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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 851-900
YSENGRIN-To Endotaton
YSENGRIN
KATAXU-Hunger of Elements
LORD MANTIS-Pervertor
WOLVHAMMER-The Obsidian Plains
MARBLEBOG-Forestheart
AGRUSS-Morok
Von Branden-Flammenreich
ミルキィホームズ-シングル曲-プロローグは明日色
L'Arc〜en〜Ciel-BUTTERFLY-CHASE
MASTER'S HAMMER-Vracejte Konve Na Misto
MASTER'S HAMMER
MALEVOLENTIA-EX OBLIVION
MALEVOLENTIA
IUVENES-Towards Sources of Honour and Pride
ANAL BLASPHEMY-Profane Fornication Ejaculation
VIÐR (VITHR)-HEDENSK SKIKK OG TRO
VIÐR (VITHR)
IRDORATH-DEKONSTRUKTEUR DES FLEISCHES
B'Z-C'mon-デッドエンド
THYRANE-Hypnotic
THYRANE
B'Z-ACTION-光芒
L'Arc〜en〜Ciel-BUTTERFLY-X X X
IN THE FROST-IN THE FROST
IN THE FROST
TOTAL HATE-DEPOPULATING PLANET EARTH
TOTAL HATE
ACRIMONIOUS-PURULENCE
FROZEN DAWN-The Old Prophecy of Winterland
FROZEN DAWN
DUSKEN-ΠΥΡΙΜΑΝΗΣ (pyrimanes)
DUSKEN
METI BHUVAH-Ⅱ
METI BHUVAH
CAPRICORNUS-Alone Against All
CAPRICORNUS
ETERNAL MAJESTY-Wounds of Hatred and Slavery
SOLI DIABOLI GLORIA-SOLI DIABOLI GLORIA
GONTYNA KRY-The Blood of Our Fathers
GONTYNA KRY
ANHEDONIA-Der Schrei der Natur
ANHEDONIA
AOSOTH-Iv:arrow in Heart
SUPPLICIUM-Magna Atra Missa
CRUXIFICTION-The Coming
CRUXIFICTION
BURIAL HORDES-WAR, REVENGE AND TOTAL ANNIHILATION
BLODHEMN-Holmengraa
BLODHEMN
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YSENGRIN-To Endotaton ★★★ (2013-06-11 23:51:28)

2012年発表の3rd。
1曲のみ40分というなかなかラジカルな構成の作品。

某アーカイブやショップの紹介では、デス/ブラック/ドゥームとして紹介されていましたが、ブラックメタル的な邪悪トレモロやデスメタル的なブラストは一部で聴けるのみで、メロディアスなフレーズを挟みつつ刻みを入れて展開するギターワーク、ドラマ性を重視しつつもミッドテンポ中心のリズム構成などからは、むしろゴシックメタルに近い雰囲気もある気がします。

ただ、葬式ドゥームすら行けそうなやたらディープな低音グロウル、低音のしっかり聴いたプロダクションと妖しいギターメロ、神秘的なチャーチオルガンなどが組み合わさってできる淫靡でいかがわしい音像などが発散する儀式的な雰囲気などは、やはりブラックやドゥームに近い気がしますね。展開には前衛的な部分もあり、パーカッションや女性の喘ぎSEなども取り入れたり
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YSENGRIN ★★ (2013-06-11 23:50:40)

フランス産デス/ブラック/ドゥームメタルバンド。
AORLHACやDARKENHOLDなどと4WAYスプリットを出した事も。
あと何気にMUTIILATIONと人脈的な繋がりがあるとか。

KATAXU-Hunger of Elements ★★ (2013-06-02 11:53:29)

2005年発表の2nd。

ポーランドのペイガン人脈によるバンドですが、音自体は直接的なペイガン/フォークではなく、アトモスフェリックなキーボードがバンドサウンドを包み込み、神秘的・神話的・オカルティックな雰囲気を演出する、シンフォニック・ブラックそのものという感じの作風で、キーボード中心の音像などは初期LIMBONIC ARTに近い感じですね。メロディの傾向としてはミステリアス・クラシカルな感じで、民族性をダイレクトにではなく、神話方面から解釈したような雰囲気。

現実と幻想の境目を曖昧にするかのようなキーボードに包み込まれた中で、叙情的なメロディを紡ぎあげるトレモロ、バンドサウンドを抱擁するばかりでなく、キラキラした音色やフレーズを使い、更に音を日常から切り離していくキーボードなど、耳を惹く箇所はかなり多いです。戦争の真っ只中にいるかのような、殺気立ったヴォー
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LORD MANTIS-Pervertor ★★ (2013-06-02 11:07:30)

2012年発表の2nd。

スラッジの引き摺るような重さとブラックメタルの邪悪さを融合させた音楽性、同郷でかつNACHTMYSTIUM絡みの人脈という事で、このちょっと前に出たWOLVHAMMERを思わせる部分も多い作品ですが、作風の趣向自体は大分異なる感じですね。炸裂感がストレートなかっこよさにも繋がっていたWOLVHAMMERと比べると、こちらはより暗黒ムードを重視した粘性の高い音で、その分疾走パートも少なめ。

