式の違いをどうアレンジするかが腕の見せ所になってくると思うんですが…このアルバムはそこが上手く行ってない気がしてし
…続き

XLIX-DEMO 2012 ★★★ (2012-11-06 23:15:23)

2012年発表の4曲入りデモ。
イントロ・アウトロを含め27分とボリュームはまあまあ。

国産の鬱ブラック期待の新バンドという触れ込みですが、曲によって見せる顔の異なる作品ですね(と言っても実質2曲ですけど…)。1曲目のイントロに続く2曲目は、物悲しく鬱エモーショナルなメロディを紡ぎ上げていくスローパートと、五寸釘を打ち付けるような、独特な音色のドラムが耳を惹くファストパートを組み合わせた緩急付いた楽曲。女性の悲鳴と、赤ちゃんの泣き声に男性の断末魔をプラスしたかのような、鬱ブラック特有の超高音絶叫も印象深い。

3曲目は、鬱アルペジオに音響志向を覗かせる低音を絡めたパートで聴き手の意識を沼のように引き込みつつ、篭もった音色のトレモロリフによる陰鬱なメロディを聴かせる楽曲ですが…このトレモロの篭もり具合がかなり素晴らしい。暗闇の中で何かが蠢いているような得体の
…続き

IGNOMINIOUS-Death Walks Amongst Mortals ★★ (2012-11-06 23:12:54)

2011年発表の1st。

ジャケットからはフィンランド辺りのオールドスクールなウォー・ブラックみたいな雰囲気が漂ってますが、ハンガリーのプリミティブブラックで意外にもかなりメロウなメロディを押し出した作風。少々野暮ったく感じるほどに左右のチャンネルからトレモロリフ中心でメロディアスなギターを絡ませて進行する作風で、メロディも邪悪さや汚さよりも悲哀の情感がかなり強い感じ。

「メロウなプリブラ」カテゴリの中でも、相当メロディアスな部類に入る音。但し聴きやすいかというとそうは言い切れず、高音域のシャーシャー感を強調した音作りはある程度のプリミティブ/RAWブラック耐性を必要とするかも。聴き手を選ぶ音作りながら、邪悪さやカルト性よりもメロディの哀愁を重視するという、ある意味音楽として正統な攻め方をしているせいで却ってニッチ感が強くなっている印象も。ヴォーカルの絶叫もか
…続き

TUKAARIA-Raw to the Rapine ★★★ (2012-11-05 19:14:11)

2011年発表の1st。
翌年にProfound LoreよりVOLAHN、ODZ MANOUKとのスプリット音源を加えてトールケース/デジパック仕様、500枚限定で再発されてます。どの音源も2011年に発表されたもの。

路線としては、緩急付けた展開も取り入れつつ、テレビの砂嵐を思わせるノイジーな音作りの中にトレモロリフが響く、プリミティブブラックの様式を踏襲したものといえますが…流石一癖あるバンドの多く所属するProfound Loreが目を付けただけあって、単にプリブラのテンプレをなぞっただけには終わらない、深遠な邪悪さも感じさせてくれる作品になってますね。

まずトレモロによる、オカルティックなメロディが非常に秀逸。寒々しい部分もありますが、単に寒いというよりも悪寒を呼び起こすような、不気味さも伴う感触がありますね。テレビの砂嵐だと思ったら、良く見る
…続き

ODZ MANOUK-Odz Manouk ★★★ (2012-11-05 19:11:15)

2010年発表のデモ音源に、TUKAARIAとのスプリット音源を付け、リマスターを施し2012年にProfound Loreから再発された音源集。500枚限定、トールケース/デジパック仕様。

このバンドも、基本は2ビート疾走に紙ヤスリのようなザラついた音質のリフ、トレモロリフによる邪悪メロディを絡めたパートの多い、如何にもプリミティブブラックという感じの作風ですが…同時期にProfound Loreより音源をリリースし、スプリットの相手でもある同郷のTUKAARIA同様、ジャンルのテンプレを踏襲するだけでない、一歩踏み込んだ深さのある音を出してますね。

特にメロディ面においては、陰鬱さはTUKAARIA以上かもしれません。今正に蠱毒が作られんとしているような、毒々しいメロディであったり、不協的な気味悪さと神秘性を同時に感じさせるものだったり、オカルティックで本
…続き

