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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 701-750
APOLOKIA
HÖSTKÄNSLOR-Fear Reality
HÖSTKÄNSLOR
SNAKESKIN ANGELS-Witchchapel
SNAKESKIN ANGELS
NACHTGEBLÜT-Strange Ways to Ancient Times
NACHTGEBLÜT
FROM THE VASTLAND-Kamarikan
FROM THE VASTLAND
FREITOD-Regenjahre
FREITOD
SITUS MAGUS-Le Grand Oeuvre
SITUS MAGUS
LULLABY-Enchantress
LULLABY
SALE FREUX-L'Exil
SALE FREUX
INFANDOUS-Blood, the Sun, and the Cosmos
INFANDOUS
SATYRICON-Satyricon
SIMULACRO-Fall of the Last Idol
SIMULACRO
HATE MEDITATION-Scars
HATE MEDITATION
ASH BORER-Cold of Ages
ATRA MUSTUM-Хаос
ATRA MUSTUM
SKAGOS-Anarchic
WATAIN-The Wild Hunt
μ's-μ’s Best Album Best Live! Collection II-Pure girls project
μ's-μ’s Best Album Best Live! Collection II-UNBALANCED LOVE
MALNATT-Carmina Pagana
SACRILEGIUM-Embrace the Darkness
UNLIGHT-Sulphurblooded
PARAGON IMPURE-To Gaius! (For the Delivery of Agrippina)
PARAGON IMPURE
SPELLCRAFT-Yersinia Pestis
SPELLCRAFT
OUIJA-Adversary
OUIJA
NONEXISTENCE-Antarctica
NONEXISTENCE
VOICES-From the Human Forest Create a Fugue of Imaginary Rain
VOICES
MARTRIDEN-The Unsettling Dark
GRIMFAUG-Defloration of Life's Essence
BOOK OF SAND-Destruction, not Reformation
MOLOCH LETALIS-Apoteoza Śmierci
SCREAMING SAVIOR (惊叫基督)-Infinity (宙海)
GRAM-May I Never Hear Your Voices Again...
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発言している2曲を連続再生 - Youtube



APOLOKIA ★★ (2013-09-12 23:24:36)

イタリア産極悪プリミティブブラック。
90年代半ばより活動、先日My Kingdom Musicより1stフルを発表。

HÖSTKÄNSLOR-Fear Reality (2013-09-10 21:43:50)

2010年発表の1st。

ノイジーなギターリフや儚げなアルペジオ、その残響音が抑圧された心情を代弁するかのように鳴り響き、鬱々と進行していくディプレッシブなブラックメタル。メタルとしてのカタルシスには敢えて背を向け、情景的である事を追求したかのような音像主義の音作り。CDをかけるだけで、部屋全体に「澱み」のようなものが広がった気になるような音を出してます。

そしてヴォーカルも水に怯える狂犬病の犬の如く、現実を恐怖し引きこもる男の心情を表すかのように、情けなく裏返った声で絶叫。最早かっこよさとか邪悪さとかは関係なくて、ひたすらにやるせない時間が流れます。個人的にはありがちなブラックメタル色の強いノイジーな曲よりも、3曲目や6曲目のようなポストロック志向が強い曲の方が、儚げなムード満点かつメロディも結構印象的で好きだったりしますけど。

鬱系・シューゲ
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HÖSTKÄNSLOR ★★ (2013-09-10 21:42:44)

ペルー産ディプレッシブ/シューゲイザーブラック。
バンド名は「秋の感情」という意味だとか。

SNAKESKIN ANGELS-Witchchapel (2013-09-10 21:37:59)

2012年発表の5曲入りEP。

発売元が多数の真正ブラックを輩出した、あの悪名高きレーベルDaemon Worshipだったのと、中古で安価だったので購入して、帰ってから関連バンドを見るとSTYGGELSE、LIKBLEK、DOMGARDなど錚々たる名が挙がっており、これは…と期待してCDをかけてみると…。

……これ、ブラックじゃないんですね……。サザンテイストの入った、陽気なヘヴィメタルで邪悪さの欠片もない音で驚きました。…なんか、ヴォーカルの軽いノリといい、グルーヴィな演奏といい、演ってる本人達はすっごく楽しそう。ロックを鳴らす喜びを発散している感じで、ブラックメタルのような陰湿さは全くありません。オカルトっぽくもないです。正直、私のメタルで苦手な部分を凝縮した感じなんですよね…(苦笑)。

そういう訳で、日ごろ黒い音を出している人たちの別な側
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SNAKESKIN ANGELS ★★ (2013-09-10 21:37:11)

STYGGELSEやLIKBLEKのメンバーが関わるヘヴィメタルバンド。
人脈的にはブラックですが、音楽性はブラックからかけ離れてます。

NACHTGEBLÜT-Strange Ways to Ancient Times (2013-09-10 02:57:30)