ギターのフレーズもブラックの寒々しさや叙情性よりは、カオティックで殺伐としたものを中心に弾いている感じで、それがスラッジ由来の灼け付くようなノイジーな音色とも相俟って、実体を持ったかのようなリアルなどす黒さを感じさせてくれますね。ヴォーカルはエフェクトが掛かってるせいでどうも狂性を殺いでしまっている感じなのが惜しいですが、「at the Mouth」
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WOLVHAMMER-The Obsidian Plains ★★★ (2013-06-01 21:15:30)

2011年発表の2nd。

ショップの紹介によると、スラッジ要素のあるブラックとの事で、割とマニアックな路線を想像していましたが…これ、ストレートに滅茶苦茶かっこいいですね。スラッジ・ドゥーム由来の、街に火の手が上がるような絶望的な引き摺りノイズを塗したリフが視界を黒く染めつつ、ハードコア的な炸裂感のある疾走パートを多く含む展開で聴き手を蹂躙していく、破壊的なブラックメタル。

スラッジ要素の強いバンドにしては意外に少なめのスローパートも、荒廃した雰囲気が上手く演出され、破壊的な疾走パートとの対比もあってかなり魅力的に聴こえる。また、頻度はそれ程多いわけではないものの、ブラック由来のトレモロリフには毒々しいメロディが塗り込められており、展開にインパクトを与えてくれてますね。ブラックメタル特有の高音絶叫と、ハードコア的な怒号を使い分けるヴォーカルも、しっかり邪悪さを
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MARBLEBOG-Forestheart ★★ (2013-06-01 19:07:50)

2005年発表の2nd。

ペイガン/アンビエントブラックとして、某ディスクガイドでも紹介されるなど、ある程度の知名度を誇る彼らですが、これはなかなか興味深い音源ですね。ギターリフに込められたメロディこそペイガン的な叙情性を感じさせるものの、根底にはBURZUMの影響が流れていそうな作風の音。

ミディアム中心で、時折バタバタしたリズムを取り入れたドラムパートは「Hvis Lyset Tar Oss」期のBURZUMっぽいですし、ギターリフの金属質な音色は「Filosofem」アルバムのそれをもう少し聴きやすくしたような質感。ヴォーカルの真に迫った絶叫も、当時のCountの叫びに肉薄するような迫力があって、非常にかっこいい。

ただ、初期BURZUMとペイガンブラックを繋ぐリンクとしての面白さというのはあるんですが、作品そのものを見るともう少し展開があ
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AGRUSS-Morok ★★★ (2013-06-01 17:49:24)

2012年発表の1st。

端的に言ってしまえば、アトモスフェリック・ブラック的な包み込むようなどす黒さを感じさせるディストーションと、刻みやメロディアスなフレーズ等を仕込んだ、メタリックなかっこよさも感じさせるリフを組み合わせた、暗黒度の非常に高いメロディック・ブラック…とでも言えそうな路線なんですが、そんな単純な説明では言い表せない程のカオスを感じさせてくれる、かなりの邪悪盤。

まずヴォーカルの表現力、これが何気に素晴らしい。地を這うような低音グロウルから、喉が張り裂けるような絶叫までを使いこなし、狂性たっぷりに聴き手を圧倒していくようなパフォーマンスも然る事ながら、そのスタイルと、作品の邪悪で重苦しい靄に包まれるような、黒い音質がこの上なくマッチして非常に混沌とした雰囲気に。楽曲の方も、例えばカオティックなメロディとうねるベースを絡ませるパートを設けてみた
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Von Branden-Flammenreich ★★ (2013-06-01 17:28:02)

2012年発表の2nd。

ブラック特有の、禍々しいエナジーを放出するようなどす黒いディストーションを音像の真ん中に据えつつ、トレモロリフやリードギターが儚く神秘的で、時に幽玄さを感じさせるメロディを紡ぎながら進行する、シューゲイザー寄りの感性を持ったブラックメタル。ドリーミーというよりはナイトメアな音像、汚くエモーショナルな濁声ガナリヴォーカルなど、この手のブラックの中では直接的な攻撃性も強めの音。

このバンドの音楽性は、クラシックやジャズ等からも影響を受けているという事なんですが…そういった要素はあくまで副次的で、基本はシューゲイザー系ブラックな感じなのがちょっと物足りないかも。そういう素養があるなら、個人的にはもっとあからさまにやってくれた方が面白くなったような気もします。ただ、黒い音像の中に神秘的なメロディが仄めく様は、ちょっと最近のLUNAR AURO
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ミルキィホームズ-シングル曲-プロローグは明日色 ★★★ (2013-06-01 17:26:49)