TODESKULT-APATHY ★★ (2012-11-03 22:40:46)

2009年発表の2nd。

ドイツ産の鬱ブラック…という事ですが、SILNCERの悲痛さと、フューネラルブラックの陰鬱さを掛け合わせたような、正にこのサブジャンルの真ん中…といった感じの音を出してますね。闇が這い出してくるようなスローテンポに、時折暗いにも程があるトレモロを絡めて進行する作風で、妙にマニアックで自己満足的な部分もなく、しっかり聴き手に陰鬱さを伝えてくれる音。

特徴的なのがヴォーカルで、この手には珍しくないSILENCER系の裏声絶叫なんですが…ここまでSILENCERっぽいのは逆にレアかも。咳き込んだりはしませんが、直立不動では出せなそうなキチ絶叫っぷりがそっくり。この手のバンドって感情表現をやりすぎてて逆に滑稽だったり情けなく聴こえたりする事もありますが、このヴォーカルは丁度良く悲痛さを伝える事ができてるように思います。

ただまあ
…続き

MGLA-With Hearts Toward None ★★★ (2012-11-01 22:33:07)

2012年発表の2nd。

これはヤバい!!このバンドって、今までは「知る人ぞ知る」くらいの知名度のバンドだったという認識なんですが、この作品を以ってジャンルの代表格のバンドと肩を並べるくらい、魅力的なバンドに成り上がったのではないでしょうか…ほんと素晴らしいアルバムですよ、これ。

作風的には、今までの集大成という感じで、前作「Groza」で見せた、音質を太くすることでWATAINやCRAFT辺りに通じる、どす黒い邪悪さも保ちつつ、初期作品のメロウなトレモロも再び多く取り入れ、より聴き手の耳を惹く力をアップさせたような作風。ヴォーカルもドスの効いたがなりで、威厳すら漂わせる存在感を放っており、非常にかっこいい。

プリミティブブラック的な執拗な反復で聴き手をトランス状態に導きつつ、時にファストブラック以上の怒涛の狂った疾走を、時に激メロウかつ邪悪の哲
…続き

CARNARIUM-Constelaciones de Requiems ★★ (2012-11-01 22:29:55)

2002年発表の1st。
これは聴きやすいシンフォブラックですね。

タイプとしては、刻みリフを多用し、メタリックに聴かせるメロデスちっくなバンドサウンドに、ハープシコードやストリングスの音色を用いたキーボード、声楽的な歌い回しの女性クリーンヴォーカルが乗り、上品で荘厳な世界観を演出するシンフォブラック。メロディそのものも、如何にもゴシック的な甘美さが感じられるもので、暗黒耽美趣味を分かりやすく伝える、ある意味キャッチーな作風。

丁度「Midian」期のCRADLE OF FILTHが、「Her Ghost in the Fog」等で一部取り入れていた女性ソプラノを全編に取り入れ、より聴きやすくキャッチネスを重視した作風というと近いものがあるように思います。但し、音作りやアレンジにはCOFと比べると幾分…というか大分チープな部分もあり、まだマニア向けといっ
…続き

PROFESSOR FATE-The Inferno ★★★ (2012-10-29 20:45:06)

2007年発表の1st。
「Limbo」ではGarm氏がヴォーカルでゲスト参加。

ANAAL NATHRAKHのメンバーによるプロジェクトとして有名ですが、あれだけブチ切れたエクストリームメタルを演っているアーティストの作品としては意外なことに、非バンドサウンドのダークウェーブ。打ち込みのリズムにキーボードによるクラシカルなメロディや妖しいクリーンヴォーカルが乗り進行していく作風で、ヘヴィなギターリフなどは当然無いものの、シンセを重ねてあるため音圧に物足りなさはないですね。

本隊でも非常にど派手なサウンドを展開するIrrumator氏ですが…こちらのプロジェクトでも、ダンテの「神曲」をテキストに用いていたり、シンセメロもクラシカルで大仰であったり、やはり世界観は大袈裟なのが良いですね。全編を通じて諧謔心に溢れたラスボスが玉座から見下ろしているような、ケレ
…続き

PROFESSOR FATE ★★ (2012-10-29 20:44:32)