2005年発表の2nd。

CAMPO DE MAYOの中心人物による独りブラックとの事ですが、カルト性はCDMの頃より更にアップしている気が…。まずブラックメタルパートが始まった時、余りの轟音に耳が潰れるかと思いましたもん(笑)。音量を下げて普通に聴ける様に調節すると、そこにはULVER3rdを思わせる極悪金属質ノイズ含有型プリミティブブラックの姿が。音質こそ人を選びますが、悪魔の霊柩車に乗せられ疾走するような、青褪めたメロディ使いがなかなか悪くないです。

但し、ブラックメタルを演っているのは頭の4曲だけで、残りの18曲はクラシック趣味の強いインスト曲。ハープシコードを始め、オルガン、ピアノ、ストリングスなどの音色を使用した作品で、多少退屈な部分もあるにしろ、動きの多いメロディが聴けるパートでは結構クサめなメロディも聴けて悪くないかと。…さっきの極悪ブラックは
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NACHTGEBLÜT ★★ (2013-09-10 02:56:40)

アルゼンチン産独りブラック。
CAMPO DE MAYOのEviigne氏が全てのパートを担当。

FROM THE VASTLAND-Kamarikan ★★★ (2013-09-09 19:10:29)

2013年発表の2nd。

豪華サポートメンバーを引き連れたライブの逸話といい、イラン産のブラックメタルというプロフィールといい、KOKやENSLAVEDの諸作品でも知られるIndie Recordingからの発売といい、興味を引く情報ばかりでもう買うしかない…と思ってたんですけど、やっぱりこれ、買って大正解でしたね。

タイプ的には、聴き手を薄暗い迷宮にいざなうかのような、ダークなメロディをフィーチャーしたトレモロリフをたっぷりと仕込んだ、メロディアスなブラックメタル。トレモロフェチの私が大満足なくらいトレモロの存在感がある一方で、エクストリームメタルとしてのブルータリティ、ドラマ性、ダイナミズム、そしてそれらが演出するカタルシスもしっかり備えているのが本当に素晴らしい。

独りブラックとは思えないバンド感のある音作り、楽曲のダイナミズムを引き立てる
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FROM THE VASTLAND ★★ (2013-09-09 19:06:15)

2010年より活動する、イランの独りブラック。
2013年にノルウェーで行われたメタルフェスへ出場した際、KEEP OF KALESSINのVyl氏を始め、MYRKSKOG、元ZYKLONのDestructhor氏、DEN SAAKALDTEやPANTHEON ⅠのTjalve氏と、サポートメンバーが恐ろしく豪華だったことでも有名。

FREITOD-Regenjahre ★★ (2013-09-09 19:03:33)

2012年発表の2nd。
アルバムタイトルはおそらく「雨の年(Rain Years)」の意。

バンド名通り、音楽性のカテゴリとしては鬱ブラック・ディプレッシブブラックに入りそうな感じですが、その中でもかなり穏やかで聴きやすい音を出しているバンドだと思います。しっかり低音も効いたクリアなプロダクションで、ロック色も強いミッドテンポ中心のリズムに乗せ、絶望や鬱というよりは「哀愁」を感じさせる、メロウ極まりないギターワークでドラマ性たっぷりに聴かせる作風。

ヴィンテージなプログレ色は希薄なものの、感情的なデス声とマイルドなクリーンを聴かせるヴォーカルと、哀愁のある曲想からはOPETHを想起する人も多いかもしれません。鬱ブラックでいうと、ロック色の強いリズムなんかはLIFELOVERと共通してますね。もっとも、こちらの方が良くも悪くも「まとも」な感じですが…。O
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FREITOD ★★ (2013-09-09 19:00:40)

ドイツ産ブラックメタルバンド。
バンド名はドイツ語で婉曲的に「自殺」を意味する単語だとか。

SITUS MAGUS-Le Grand Oeuvre ★★★ (2013-09-08 23:33:56)

2013年発表の1st。

現実世界とは位相がずれたような、不吉極まりなくかつ深遠さも感じさせるトレモロや、聴き手の神経を直接冒すような、気色の悪い音色のギターフレーズなどを、スラッジにも通じるどす黒い邪悪さが滾るようなノイジーなリフに乗せ、厳かにかつ知的に進行していく、宗教色の強いブラックメタル。DEATHSPELL OMEGAの「Kenose」以降、一義的な邪悪さだけでない、神秘性を感じるほどに深遠なムードを醸し出そうと試みるバンドが増えてきているように思いますが、この作品はその中でもかなり成功しているように思います。