この曲、なんかラルクのTetsuya作曲のポップサイドの楽曲っぽい雰囲気があるんですよね…。特にLINKとかGOOD LUCK MY WAYとかの、2000年代半ば以降のシングル曲っぽい感じ。サビのピースフルな高揚感とかっこよさを両立させているメロディなんかもそうだし、爽やかなストリングスの使い方なんかもそれっぽい。当然、個人的にはツボを突かれました。カラオケで男性にキーをちょっと下げてhydeの物真似をしながら歌ってもらったら面白いかも(笑)。

L'Arc〜en〜Ciel-BUTTERFLY-CHASE ★★★ (2013-06-01 17:17:15)

これはかっこいいですね。
以前の、特にSMILE以前のhyde氏の歌唱って、ライブDVDとかで見せるラフで迫力のある歌い方と比べると、音源では丁寧に歌いすぎてて…と思うことが多々あったんですが、この曲はライブ歌唱の迫力を、良い感じにスタジオに持ち込めてる感じがしますね。特に「get away」の伸びのある高音から、ダーティながなり声への以降が絶品過ぎる…。カラオケでhyde氏の物真似をしたがる人は沢山いますが、これを聴くとその気持ちがすっごくよく分かる(笑)。「Revelation」「死の灰」辺りもこんな感じで歌って欲しかったなぁ…。

MASTER'S HAMMER-Vracejte Konve Na Misto ★★★ (2013-05-16 21:28:17)

2012年発表の5th。

非北欧のバンドではシーンの最初期から活動するキャリアの持ち主であったり、初期作のオリジナル盤がプレミア価格で取引されていたり、何気にトリビュート盤まで出ている…等という情報から、ただものでないバンドであることは予想が付きましたが…いやはや、という感じですね。私はこの作品がMASTER’S HAMMERとのファーストコンタクトでしたが、ただただ翻弄・圧倒されるばかりでした。ほんと異星人にでもあったような感じ。

路線としては、ブラックメタルを演奏の主軸としつつも、そこに様々なエクスペリメンタルな要素をぶち込んでくるカルト系アヴァンギャルドという感じですが、根幹を成すバンドサウンドが意外にも骨太なのが、まず特徴の一つですね。スラッシーでメタリックなリフ捌きは何気にストレートにかっこよく、音質もしっかりしているため、ある意味では聴きやすい音、
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MASTER'S HAMMER ★★ (2013-05-16 21:27:03)

チェコ産アヴァンギャルド・ブラック。
80年代後半より活動し、ブラック好きの間でも一部の熱狂的な支持を得ているバンド。

MALEVOLENTIA-EX OBLIVION ★★ (2013-05-15 20:33:11)

2011年発表の2nd。

一言で言えば、トレモロリフと派手なオーケストレーションによるメロディアスに聴かせつつ、ブラストを中心に爆走する、分かりやすいシンフォニック・ブラックではありますが…クトゥルフ神話などをモチーフにしているせいなのか、同系統のバンドと比べるとメロディが華美というよりも、戦慄がどこまでも加速していくような、どこか不気味な雰囲気も伴っているという特徴がありますね。

その傾向が、フランス産らしい耽美な感覚とも相俟って、邪悪さと美しさの同居する、カルトながら引き込まれるようなメロディ使いに仕上がっているように思います。女性ヴォーカリストであるSpleen氏の、男性顔負けの獰猛さと、時折声を裏返らせながら絶叫するヒステリックさを併せ持ったパフォーマンスも、楽曲の持つ禁忌に触れるようなおぞましさを助長している感じがします。

音質はメジャ
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MALEVOLENTIA ★★ (2013-05-15 20:32:19)

フランス産シンフォニックブラック。
OTARGOSのメンバーが在籍。

IUVENES-Towards Sources of Honour and Pride ★★ (2013-05-13 00:02:02)

2005年発表の3rd。

…バンド名がGRAVELANDそのまんまなフォントで記載されており、しかも発売元があのNo Colours…これでもしペイガン系の音を出してなかったら嘘だよなぁ…と思ってましたが、案の定ペイガンブラックでした。LORD WIND的な壮大なシンセサイザーによるアンビエントに、少しダーティなクリーンヴォーカルと申し訳程度のバンドサウンドを足したような作風で、中期以降のGRAVELANDにも通じる、世界観が広がるような音。

前述したとおり、基本的にバンドサウンドはごくシンプルなものなんですが、それが上手くキーボードと交じり合って雄大で勇ましい雰囲気を醸し出しているんですよね。キーボードの音も、バンドサウンドもはっきり言ってチープといえばチープではあるんですが…まあGRAVELANDやLORD WIND辺りのNo Colours絡みのポリッシ
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ANAL BLASPHEMY-Profane Fornication Ejaculation (2013-05-12 23:58:00)

2010年発表の2nd。

このバンドも、ショップではデス要素を取り入れたブラックという風に紹介されていましたが…BEHEMOTHやBELPHEGOR辺りの様に、デスのダイレクトな攻撃性を取り入れたバンドとは違い、オールドスクール・デスのダーティな部分を取り込み、泥臭くダーティで冒涜的な雰囲気を取り込んだ作風ですね。ヴォーカルのスタイルもブラックよりデスに近い、唸るようなグロウル。