ANAAL NATHRAKHのIrrumator氏によるダークウェーブ。

JUNO BLOODLUST-THE LORD OF OBSESSION ★★★ (2012-10-28 22:21:25)

2012年発表の1st。

国産のシンフォニック・ブラックで凄いバンドが出てきた…と、噂はかねがね聴いてましたけど…これは想像以上に凄いですね…。ゴシック的な耽美さやドラマティックでクラシカルなメロディを好む方ならマストバイな逸品で、同じ日本人である事を誇りたくなるような素晴らしい仕上がりの作品です。

路線は、オルガンやストリングス、ピアノ等の音色を用いた劇的なキーボード・アレンジが持ち味のシンフォブラックですが…このメロディが本当に素晴らしい。CRADLE OF FILTHの「Midian」や「Dusk and her Embrace」アルバムを思い起こすような、クラシカルで陶酔的な美を感じさせるメロディですが…ASRIELや六弦アリスなど、同人シンフォ系のグループを思わず想起してしまったくらい、そのメロディの使い方が派手で分かりやすいのが特徴。このキャッチー
…続き

TERDOR-AXIS PANZERZUG ANNO NOVEMBER 1942 (2012-10-28 22:18:50)

2008年発表の1st。

メロウなだけでなく、暗さや悲哀といった感情を含んだメロディと、焼け付くようなノイジーなリフが、ブラックメタルらしい好戦的で荒々しい演奏に乗り、戦場の殺伐とした空気感だったり、荒廃した焦土の荒涼感を感じさせるブラックメタル。楽曲やメロディ自体のセンスは悪くなく、特に理性の箍が外れリミッター解除モードで絶叫を繰り返すヴォーカルなんか実にかっこいいと思えます。しかし…

この音作りはなんとも惜しいですね…まずイントロの、SEが終わり際にぶつ切りになる、トラック分けをミスったようなオープニングで早くもテンションが急速冷却。本編もプリブラのような聴きづらい音ではないにしても、音割れのようなノイズが入ったり今にも消え入りそうな弱々しさになったり、後半の楽曲だけ音量大きめだったり、ある意味プリブラより性質悪い音。この辺りまともにしてくれれば、普通に良
…続き

MOREDHEL-Satanik Endsieg ★★ (2012-10-28 09:53:08)

2010年発表の1st。
NARGAROTHのKanwulfがレコーディング・ミックス等を担当。

もうジャケからして如何にもプリブラという感じですが、音の方もジャケの印象そのまんまですね。オールドスクールなリフを交えた、プリブラとしてはある程度展開を設けた作風ですが、RAWな音質で荒々しく聴かせるブラックである事に終始ブレのない音。殆ど音が割れているようにしか聴こえないヴォーカルの絶叫もかっこいい。プリブラ期のNARGAROTHともかなり近い音。

典型的なプリミティブブラックではありますが、トレモロやアルペジオに込められたメロディは、フレンチブラック並にネガティビティを撒き散らすようなものであるのが特徴ですね。フレンチブラックのような耽美さや病的さは薄く、ひたすらに聴き手の気力を奪っていくような陰鬱さ。リズム的にはノリの良い部分もあったりしますが、メロデ
…続き

KATHAARSYS ★★ (2012-10-28 09:51:19)

スペイン産プログレブラック。
以前Aboriorth氏が在籍していた事もあるバンド。

KATHAARSYS-Anonymous Ballad ★★★ (2012-10-28 09:50:20)

2009年発表の3rd。

スペインのブラックという以外、何の予備知識もなく聴いたので最初の出音には結構驚きましたね…Vintersorg氏やGarm氏を思わせる、男声美声クリーンによるオープニング。この美声クリーンや、ギターによる暗い森を思わせる、ゴシック的なメロディを絡めて情緒たっぷりに展開していくブラックで、ゴシック色強い頃のOPETHやWOODS OF YPRES辺りともそう遠くない音。マイルドな美声クリーン以外に、低音グロウルと絶叫を使い分けるヴォーカルもなかなかの巧者。