特にリフを前面に押し出し、ドラムをやや控え気味にしたプロダクションや、トレモロの奇妙に震えるような音、聴いているだけで不幸になりそうなフレーズなど、「音使い」によって邪悪さを感じさせることにかなり拘っているような作風がかなり素晴らしい。ただ、
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SITUS MAGUS ★★ (2013-09-08 23:31:33)

先日Avantgardeより1stを発表した、フランス産ブラックメタルバンド。
バンド名はラテン語で「魔術の場所」の意味でしょうか。

LULLABY-Enchantress ★★ (2013-09-07 19:28:57)

2000年発表の1st。
自主制作でこの作品を発表した後、活動状態が不明のままになっていたようですが、何故か2012年になってHammer of Damnationから再発されたようです。

路線としては、多くのサイトでブラックだけでなくドゥームのタグが付いていることからも分かるとおり、基本ミディアムテンポ中心で、哀愁を込めつつも神秘性のあるメロディを聴かせつつ、ドゥーミーかつドリーミーに進行する、オカルト的なムード漂うブラックメタル。音質こそ(チープとはいえ)クリアですが、個人的にはBEHERITの「Drawing down the Moon」アルバムを連想する作品なんですよね。

表現形態が違うとはいえ、どこかカルトかつオカルティックな凄みの漂うヴォーカル、そして瞑想的な雰囲気すら感じさせる、澱んだ神秘性に満ちたメロディの使い方なんかは、あのアルバムと共
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LULLABY ★★ (2013-09-07 19:27:49)

ブラジル産ブラック/ドゥームメタルバンド。
女性ヴォーカリストのLullaby氏が在籍していたことでも有名。

SALE FREUX-L'Exil ★★★ (2013-09-07 10:04:25)

2012年発表の3rd。
クレジット見て分かったんですけど、何気にPESTE NOIREのFamine氏が一部の楽曲でゲストヴォーカルとして参加してるんですね。

そして音楽性の方も、PSETE NOIREの影響を受けたような、不条理要素も強い、耽美系の鬱志向強めなブラックメタル。フレンチ勢独特の耽美さと、枯れ落ちるような仄暗い哀愁の篭もった良質のメロディを、アコースティックギターやトレモロリフに乗せ、ミディアム中心で「聴かせる」展開をする作風で、PESTE NOIREをもう少し一般的な鬱ブラックに近付けた感じ…というと近いでしょうか。

何気に音作りは良質で、前述のトレモロリフの儚さが際立つような、オーバープロダクションにならないアナログ感のある音、そして心地良く抜けるドラムの音色など、プロダクションはかなり楽曲に合っていると思う。時折聴ける、マンドリンや
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SALE FREUX ★★ (2013-09-07 10:03:32)

フランス産ブラックメタルバンド。
DEAKONHAILのDunkel氏らによるバンド。
SAATKRAHEというバンドが前身になっているらしいです。

INFANDOUS-Blood, the Sun, and the Cosmos ★★★ (2013-09-05 19:13:39)

2013年発表の1st。

スローテンポを基調とした重々しい曲調に、ブラックメタルらしいネガティビティを撒き散らすトレモロを始めとしたどす黒いギターワークが絡みつき、漆黒の空間を演出する禍々しいブラックメタル。威厳を感じさせつつもガルガルと獰猛に喉を鳴らすようながなりを基本にしつつ、詠唱系クリーンや×チガった裏返り絶叫もこなすヴォーカルといい、フレーズ自体が印象的ゆえに長尺で、かつミニマルな部分があってもドラマ性を感じさせる作風といい、かなり高水準のクオリティな音。

スロー~ミドル中心に暗黒趣味なトレモロという組み合わせは、鬱ブラックとの共通点も垣間見せますが、例えばNORTTやLICHT ERLISCHT辺りの葬式ドゥームに近いバンドと比べると、大分方向性が異なる感じですね。葬式に喩えられるバンドのような悲哀や憂鬱といったエモーショナルさは殆ど感じず、代わりに
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INFANDOUS ★★ (2013-09-05 19:10:12)

先日Those Opposedより1stフルを発表したブラックメタルバンド。
正体不明の触れ込み通り、調べても余り情報は出てきませんね…。

SATYRICON-Satyricon ★★★ (2013-09-05 19:08:02)

なんと日本先行発売だとか。これは嬉しいですね。

前々作の「Now, Diabolical」以降、ブラックメタルの滲み出る邪悪さをロックのダイナミズムを通じて実体化させたようなブラックを演っている彼らですが、ロックのキャッチネスという点では「Now, Diabolical」で一度ピークを迎え、前作の「The Age of Nero」では鬱々とした雰囲気や冷徹な感触など、よりムードの濃さが強まった印象だったんですが、今作もその方向で進化している感じですね。