音の篭もらせ方が絶妙で、結果としてウォーブラックに近い、ヴォルヴォルしたアングラの熱気を感じさせる音に仕上がった感じ。トレモロによるメロディアスさや、モダンな音質によるブルータリティなど、分かりやすいかっこよさではないですが、泥臭い音作りからは不敬で野卑なムードを強烈に発しています。

ブラックの中でも「アングラな熱気」の感じられる音が好みの人にお勧め、ですが、プリブラ系
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VIÐR (VITHR)-HEDENSK SKIKK OG TRO ★★★ (2013-05-10 21:25:43)

2012年発表の1st。

ザラザラした質感の、擦り込むようなリフを中心に、緩急付けた展開で聴かせる、割とストレートなブラックメタル。トレモロ含有率はそれほど高くないものの、所々で聴ける土着性を感じさせるフレーズなんかは如何にもノルウェー産のバンドという感じがしますね。…個人的にこの作品で特筆だと思うのは、音作りの上手さですね。ザラついたリフの醸し出すくすんだような音像が、どこか儀式めいた雰囲気を醸し出しつつも、ドラムの音はあくまで抜けよく、ダイナミズムを殺していないのが良い感じ。

…作風的に、メロディアスなリードギターによる土着フレーズで聴かせる部分があったり、ヴァイキング的朗唱を取り入れたり、近年のSATYRICON的な威風を感じさせるミディアム、女性ヴォーカルを入れた妖艶なパートなど、楽曲の展開にはかなり幅を持たせているんですが、それら展開の妙を損なうほど
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VIÐR (VITHR) ★★ (2013-05-10 21:23:47)

ノルウェー産ブラックメタルバンド
CDの側面等ではVIðRと表記されている事もあるので、探す際は注意。

IRDORATH-DEKONSTRUKTEUR DES FLEISCHES ★★★ (2013-05-10 21:21:09)

2010年発表の2nd。

ショップの紹介でもデス寄りの音として紹介されていましたが、1曲目を聴く限りスラッシュメタルを更に重くしたような、ヘヴィな音作りに、正統派やメロデスに通じるメロウなメロディを取り込んだ、メタリックでダイナミックな音で、確かにヴォーカルを除いてブラック色少ないかな…と思いましたが、シンフォでオカルティックなイントロまで取り入れた2曲目でブラック流儀のトレモロが解禁、そこからはデスメタルの重さやかっこよさと、ブラックの邪悪メロウが心地良く入り混じった作風に。

この作品、前述の1曲目を始め、曲によっては殆どブラックメタルらしさを感じられなかったりするんですけど、それにも増してギターワークがかっこいいんですよね。ブラックらしいトレモロも勿論良いんですけど、それ以上に耳を惹くのが正統派やメロデスのような、メタリックにギラ付きつつもメロウ鎖を加味す
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B'Z-C'mon-デッドエンド ★★★ (2013-05-05 10:17:04)

これ、凄くいい曲だと思います。
確かにB'zの定番という感じのロック曲なんですけど、どこか切迫したようなシリアスな雰囲気があって、それが松本さん得意の哀愁メロディの魅力を引き出していると思う。無責任な前向きさではない歌詞も素晴らしいです。こういう状況にいる時って、なかなかこの歌詞のような心境にはなれないものですけど、この曲を聴いて「こういう考え方もあるんだ」って気付けた人もいるのでは。しかし、何で稲葉さんはJロックでは最大の成功者のうちの一人といっても過言でないのに、こう挫折した人、挫折しそうな人の気持ちが分かるんですかね…?

THYRANE-Hypnotic ★★ (2013-05-05 10:15:55)

2003年発表の3rd。
このバンドは初期作がクオリティの高いシンフォニック・ブラックでその手を好むリスナーから高い評価を受けていますけど、この作品は既に脱ブラック化がかなり進んでますね…。

刻みを多用した、メロデスに近いリフワークとミッドテンポ中心のグルーヴィでキャッチーなバンドサウンドに、元シンフォブラックバンドらしい妖しくクラシカルなフレーズや、メカニカルな音色を取り入れたキーボードを乗せた音で、THE KOVENANTや近年のSATYRICON、SAMAEL辺りに近い作風に仕上がってます。流石にシンフォ系で高い評価を得ていただけあって、キーボードのメロディは印象深いものがあって良い感じ。

ただ、正直ブラックメタルらしさが殆どないリフワークは、聴いていてちょっと淡白さを覚えてしまうのも確かなんですよね…。この辺り、作風は変化してもSATYRICON
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THYRANE ★★ (2013-05-05 10:09:06)

フィンランド産シンフォニック・ブラック。
後期はインダストリアルな方向に音楽性を変化させていったバンド。

B'Z-ACTION-光芒 ★★★ (2013-05-05 09:26:54)

