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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 601-650
GLORIOR BELLI-Gators Rumble, Chaos Unfurls
MIST (ITALY)-Snowy Nocturnal Forest and Stellar Sky
MIST (ITALY)
CHRISTICIDE-Upheaval of the Soul
CHRISTICIDE
THE ASCENDANT-The Spiritual Death EP
ANCIENT WISDOM-...and the Physical Shape of Light Bled
ANCIENT WISDOM
THAW-Thaw
THAW
INCURSUS-Eternal Funeral Trance
INCURSUS
埼玉最終兵器-Frenzy Frenzy
ISVIND-Daumyra
ESCHATON-Unshaken
SVARTI LOGHIN-Empty World
WINTERBURST-The Mind Cave
PACTUM-Sucubo M.O.D.L.
FUNERARY CALL-Fragments from the Aethyr
WISDOM (PARAGUAY)-Sacra Privata
WISDOM (PARAGUAY)
STIELAS STORHETT-Expulse
MALADIE-Plague Within
MALADIE
STRIBOG-U Okovima Vječnosti
STRIBOG
NECROPHOBIC-Womb of Lilithu
μ's-μ’s Best Album Best Live! Collection II-LOVELESS WORLD
KALAFINA-Consolation-consolation
CULTUS-A Seat in Valhalla
LOST INSIDE-Mourning Wept Beside Me
MORDHELL-Suffer in Hell
THE ONE-I, Master
THE ONE
ARS GOETIA-Anachoreta
XULUB MITNAL-Ba'ate'il
XULUB MITNAL
OBSEQUIAE-Suspended in the Brume of Eos
OBSEQUIAE
NACHTVORST-Silence
NACHTVORST
ARFSYND-Arfsynd
MORTUORIAL ECLIPSE-The Aethy's Call
MORTUORIAL ECLIPSE
KOZELJNIK-Deeper the Fall
KOZELJNIK
TERRA TENEBROSA-The Tunnels
TERRA TENEBROSA
ULVER-Messe I.X–VI.X
IHSAHN-Das Seelenbrechen
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GLORIOR BELLI-Gators Rumble, Chaos Unfurls ★★ (2014-01-01 22:37:28)

2013年発表の5th。

前々作、「Meet us at the Southern Sign」を聴いた時は、DEATHSPELL OMEGAの「Si~」的なブラックメタル特有の宗教的な邪悪さを、サザンメタルの要素がより生々しく強調して感じさせるような作風で、個性と邪悪さを両立させている事にかなり感心したんですが…今作は、個性を強める余りブラック本来の邪悪さからは若干離れ気味な印象を受けます。

今までの作品と比べるとサザンメタル要素があからさまにフィーチャーされており、左右のチャンネルで有機的に絡む、ノイジーなギターリフを、単に攻撃的で暴虐なだけではない、グルーヴ感のあるドラミングに乗せたアンサンブルは、高いミュージシャンシップを感じさせつつも、ドラッギーでサイケな感触もかなり強め。プリブラなどに見られる催眠的感覚を、別の手段で上手く演出する事に成功しているよう
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MIST (ITALY)-Snowy Nocturnal Forest and Stellar Sky (2013-12-30 23:42:32)

2013年発表の1st。

某所にて、今年発表の新作だったにもかかわらず、かなりの安値で投げ売られていたので購入。このジャケにこのアルバムタイトル、そしてイタリアのシューゲイザー/ポストブラックという触れ込み…如何にもアトモスフェリックな空間を演出して、寒々しく神秘的で深遠な世界観を感じさせてくれそうじゃないですか…ところがどっこい(笑)、STALAGGHやBLUT AUS NORD以上に付いていけない、摩訶不思議なサウンドでした…。

神秘的なのか寒々しいのかダークなのか儚いのかハッキリしない曖昧模糊としたメロディを紡ぐアルペジオ、苦虫を噛み潰したような…という形容をしたくなる、潰れ切ったがなりヴォーカル、特にトリップ感がある訳でもない、淡々としたドラミング…と、パーツのひとつひとつがかなり微妙。それを寄せ集めて作った音像も、正直何を表したいのが掴みかねる様な感
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MIST (ITALY) ★★ (2013-12-30 23:41:00)

イタリア産シューゲイザー/ポストブラック。
…と紹介されてましたが、シューゲイザー?ブラック?って感じです(笑)。摩訶不思議なサウンド。

CHRISTICIDE-Upheaval of the Soul ★★★ (2013-12-28 11:31:09)

2013年発表の2nd。

暴虐に蹂躙するブラストビートや、テンション高くカチ込むスラッシュビートを中心に楽曲を展開していく、ファストに攻めるブラックメタル。MARDUKやDARK FUNERAL辺りが比較対象に思い浮かぶような音ですが、こちらは音質のヘヴィさ、メロディの煽情度はやや控えめで、代わりにブラック特有のややノイジーなリフによる、切れ味で勝負するかのような作風。

フレンチブラックとしてはややメロディは控えめで、硬派と言える音ではあるんですが…要所要所で心憎いと思えるほど、ブラックらしい邪悪メロウなメロディを入れてくるのが良いんですよね。ファスト中心ですがしっかり展開にメリハリ付いてる感じ。鬼のようなドスの効いたヴォーカル、ブラストパートの心地良い蹂躙感、剃刀的ノイジーさがリフのヒリヒリした感触を強調しつつクリアな音質など、基本的なクオリティもかなり高い
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CHRISTICIDE ★★ (2013-12-28 11:30:16)

フランス産ファストブラック。
PESTE NOIREやSUHNOPFERのArdraos氏がドラムを務めるバンド。

THE ASCENDANT-The Spiritual Death EP ★★★ (2013-12-28 00:47:58)