ブラックメタルの威風とネガティビティを感じさせつつも、分かりやすいメロディをフィーチャーしたリフに、ロック由来のダイナミックさ、力強さを感じさせるドラムが合わさると、まるでどす黒い空をバックに聳える万魔殿を目の前にしたような迫力。よくある箔を押したようなヘヴィさのオーバープロダクションではなく、楽器の音色をしっ
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SIMULACRO-Fall of the Last Idol ★★ (2013-09-02 23:01:09)

2013年発表の1st。

ショップでの紹介にDEATHSPELL OMEGAが引き合いに出されていて、何となく良さそうだったので衝動的に購入したんですが、これは良質なブラックメタルですね。適度な生々しさも残しつつも、クリアかつ低音も効いた、どす黒さを感じさせるバンドサウンドと、獅子の咆哮のような勇ましさすら感じるドスの効いたガナリ、ゲロゲロと非人間的な唸り声グロウルを聴かせるヴォーカルが、凄みのある禍々しさを演出する、真正な雰囲気満点のブラック。

フレーズの端々にストレートに暗黒趣味なだけではない、不穏さを感じさせる楽曲作りが特徴で、それがバンドサウンドの黒さによって実体感をもって迫ってくる感じなんですよね。WATAINやDEAMON WORSHIP所属バンド勢を思わせる、メロ過ぎない邪悪さ重視のブラックに、「Kenose」期のDEATHSPELL OMEGA
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SIMULACRO ★★ (2013-09-02 22:53:57)

2009年に結成された、新進気鋭のイタリア産ブラックメタルバンド。
日本人なら「シュミラクロ」って読みたくなるバンド名ですよね(笑)。

HATE MEDITATION-Scars ★★★ (2013-08-31 16:29:29)

2013年発表の1st。

プリミティブブラック的な音から始まり、次第にサイケ色を増していったNACHTMYSTIUMですが、こちらは少々毛色の異なる音を出していますね。アメリカの初期ブラックやウォーブラックの延長、もしくはカスカディアン/アトモスフェリックブラックの延長とも取れるような、意図的に篭もり感を演出し、オブスキュアなノイズに包み込まれるようなバンドサウンドに、時折神秘的で瞑想的なキーボードを絡めてくる、新旧ブラックの良い所取り…といった感じの作風。

…なんですけど、個人的にはちょっとEMPERORの1stにも共通する、邪悪な寒々しさを感じるんですよね。キーボードの神秘性のみならず、要所で登場するサタニックなトレモロ、適度に篭もったバンドの音、ブラストだけに頼らず、その煙る音の中で心地良く炸裂するスラッシーなリズム、そして「グアアアア!」系の生々しい絶
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HATE MEDITATION ★★ (2013-08-31 16:27:37)

アメリカ産ブラック。
NACTHMYSTIUMのAzentriusことBlake Judd氏による新バンド。

ASH BORER-Cold of Ages ★★★ (2013-08-28 19:11:20)

2012年発表の2nd。

ファンジンでも大々的に取り上げられていた、ブラックの新興勢力であるカスカディアン・ブラック。その代表的なバンドの新譜という事で、各レビューサイトやブログでも評価され、ショップでも結構推されてるみたいですね。そこまでお膳立てが整ったら、ミーハーメタラーとしては買わざるを得ません(笑)。しかもレーベルは信頼と実績のProfound Loreですし。

大作主義な曲展開かつ、一つ一つの展開のスパンを長めに取り、奥深さや壮大さを演出する作風や、アンビエンス重視の静パート、ブラック特有のノイジーリフがオブスキュアな音像を作り出しつつ疾走する動パートを分けた構成など、この系統のバンドが持つ特徴は備えてますが…SKAGOSやPANOPTICON辺りと比べると、自然崇拝・フォーク的なムードがかなり薄めなのが違いですね。

静パートに於ける、
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ATRA MUSTUM-Хаос ★★ (2013-08-27 00:08:20)

2012年発表の2nd。

これはまた、クサメタル方向からシンフォブラックに入った人が悶絶出来そうなバンドが出てきましたね…。路線としては、メロいトレモロだけでなく、メタリックな刻みやメロウなリードギターによるハーモニーなどのメロデス要素も含むバンドサウンドに、音色の多い派手なキーボードを乗せて進行するスタイルで、流石にCOFやDIMMU BORGIRクラスのメジャー感は無いものの、プロダクションもクリアでジャンルのマニアならずとも聴けるであろう高品質な音。

幻想的なアンビエンスを感じさせる音色のキーが、派手なフレーズを弾き惹き込む2曲目、電子ピアノを伴う畳み掛けや華麗なワルツパートがいっそあざとい4曲目、初っ端から悶絶級のクサさを醸し出す6曲目などを始め、この手としては楽曲の差別化が上手く出来ている感じで、金太郎飴に決してならない曲作りがアルバムの構成をドラマ
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ATRA MUSTUM ★★ (2013-08-27 00:06:44)