元から超名曲のポテンシャルを秘めた曲だと思ってましたけど、案の定ライブで大化けしてましたね。この1曲を聴けただけでも、ACTIONのライブDVDを買った価値があるというものです。とにかく大サビの熱唱を通り越した、命を削るかの如き絶唱、そして松本さんのギターソロによる大団円…ちょっと凹んでる時に聴いたら無理矢理立ち上がらされるようなパワーを感じますよ。会場にいた人の中には、生きる気力を貰った人も少なくないんじゃないでしょうか。マジで。

L'Arc〜en〜Ciel-BUTTERFLY-X X X ★★★ (2013-05-05 09:21:30)

これは他のどのバンドにも真似できない世界観だと思う。
この歌唱を完全コピーできるシンガーはいるかもしれないけど、思いついて実行できる人はhyde氏をおいて他にいないと思う。こういう曲を聴くと、やっぱり彼って他のシンガーより「ヴィジョンが見えているヴォーカリスト」だと思うんですよね。そのヴィジョンを具体化するような、作曲及び編曲能力も見事としか言い様がないです。こんなに妖艶なのに、しっかりポピュラリティと両立させている辺り本当に凄いと思う。

IN THE FROST-IN THE FROST ★★★ (2013-05-04 11:50:43)

2012年発表の1st。

ブラックメタル、それもアトモスフェリック系を愛聴する人であれば、もうバンド名を聴いただけで作風の想像が付いてしまいそうですよね。ブラックメタル特有の歪みの強い音質と、陰影の濃い、寒々しいトレモロリフ、幽玄なキーボードやアルペジオなどが絡み、冷涼な雰囲気を演出するブラック。聴くだけで体温が奪われていくような音作りが実に心地良い。…というか、このバンド名で寒々しさが感じられない音楽やってたら詐欺だと思う(笑)。

ただ、このバンドは泣きの入った哀愁系のリードギターを含むパートが多かったり、ドラムの音作りが意外にもタイトな感じであったりするせいか、他のアトモスフェリック系のバンドと比べると、どこかメタルとしてのダイナミズムも重視されているような印象を受けるんですよね。それでも寒々しいムードはしっかり醸し出せているのが素晴らしい。楽曲に神秘性を
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IN THE FROST ★★ (2013-05-04 11:50:13)

ポーランド産コールド・ブラック。
昨年Pest Productionsより1枚目のアルバムをリリース。

TOTAL HATE-DEPOPULATING PLANET EARTH ★★ (2013-05-04 11:32:07)

2008年発表の1st。
著名なブラックメタルバンドの作品を多くリリースしているAgoniaより発売。

タイプとしてはまごうことなきプリミティブ・ブラックですが、ひたすらミニマルに展開していくタイプではなく、オールドスクールな躍動感やファストブラック並の殺気の篭もった爆走などが作り出す殺伐としたムードを、RAWな音質が更に掻き立てる、アングラな雰囲気を強く出しつつも、地下臭いダイナミズムも感じられる作風。

猛獣を思わせるような獰猛さと、ダウナーな病的さを併せ持ったヴォーカルの絶叫といい、北欧プリブラを思わせる荒涼感のあるリフといい、しっかりジャンルのツボを押さえた音。音質は安定してノイジーでRAW、まあこのジャンルの平均といった所ですが…何故かタイトルトラックの5曲目の、メロいリードが入るパートで破綻寸前の音になるのがやたら生々しくて怖いんですよね。個人
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TOTAL HATE ★★ (2013-05-04 11:30:23)

おお、渋いバンドが追加されている…(笑)。
ARMAGEDDAやKRIEG、MARBLEBOG、NYLTALGIAなど、ある程度知名度のあるブラックメタルバンドで活動していた事でも知られる、Winterheart氏が加入したバンドですね。何気に1stはAgoniaからリリースしてたりします。

ACRIMONIOUS-PURULENCE ★★★ (2013-05-02 23:02:41)

2009年発表の1st。

よくレビューサイトや通販サイト、メタル系CDショップ等でDEATHSPELL OMEGAが引き合いに出されている通り、DSOが「Si Monumentum~」アルバムで見せたような、不穏で宗教じみたメロディを取り入れた、禍々しさに満ちたブラックメタル。DSOの「Si~」ほど思索性やコンセプト性に富む訳ではないものの、こちらはプリブラにも通じるオールドスクールな衝動性も感じられる音で、DSOのプリブラ期と「Si~」アルバムを繋ぐミッシングリンク的な作風といえるのかも。

基本はそんな感じの宗教色強い不穏なブラックですが、何気に楽曲の展開に幅を持たせているんですよね。例えば2曲目では近年のWATAIN的な、ストレートにかっこいい畳み掛けが聴けるし、5曲目の一部ではちょっとクサめなトレモロの絡みまで聴かせてくれたり。タイトルトラックでもある6
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FROZEN DAWN-The Old Prophecy of Winterland ★★★ (2013-05-01 21:53:56)