上品で暗い美しさを伴うメロディに場を支配させつつも、そこにブラック特有の荒々しい音色のリフを絡めてみせたり、トレモロリフを狂おしく掻き鳴らしたり、上記バンドと比較するとどこか狂気的で、カルトな感性も垣間見せる展開も多いのが特徴。ただし、それによってメロディの耽美さが更に強調されている
…続き

THE INIQUITY DESCENT-THE HUMAN APHERESIS ★★★ (2012-10-26 12:24:44)

2012年発表の1st。
CDケース側面の「The Human Apharesis」は誤植っぽいです。
FINNTROLLの現ヴォーカリストが絡むアヴァンギャルド・ブラック…という触れ込みで購入しましたが…アヴァンギャルドという言葉から連想されるような難解さは殆どなく、小気味良いかっこよさと根深い邪悪さが同居した、なかなか独特な作品ですね。

近年のブラックにはロックのヴァイブを取り入れてダイナミックさを演出するバンドが多いですが、このバンドもリズムにロック要素を取り入れ、骨太な展開で聴かせてくれますね。WATAIN系の、ブラック特有のドスの効いた感じと、ハードコアやスラッシュのキレの良さを併せ持ったような、ヴォーカルのがなり声も音の太さと相俟って、実に邪悪に響いてます。

但しリフの方は割と個性的で、ブラック特有のトレモロリフは余り使わず、音圧の高い
…続き

THIRST-BLACKLIGHT ★★★ (2012-10-26 12:20:50)

2008年発表の3rd。
90年代初頭から活動するバンドで、この時点で15年以上のキャリアがあるとか。

音としては…如何にもデスメタル大国のポーランドらしい、低音をしっかり効かせた暴虐な展開を軸に、メロディックブラックのメロウなメロディ、アトモスフェリックなキーボードによる神秘性を取り入れた、美味しい所を上手く取り入れたようなスタイルで、ブラスト畳み掛けのブルータリティと長めのギターソロも含むメロディアスな作りを上手く両立させた、ドラマティックなサウンド。

ヴォーカルは如何にもブラックといった風情の高音絶叫で、これもキレ良くかっこいい。まあ取り入れている要素がどれもエクストリームメタル・ブラックメタルに置いて常套という感じなので、まあ格好悪くなる事はまずないんですが…このバンドは取り入れ方、消化の仕方としてはかなり巧みな方だと思う。特にダークさを伴うメロ
…続き

QUINTA ESSENTIA-Archetypal Transformation ★★★ (2012-10-22 21:54:34)

2008年発表の2nd。

アメリカ産のメロディック・ブラックという事ですが…最初聴いたとき、余り突出した部分が無いように感じられ、ぶっちゃけ一度は手放してしまったくらいなんですが…なんとなく気になって買い戻し、聴き返してみたら意外に嵌まってしまいました。メロディアスさ・ドラマティックさではメロブラでも上位に食い込める良盤ですよ、これは。

まず特徴的なのが、メロディアスなパートが間断なく続く楽曲構成。ブラック特有のトレモロリフであったり、メロデス以上に長尺のギターソロであったり、メロディの流れ自体がそのまま楽曲の展開とイコールであるような曲の作り方で、ベースもかなりメロウ。音質が刺々しくなく、重過ぎないのもメロディアスさを強調する結果となっていますね。

但し、メロディそれ自体はブラックに特有の寒々しさや邪悪さはやや薄めで、以前聴いたときはそこにイン
…続き

REVERENCE-The Asthenic Ascension ★★★ (2012-10-19 00:08:00)

2012年発表の4th。
前々作をAvantgardeから、前作をOsmoseからリリースし、今作はCandlelightからのリリースと、名門レーベルを転々としているだけあって、かなりハイクオリティなインダストリアル・ブラックを演ってますね。

直接的にインダストリアルノイズなどを曲に絡めてくる事は少なく、アトモスフェリックなキーボードや無機的な質感を持ったリフなどにより、破滅の差し迫ったようなムードを演出している作風で、タイプとしては「Generator」期のABORYMに近いと言えるかもしれません。ブラックって演奏や音質に荒々しさを残しておく事が多いですが、この作品は生臭さがほぼ排除され、無機質な耳触りを持った仕上がりの音作りになってますね。その音作りが、生命反応のないような破滅感を更に高めてます。

この作品も聴いていると、ABORYM以外にも他のバ
…続き


MyPage