EMERALD NIGHTのメンバーが参加する、ロシアのシンフォブラック。
バンド名はラテン語で「黒い秋」という意味だとか。

SKAGOS-Anarchic ★★ (2013-08-25 10:21:37)

2013年発表の2nd。
ジャケ裏に曲名が7つほど載ってますが、実際は2トラック66分という大作主義な構成。CD以外ではトラック分けが異なるそうですね。ちなみにジャケは紙+紙スリーブ…せめてスリーブはビニールにして欲しい…CDに傷が付いてしまう…。

このバンドも、WOLVES IN THE THRONEROOMやPANOPITICONと並んで、最近話題のカスカディアン・ブラック(カナダやアメリカの特定地域の自然主義アトモスフェリックブラックやその一派)として注目を浴びているようで、某ファンジンでもかなり大きく取り上られていましたが…前述したバンドよりも、より音響をフレーズより重視したような、メロブラから離れアンビエンスに重きを置いた作風で、更にコアな路線と言えるかもしれません。

ブラックメタル的なトレモロ及び音壁を作るようなリフが聴けるのは演奏時間の半分
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WATAIN-The Wild Hunt ★★★ (2013-08-22 23:25:46)

2013年発表の5th。
今度はCentury Mediaに移籍してのリリース。

邪悪な属性を帯びつつも、狂熱に浮かされたような高揚を感じさせるリードギターや、ブラックメタルならではの邪悪の美学を音で叩き込むようなトレモロ、ブラストだけでなく、オールドスクールな畳み掛けも多用し、重厚かつテンション高い曲作り…など、WATAINならではの魅力は前作同様で、彼等の音に魅せられている方なら当然の如く陶酔に導かれるような作品…ではありますが、前作とは大分変わったポイントもありますね。

まず音作りも曲作りも、より「工夫が凝らされた」音になっていると思います。プロダクションは前作以上にクリアで、メジャーな音という感じですが…そこに効果音やヴォーカルエフェクトなどがバンドサウンドの迫力を後押しするように使用された展開が多く、より雰囲気を感じる音像になったように思います
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μ's-μ’s Best Album Best Live! Collection II-Pure girls project ★★ (2013-08-22 23:23:42)

これ、最初聴いた時はこの路線の楽曲にしては、メロディがクサくないことにがっかりしかけてたんですが…3回くらい聴いたら溌溂とした感じが何だか魅力的に思えてきました。特にサビ後半の溌溂感はももクロからギミックを抜いたような感じのキャッチーさでなかなかに好み。ただ、ユニット曲だから仕方ないかもしれないけど、「僕らのLIFE~」や「夏色えがお~」と比べるとどうも小粒な感じも。

μ's-μ’s Best Album Best Live! Collection II-UNBALANCED LOVE ★★ (2013-08-22 23:23:08)

メロディの即効性だったらA面曲よりも上かもしれません。曲としてはダンサブルなポップスという感じなんですが、サビのメロディにRPGのラスボス曲の果汁が10%くらい混じってる感じ(笑)。この微妙に悲壮感ある(けどポップな)メロディって良いですよね。ただ、このプロジェクト(ラブライブ!及びμ’s)が発表してきた楽曲のクオリティを考えると、更に良く出来たんじゃないかという気も。間違いなく良い曲だけどなんかぬるいというか。

MALNATT-Carmina Pagana ★★★ (2013-08-20 00:29:11)

2005年発表の2nd。

このバンド、一般的にはフォーク・ブラックとして知られているようですが…基本的にはメロディックブラックをベースに、フォーキッシュな楽器及びメロディ、アトモスフェリックブラック的なムード重視の音像、ゴシック・ホラー的な恐怖を煽る音使い、ドゥーミーに引き摺るリフなどを楽曲ごとに使い分け、極めてシアトリカルな作風を聴かせるユニークなバンド…という感じですね。

アルバムを通じて多芸振りを見せ付けるような作風ですが、彼等の本領が発揮されるのは何と言ってもクサメロで押す楽曲に於いてでしょう。TURISASやNOKTURNAL MORTUMもビックリな壮大なメロディに始まり、理性が飛んでるとしか思えないキャッチーなスキャットを聴かせる1曲目からなんか箍が外れてる感じですし、続く2曲目も妖精ポルカメロディと一番メロかった頃のTAAKEが邪悪さを忘れてク
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SACRILEGIUM-Embrace the Darkness (2013-08-20 00:24:05)