2011年発表の1st。
SATYRICONの「Fuel for Hatred」のカヴァー入り。

一応、人並みにメロディックブラックは聴いてるつもりなんですが…この作品は結構な衝撃を受けましたね…。寒々しいトレモロやメロウなリードギターを武器に、緩急を上手く付けて聴かせる、作風それ自体は典型的なメロディックブラックなんですが…とにかくメロディが前に出て主張しまくるのが大きな特徴。クサメタルにどっぷり漬かった人間がDISSECTIONを聴いてその寒々しいメロディの虜になったら、こんな音を作り出す気がします。ごく短いオープニング曲「Cold Winds」の、余りにキャッチーな寒冷トレモロや馬鹿ッ速いドラムロールの時点で、このバンドが派手好きな感性を持っていることは最早確定的でしたけど(笑)。

メロディはしっかり寒々しさや邪悪さといった、ブラックメタルならでは
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FROZEN DAWN ★★ (2013-05-01 21:52:18)

スペイン産メロディックブラック。
今まで聴いたメロブラの中でも屈指のメロディアスさを誇る作風のバンド。

DUSKEN-ΠΥΡΙΜΑΝΗΣ (pyrimanes) ★★ (2013-04-30 10:31:47)

2008年発表の2nd。

ブラックメタルらしい邪悪な雰囲気を纏ったトレモロリフを武器に、しっかりした展開を緩急付けて聴かせる、王道のブラックで、端的に言ってWATAIN辺りに近い音。ある程度クリアさも保ちつつ、湿り気も含み陰鬱さを助長する音質、WATAINのErik氏に通じる憎悪を込めたドスの効いたがなり、トレモロに頼り切らない楽曲構成、フレンチ勢に通じる毒のある宗教じみたメロディ等、各要素レベル高く纏め上げられている感じ。

但しWATAINやVALKYRJA辺りの、似た系統のバンドと比べると、こちらはメタリックな高揚感はかなり抑え目で、むしろディプレッシブ・ブラックに通じるような沈み込むような陰鬱さも伴っているのが特徴ですね。儀式的な雰囲気が強い音作り、平坦気味に擦り込むようなリフを多用するギターワークの傾向等がそういうムードを作り上げているように思います。
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DUSKEN ★★ (2013-04-30 10:30:23)

ドイツ産ブラック。
World Terror Committeeより2枚のアルバムを出してます。

METI BHUVAH-Ⅱ (2013-04-30 10:27:46)

2009年発表の2nd。

バンド名にサンスクリット語(「地軸」の意)を用いていたり、メンバーがレーベルを運営し、そこから自らの作品も出していたり、背景を聞いただけでなんか気合入ってる感じですが…音の方は関連バンドのSOLI DIABOLI GLORIAよりも、更に上級者向けな感じですね。

ノイジーでガビガビした音質が耳を聾する、RAW音質によるオールドスクールなプリブラという感じですが、オールドスクールなバンドにありがちな高揚感は殆どなく、どこか気が滅入ってくるような陰鬱さを感じる音。特にメロディアスという訳でもないのに、地下臭い音作りのせいかやたら陰気に聴こえます。ごく一部で聴けるメロウなトレモロでは意外にも良質なメロディを奏でていたりしますが、そもそもメロディは余り重視されていないような作風。

これは気分が合うときに聴けば心地良く陶酔出来そう
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METI BHUVAH ★★ (2013-04-30 10:26:13)

ロシア産ブラック。
SOLI DIABOLI GLORIAのメンバーが絡んでます。

CAPRICORNUS-Alone Against All ★★ (2013-04-26 22:50:20)

2004年発表の1st。
残念ながらこのアルバムをリリースして活動を停止した模様。

ポーランドにおけるペイガン/NSブラックのシーンの重要人物であったCapricornus氏ですが、この作品は典型的なプリミティブブラックという感じの音を出してますね。陰鬱さ8割、メロウさ2割くらいの荒涼としたリフを主体としたプリブラの合間に、瞑想的アンビエントなインストを挟んで雰囲気を演出していく作風。粗くて薄い音作りも、リフの荒涼とした感触を上手く助長してます。

7曲目「Bombing Certain Land」のリフ使い等、パートによってはメロウさを押し出してくる部分もありますが、基本的には渋めのプリミティブだと思う。時折用いるオールドスクールな刻みや、高音絶叫ではなく、恫喝するようながなりを聴かせるヴォーカルもあって、殺伐とした感触もかなり強めの仕上がり。民族的とい
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CAPRICORNUS ★★ (2013-04-26 22:48:48)

初期GRAVELANDにも在籍した、ポーランドのペイガンシーンの重要人物。
ソロとしてはEPやスプリットの他、2004年にアルバムを一枚リリースしています。

ETERNAL MAJESTY-Wounds of Hatred and Slavery ★★★ (2013-04-26 22:47:38)