2006年発表の音源集。
99年のプロモ音源(1~3曲目)、96年のスプリット音源(4曲目)、94年のデモ音源(5~10曲目)を収録した編集盤。バンド自体は2000年に解散してますが、それから6年の時を経てのリリース。

…なんんですが、バンド自体は高いセンスを持っているのが明らかながら、コンピレーションという体裁の弊害が現れてしまった音源という感じが。まずインスト明けの2曲目は、キーボードによる神秘性の演出、ギターメロの灼け付くような哀愁、刻みリフを多用し厚みを持たせつつ神秘性を損なわない、適度にRAWなプロダクション…と、ペイガンブラックとしてかなりセンスの高い作品で、続く音源にも期待したんですが…。

正直、トラックの半分を占めるデモ音源は微妙な出来なんですよね。キーボードやメロディアスなギターフレーズの使用頻度がかなり減退し、地味なプリミティブブラッ
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UNLIGHT-Sulphurblooded ★★★ (2013-08-18 18:03:27)

2010年発表の5th。

個人的にはこのバンド、NAGLFARやOLD MAN’S CHILD辺りの日本盤が出てるメロブラと比較しても何ら見劣りしないほど、かっこよくクオリティも非常に高いメロディック・ブラックを演っていると思います。ブラストビートを用いて暴虐に攻めつつも、スラッシーな刻みリフや叙情的なメロディを挿入し、ドラマティックかつインテンスに仕上げた、エクストリームメタルとして第一級の質を持つブラックメタル。

ブラックメタルって一般的にギターソロは少なめですが、このバンドはスラッシュのような緊張感のあるものであったり、流麗でクラシカルなものであったり、要所要所で印象に残るギターのリードフレーズを入れてくるのも特徴ですね。メロブラらしい寒々しいトレモロとも相俟って、楽曲を暴虐なだけではない、メロディアスでダークな叙情味のあるものにしています。

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PARAGON IMPURE-To Gaius! (For the Delivery of Agrippina) ★★ (2013-08-18 17:59:43)

2005年発表の1st。
2009年にDaemon Worshipより2曲のボーナスを付けて再発。

…もうこれは聴いた瞬間、カルトっぷりに圧倒されてしまいますね。蟲の羽音と金属質なノイズを組み合わせたような、音圧の高い、かつノイジーなプロダクションに、深みに落ちていくような、邪悪なメロディを込めたリフが乗ると、もうそれだけで底の見えない、悪意の塊のような暗闇を感じさせる音像の出来上がり。最早どす黒い瘴気が目視できてしまいそうなほどの邪悪さです。

…他のバンドを例に挙げるなら、DEATHSPELL OMEGAの2ndや3rd辺りを、芸術性をカッ剥いでノイジーさと音圧で更に凶暴にした感じでしょうか。ヴォーカルもMikko Aspa並みにドスの効いたガナリかつ、Attila Csihar系の唸り絶叫を繰り出したりカリスマ性がありますし。ただ、本編の終わりに「騎
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PARAGON IMPURE ★★ (2013-08-18 17:57:57)

LUGUBRUMのメンバーも在籍する、ベルギー産ブラック。
前衛的なLUGUBRUMとは違い、こちらは邪悪さに特化した感じの音。

SPELLCRAFT-Yersinia Pestis ★★★ (2013-08-18 11:27:28)

2012年発表の2nd。

関連バンドのOUIJAの最新EPが素晴らしかったので、このバンドの最新作であるこのアルバムも聴いてみたんですが…これもOUIJAに負けず劣らず素晴らしいですね。変にアングラな作風ではなく、エクストリームメタルとして確かな品質を持つブラックという点ではOUIJAと同様ですが、MARDUK辺りのブルータルブラックに近かったOUIJAと比べると、こちらは刻みリフやメロディックなフレーズ等の多用、一部にヴァイキング風朗唱を導入するなど、よりドラマティックさに重きを置いたような音。

…と言っても、整いながらもブラック特有の刺々しさを感じるプロダクション、タメの効いたヴォーカルの凶悪さなどもあり、全く「ぬるいブラック」にはなっていないのでご安心を。メロディのセンスも時折黎明期の北欧産ブラックを思わせるような、土着性を感じる部分もあり十二分にダーク
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SPELLCRAFT ★★ (2013-08-18 11:25:40)

スペイン産ブラックメタルバンド。
メンバーの殆どがOUIJA関連。

OUIJA-Adversary ★★★ (2013-08-18 11:21:50)

2010年発表の4曲入りEP。
長い活動停止期間を経て、約13年振りとなる作品。

このバンドが所属しているレーベル、Xtreemはデスを中心に扱うレーベルのせいか、RAWさよりもダイレクトな攻撃性や質の高さに富んだスパニッシュブラックが多いという印象なんですが、この作品は正にその印象どおりの音ですね。エクストリームメタルならではのヘヴィさと、ブラックの凶悪さをしっかり表現する良質な音作りで、ブラストを多用する暴虐な作風の魅力が直接的に伝わってくるような音。