2006年発表の2nd。

同郷のカルトバンドであるANTAEUSとメンバーが関連していたり、スプリットを出したり深い繋がりを持つバンドという事で、ちょっと身構えてしまいましたが…意外にもアンダーグラウンド成分は少なめな、メタルとして至極真っ当な作風のメロディックブラック。やや粗めの音色のリフに、寒々しいメロディのトレモロを仕込んで来る作風は、フランスのバンドながらスウェディッシュ勢に近いスタイルだと思います。

このバンド、何気に楽曲の作りがかなり丁寧ですよね。リズムにしてもブラスト一辺倒でなく、緩急を上手く付けて展開するし、メロウなベースラインを前に出したりアトモスフェリックなキーで寒々しさを強調したり、結構展開のパターンも豊富。対してヴォーカルは、裏返る寸前のような歪み切った野獣的絶叫で、「ギエエエエエ!!」系のロングトーンが特に素晴らしい(笑)。質の高い音
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SOLI DIABOLI GLORIA-SOLI DIABOLI GLORIA ★★ (2013-04-26 22:44:44)

2009年発表の1st。

バンド名やアートワーク等から、おそらくDEATHSPELL OMEGA大好きなんだろうな…と思っていたら、本当にDSOのカヴァーまで演っちゃってますね…。その事からも察せる通り、初期DSOにも通じる、オールドスクールなプリミティブブラックなんですが…金属質な響きを強調したやたらRAWなドラムと、刃物系のノイズを撒き散らすギターリフが交じり合った血腥い音塊が聴き手を責め苛む、かなりカルトな雰囲気の音。

但し、フレンチブラックの病んだ雰囲気にも通じる、悪のオーラを纏うようなメロディ使い、プリブラとしては緩急の付いた展開、聴き手の喉元を食いちぎろうとするような、いっそ小気味良いほどに歪んだ絶叫ヴォーカルなど、各要素は悪くないんですよね。この荒々しい音質を受け入れられるかどうかで、評価が大きく変わってくる作品だと思います。個人的にはブラックを
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GONTYNA KRY-The Blood of Our Fathers ★★★ (2013-04-24 22:27:15)

2008年発表の2nd。

ディスクガイドやファンジンでも紹介されていたバンドで、ペイガンメタル愛好家から非常に高い評価を得ている…という事は知っていたんですが、実際に買ってみて驚きました。これ、予想以上に素晴らしいです。民族楽器や民族調のキーボードを作曲の主軸に据えるペイガンメタルバンドも多いですが、このバンドはギターにより神秘的なメロディを丁寧に紡ぎ上げていくスタイル。

このギターワークが、本当に素晴らしいんですよね…。トレモロだけに頼らず、リードギターによるフレーズも緻密に重ねて練り上げた音からは、個人的には後期(特に「Prometheus」アルバム)EMPERORと共通するような、熱に浮かされて悪夢に魘されるような、狂的な美しさを感じれらます。刻みも多用し、劇的に展開する音はアトモスフェリックというよりはメタリックな感触なんですが、安直にキーボードを重ね
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GONTYNA KRY ★★ (2013-04-24 22:24:55)

ポーランド産ペイガンブラック。
バンド名は「血の寺院」という意味らしいです。

ANHEDONIA-Der Schrei der Natur ★★★ (2013-04-24 22:21:10)

2008年発表の1st。666枚限定のリリース。
100本限定でイントロ・アウトロ無しのカセット版も出ているとか。

作風としては、俯いてとぼとぼと宛ても無く歩いているような、沈痛さを滲ませたテンポに、このジャンルを愛好するリスナーが求めている陰鬱さをそのまま形にしたようなド鬱なメロディによるトレモロと、音像を弱々しく包み込むようなギターノイズがネガティブに結合したギターワークを乗せた、典型的な鬱ブラック。鬱感情がそのまま垂れ流しになっているような、ある意味自然な感触を覚える音で、波長が合えば非常に心地良く聴ける感じですね。

何気にこのバンド、リズムやギターフレーズの展開の仕方が丁寧で、それがこの自然な鬱感情の流れを感じさせる作風に繋がっている気がします。ただミニマルなだけではない、作りこまれたネガティビティという感じ。音量がかなり小さめなのは個人的には正
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ANHEDONIA ★★ (2013-04-24 22:20:29)

ポーランド産鬱ブラック。
かのPest Productionsより一枚のアルバムをリリースしてますが、鬱ブラック好きの間で高い評価を得ている模様。

AOSOTH-Iv:arrow in Heart ★★★ (2013-04-23 23:34:10)

2013年発表の4th。

オールドスクールな印象も強かった1stと比べると、随分深遠な方向に舵を切ってきましたね…。最早「粗い」「ノイジー」では済まされない、暗黒のエナジーが凝縮されているような、凄みの効いた音色のリフと、不穏とか不吉とかを通り越し、聴いてるだけで不幸が降りかかってきそうな邪悪なトレモロを用い、スケールの大きな禍々しさを演出していく音。パーカッションやSEを用いたパートや、混沌とした雰囲気を孕んだ大作主義の展開なども合わさり、血腥さと宗教的な深淵さを両立した仕上がりになっていると思います。

確かに、大作主義な作風であったり、宗教的な深遠さを感じさせる雰囲気、不穏なメロディ使い等という点では、巷で言われている通りDEATHSPELL OMEGAに通じる点もあると思いますが…MkM氏の臓腑から生々しい憎悪を吐き出すかのような、憎しみの篭もったがなり
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SUPPLICIUM-Magna Atra Missa ★★★ (2013-04-23 23:30:01)

2010年発表の1st。
ジャケやタイトルのフォントも良い感じだし、レーベルも信頼できるところ(Those Opposed)だし…ということで、何となく手に取ってみたんですが、何気に超良盤なんじゃないでしょうか、これ。

タイプとしては、少々プリミティブな質感もありつつ、どこか荘厳さも感じさせる粗く擦り込むようなノイジーなリフで荒廃した雰囲気を醸し出しつつ、要所で浮き上がるようにトレモロを前に出して聴かせる、割と王道のスタイルですが…粗い音作りによる閉塞感のある地下ムード漂う暗黒性といい、トレモロに込められたフランス産のバンドらしい頽廃美といい、ブラックメタルの邪悪さの演出のレベルが非常に高く、いわゆる「ツボ」を抑えた音、という感じ。

特にトレモロリフのメロディセンスが素晴らしく、かのDEATHSPELL OMEGAがプログレッシブな方向に行く前の、サタニ
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CRUXIFICTION-The Coming ★★★ (2013-04-19 14:31:01)

2011年発表の1st。
これはメロブラでもかなりドラマティックな作品ですね。

基本はブラストも交えつつ緩急付けたリズムに、メロウなトレモロリフや、やや粗くノイジー気味なリフを絡ませた典型的なブラックメタルのスタイルですが、泣きメロのギターソロ(パートによってはツインリードまである)を長めにフィーチャーしたり、チャーチオルガンとバンドサウンドの絡みがあったり、アルペジオがアトモスフェリックな空間を演出したり、展開にかなり工夫が見られ、衝動性よりも構築美やドラマ性を重視した仕上がりの音。

音圧、フレーズの聴き取りやすさなど、音質面でも申し分なしで、純粋にメタルとして非常にクオリティの高い音と言えるかと。何気に刻みを利用して厚みを出すパートもかっこよかったり。トレモロなどに見られるメロディの美しさはフランス産のバンドらしさを醸し出してますが、リフのザリザリし
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CRUXIFICTION ★★ (2013-04-19 14:29:44)

フランス産ブラックメタルバンド。
バンド名はCrucifixionではないので注意。

BURIAL HORDES-WAR, REVENGE AND TOTAL ANNIHILATION ★★ (2013-04-19 14:26:46)

2005年発表の1st。

ややRAWなギターノイズや割れ気味にがなるヴォーカルが真性ブラックの凄みを醸し出しつつも、甘くならない程度にメロウで毒も効いたトレモロを入れてくる、王道とも言えるタイプのブラックで、タイプとしてはWATAINや、同郷で人脈的にも繋がりのあるENSHADOWEDを思わせる音ですね。厚みはありつつも、多少ノイジーな音作りのせいか、有名どころのバンドと比べるとアングラ度は少々高い印象も。

ただ、音作りに荒々しさを残しているせいか、ブラスト激走時の爆発力や迫力はかなりのものだし、テンポを落とす部分でも殺伐としたムードが漂ってるし、決して同系統のバンドに埋没しない凄みを持っているように思います。トレモロリフのヒリヒリした質感や、この手としては短めに纏まった楽曲構成も、爆発力や殺伐ムードを助長しているのではないかと。

衝動性だけでは
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BLODHEMN-Holmengraa ★★★ (2013-04-18 18:02:32)

2012年発表の1st。

ノルウェー産らしい邪悪なだけではない、土着性を帯びたメロウさも感じられるトレモロを武器としつつ、所々にオールドスクールな熱気のあるパートを挟みドラマ性を演出する、いかにも「True Norwegian Black Metal」といった感じの作風で、TAAKEやGORGOROTH辺りを直接的に連想させるような音。モダン過ぎずRAW過ぎずな、湿り気を帯びたプロダクションも土着的なメロウさ、オールドスクールな熱気としっかり合っていて良い感じ。

ただ、このバンドはDISSECTIONをカヴァーしている事からも分かる通り、上記のバンドと比べると、スウェディッシュ的なダイレクトな叙情性を感じさせるようなメロディが多いような気がするんですよね。そのお陰で適度なメロディアスさが保たれていて、聴きやすく仕上がっている感じ。「いかにも」な音なので、際立っ
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BLODHEMN ★★ (2013-04-18 18:00:45)

マルチプレイヤーInvisus氏によるノルウェーのブラック。
去年Indie Recordingsより初のフルアルバムをリリース。


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