リフやリードフレーズ等に叙情味があり、暴虐でありながらもドラマ性にも富んだ音を出している作風ですが…この叙情性が逆に大地を焦土に変えていくような迫力を感じさせる音で、個人的にはLegion在籍時、特に「La Grand~」期のMARDUKに近い印象があるんですよね。MARDUKの「La Grand~」
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OUIJA ★★ (2013-08-18 11:20:12)

スペイン産ブラックメタルバンド。
97年に1stをリリースした後活動を停止したものの、2009年に再び結成した模様。

NONEXISTENCE-Antarctica ★★ (2013-08-04 19:14:11)

2013年発表の2nd。

しっかりとしたヘヴィさを醸し出す、引き摺るような音色のギターリフが音の壁を作り出しつつ、そこにキーボードやリードギター等が悲哀に満ちたメロディを丁寧に紡ぎ上げる作風で、どちらかというと純正のブラックよりはSWALLOW THE SUN辺りのデス要素強いゴシック・ドゥームに近い音でしょうか。そこにアトモスフェリック/シンフォニック/メロディックの各種ブラックメタルのテイストを加味したような感じですね。

ブラストパートも一応ありますが、基本はミディアムテンポ中心で、メロディの流れに沿って楽曲が構築されているような展開を見せる作品。このメロディが何気にかなり良いんですよね。ゴシック的な悲哀に満ちた耽美さと、気品に満ちている感じで単にメロウなだけじゃないのが素晴らしい。この手の音ではヴォーカルのクリーンの頻度が低く、低音咆哮中心なのも楽曲のい
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NONEXISTENCE ★★ (2013-08-04 19:13:28)

オーストリア産独りブラック/ドゥーム/デス。
今年Candlelightより2作目のアルバムを発表。

VOICES-From the Human Forest Create a Fugue of Imaginary Rain ★★★ (2013-08-01 21:01:04)

2013年発表の1st。

メンバーの多くがAKERCOCKE絡みのバンドという事ですが、確かにAKERCOCKEを思わせるような、不条理なアヴァンギャルド性とデスメタル由来の暴虐性を兼ね備えたブラックという感じですね。AKERCOCKEはサイケな前衛パートと暴虐パートを割と分けて展開させている印象でしたが、こちらは暴虐パートそのものにサイケなフレーズが練り込まれている展開が多いのが、大きな違いでしょうか。

女性ヴォーカルやAKERCOCKEでも使用していたようなクリーン、キーボード等を導入し、叙情的・神秘的な側面からプログレッシブなアプローチを見せるパートもありますが、基本的には暴虐パートがメインな音。ギターワークやリズムに込められた不可思議な感触は、知的というよりは聴き手の神経を直接攻撃するかのような禍々しさに満ち溢れている感じがします。

基本
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VOICES ★★ (2013-08-01 21:00:03)

去年結成されたばかりの、イギリス産デス/ブラックメタルバンド。
元AKERCOCKEのメンバーが絡んでます。
…それにしても、検索に引っかかりづらいバンド名ですね…。

MARTRIDEN-The Unsettling Dark ★★★ (2013-08-01 20:54:03)

2008年発表の1st。

流石Candlelight産だけあって、かなり高品質なエクストリームメタルを展開してますね。スラッシーな刻みを多用してヘヴィネスを演出しつつ、ギラついた邪悪さや泣きの篭もったメロウさを演出するようなギターワークは、メロデスを更にヘヴィかつ邪悪にしたような緊張感があってかっこいい。整合性のあるプロダクション、ブラック的な喚き声ながら威厳も感じさせるヴォーカルも相俟って、どこか威風の漂うような音に仕上がってますね。

一聴するとヘヴィネスとメロディアスを兼ね備えたギターワーク、それを軸にした展開のドラマ性に耳を奪われるんですが、何気にキーボードも良い仕事してますね。時にギターメロに同期してメロウさを助長してみせたり、時に妖気が漂うような妖艶さ・邪悪さを演出してみせたり…。一部ラフマニノフからの引用がある事が象徴的ですが、この作品のメロディっ
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GRIMFAUG-Defloration of Life's Essence ★★★ (2013-07-29 12:57:58)

2007年発表の2nd。

ある程度緩急は付けつつ、基本はブラストビートで疾走をかますリズム構成、サタニックで寒々しいメロディを練り込んだトレモロリフ、擦り込むようなギターノイズが支配する音像…どれも典型的なプリミティブブラックの特徴で、確かに巷で言われている通り、大きい特徴の無い音といえばそうなんですけど(強いて言えば、メロウなベースやギターソロが入りプリブラとしては展開豊富な方である事くらい)、「プリミティブブラックとして」という観点では、かなりクオリティの高いアルバムだと思います。

まずは何気にメロディのセンスが素晴らしいんですよね。ブラックメタルとしての邪悪さやネガティビティはしっかりと演出しつつも、どこか壮大な情景が浮かんでくるようなメロディ。これがトレモロリフに練り込まれ、ギターノイズの奥から幽かに聴こえてくると、今正に悪魔の軍勢が攻めて来ようとして
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BOOK OF SAND-Destruction, not Reformation ★★ (2013-07-29 12:54:03)

2010年発表の2nd。

2009年結成のかなり新しいバンドらしいですが、新進気鋭のバンドらしい実験性に満ちたブラックを演っていますね。ザラついたギターリフがメタルのヘヴィネスではなく、アンビエントなアトモスフェリックさを演出し、そこに胡弓らしきストリングスの大陸的で雄大な音色が乗る、瞑想的な雰囲気を醸し出すポストブラック。宗教性よりも思惟性を強く感じさせるような知的な音。

サタニックな邪悪さはほぼ皆無に等しい音なんですが、何故か聴いていて恐怖を覚える音なんですよね。特にギターノイズに溶け込むようにして、リズムを刻む音が精神を少しずつ冒していくような感触があってかなり怖い。メロディアスなストリングスとの対比のせいもあり、いびつで壊れた世界観が表現されているような印象がありますね。

このバンドは聴く人によって評価が極端に分かれがちらしいですが、それ
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MOLOCH LETALIS-Apoteoza Śmierci ★★★ (2013-07-25 22:24:39)

2009年発表の1st。

レビューサイトや情報サイトなどを見る限り、このバンドはデス/ブラック両方の要素を持つバンドとして認識されているようですが…邪悪なトレモロをメインとした、薄気味悪いメロディの応酬、ハイピッチの絶叫ヴォーカル、重さよりは抜けの良さを感じるドラムの音作りなど、どちらかというとブラックの要素が強めで儀式的な暗黒性も強い音ですね。音圧のあるプロダクションや暴虐性の高いブラストパートなど、デス要素も無理なく融合させている感じ。

何気にこのバンド、特にブラック寄りのトレモロを使用してるパートなどにおけるメロディのセンスがかなり良いんですよね。ダイレクトに悪魔主義を叩き込むようなメロディの使い方は、MAYHEMの1stに通じるものがあると思う。ヴォーカルもIhsahnとManiacを足して割ったような邪悪さに満ちた喚きだし、ブラックとして優れた音だと
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SCREAMING SAVIOR (惊叫基督)-Infinity (宙海) ★★★ (2013-07-24 20:41:06)

2012年発表の2nd。

どうも中国って鬱ブラックには強いけど、シンフォブラックではCHTHONICやANTHELIONのいる台湾、SAD LEGENDのいる韓国と比べると少し弱いような印象があったんですが、その勝手な思い込みを覆すような、ハイクオリティなシンフォニック・ブラックですね。刻みやメロディックなリフ、叙情的なギターソロも多用する、メロデス的な取っ付きやすさも備えるギターワークに、ストリングス・ブラス系の派手なキーボードだけでなく、二胡やピアノ、フルート(らしき音色)なども取り入れた、絢爛ながらメリハリの付いた作風。

二胡がまるでゲーム音楽の如きキャッチネスに満ちたメロディを振りまき、ギターソロも叙情的な「Ode to Expedition」の名曲振りを考えると、もっと二胡はメインでフィーチャーして欲しかったと思わなくもないですが…そういったあからさ
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GRAM-May I Never Hear Your Voices Again... ★★ (2013-07-24 20:36:48)

2009年発表の1st。
全く知らないバンドでしたが、妙に凝ったジャケに惹かれ購入。

音的には、粗いリフのディストーションが抽象的な雰囲気を演出する音像の中、ブラックらしいトレモロを中心としたメロウなメロディを響かせつつ疾走するスタイルで、WOLVES IN THE THRONEROOMやASH BORERなどのカスカディアン勢を思わせるようなブラックメタル。情景描写に特化する余り変に気取った音にならず、ブラックらしいサベージな暴虐性もあってバランスのいい仕上がりだと思う。意外にオールドスクールな展開を垣間見せるパートも。

取り分け気に入ったのが、やたらいがらっぽいガラガラ感あるヴォーカルの絶叫。魔獣が喉を鳴らしながら獲物を習ってるような感じがあるというか、かなり味のある声で好きですね。また、ドイツ産らしい薄暗い叙情性の篭もったメロディもなかなかにグッド
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