2012年発表の2曲入りEP。

基本的な輸入盤アルバムの相場が2000円前後だとすると、2曲で約1000円なのはちょっと高いな…と思って、今まで買い控えしてたんですが…自分の判断力の鈍さを呪います…。なんなんでしょうか、この質の高さは…。Mortuus加入以降のMARDUKやTRIUMPHATORを思わせる、暗黒趣味強めなファストブラックという感じですが、最早ベテランのこれらバンドに、既に肉薄する音を出しているんですが…。

例えば獰猛にがなるヴォーカルや、激ファストなブラストを軸に据えた展開などから感じる暴虐性、その暴虐を余すことなく伝えるクリアな音質など、ファストブラックとしての基本的な質も当然のように高いですが、その上で楽曲も極上なのが素晴らしい!気が滅入ってくるようなアルペジオ、体温だけでなく明度も同時に下げる暗黒極寒トレモロ、音圧を与え闇を更に深くする
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ANCIENT WISDOM-...and the Physical Shape of Light Bled ★★ (2013-12-28 00:42:17)

2000年発表の3rd。

メンバーがNAGLFAR絡みという事もあってか、シンフォブラックの中ではそれなりの知名度を持つバンドのようですが、出音は王道を少し外したような感じですね。COFやDIMMUと比べると、ミディアムを中心とした展開でメタルとしてのダイナミズムは抑え目な代わりに、ゴシック趣味の強いキーボードを重層的に重ね、アトモスフェリックで美しい空間を打ち出している作風。

ただし、他のアンビエント系のアトモスフェリック・ブラックとは異なり、ギターは意外にメタリック。泣きのメロディを奏でる箇所も多いし、「The Serpent’s Blessing」ではハードロック風のリフまで飛び出してちょっと驚きました。キーボードも空間系のみならず、フレーズ、メロディ重視のため、ヘヴィネスやスピードに重きを置かない音ながらかなりドラマティックな仕上がり。…だけどそれだけ
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ANCIENT WISDOM ★★ (2013-12-28 00:38:17)

スウェーデン産シンフォニック/アトモスフェリック・ブラック。
96年以降はNAGLFARのVarghar氏による独りブラックに。
ちなみにANCIENT VVISDOM(アメリカのロックバンド)とは全くの別バンドなので注意。
私はVVの方を買いそうになりました…(笑)。

THAW-Thaw ★★★ (2013-12-26 21:29:41)

2013年発表の1st。

まず、オープニングのどす黒い粘液質の液体を、呪いを込めてかき回すような暗黒ドローンから、ジクジクと湧き出る膿のようなブラックメタルの音が立ちあがってくる1~2曲目の構成からして、既にグッときてしまいますね(笑)。ドローン/アンビエント寄りの音ですが、その重くドロつく音像を纏いつつ猛然と疾走する蹂躙パートもあり、沸々と煮え滾った憎しみをぶつけてくるかのようで良い按配。

また、疾走パートでも狂気や瞑想的な感触も感じさせる「Divine Light」「Hunted Prey」、サイケデリックなメロディと共に這いずり回りつつ、即興的なドラムが聴き手を威嚇する「Kiara」、どす黒さだけでなく、乾いたメロウさもある「On the World’s Grave」、耳に岩石を突っ込むかの如き害悪ノイズリフで責め苛む「Under the Slag He
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THAW ★★ (2013-12-26 21:28:26)

ポーランド産ドローン/アンビエントブラック。
FURIAと人脈的に関わりがある模様。

INCURSUS-Eternal Funeral Trance ★★ (2013-12-26 21:23:31)

2009年発表の1st。

音源の感想以前に、このCDは今まで私が買った中でも、梱包状態が最悪の部類に入る一枚、という事を言いたいですね。紙ジャケにCDが無造作に放り込まれてる事は珍しくないですが、この作品はあろう事かCDの読み取り面の無音部とジャケットに直接糊付けがしてあるという、クソという言葉が生温い最悪なパッケージング。録音部には影響はないため、一応聴けはしますが…CDプレイヤーの回転音が明らかに重そうで、負担が掛かっていそうで心配。ふざけやがって…。

これで中身がダメだったらCD叩き割りたくなるレベルですが、そうでなく関連バンドのNIGHTBRINGERに匹敵するほどの暗黒趣味な良質なブラックなので困ります(笑)。ザラついたギターノイズが質量感のある暗闇を生み出し、その中で聴き手を凍死せしめんとするような荒涼としたリフを壮絶に聴かせる、極寒で光の届かない
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INCURSUS ★★ (2013-12-26 21:22:33)

アメリカ産ブラック。
NIGHTBRINGERのVJS氏が中心となっているバンド。

埼玉最終兵器-Frenzy Frenzy ★★★ (2013-12-23 16:11:45)

2012年発表の東方メタルアレンジアルバム。
AETHERのEru氏とのコラボ作品で、SSHは半数の曲を担当。
ちなみにボーナスでライブ音源が1曲収録されてます。

SSHは以前アトリエシリーズのメタルアレンジをメジャーでリリースしてるのを聴いたんですが、正直今ひとつな印象だったんですよね…。ですが、この作品を聴いて見直しました。アレンジセンスが格段にレベルアップしたんでしょうか、それともアトリエの時はメジャー進出で緊張してたんでしょうか(笑)。ともかく、プロも多数紛れ込んでる東方同人メタルのシーンでもかなり質の高い一枚ではないかと思います。

今作では、アトリエアレンジの時に感じた引っかかる部分が、完璧に改善されているように思います。特に煮え切らなさを感じたリフは、信じられないくらい良くなってると思う。スラッシーにキレ良く刻むだけでなく、その中にメロ
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ISVIND-Daumyra ★★★ (2013-12-23 10:55:47)

2013年発表の3rd。

まあ、このバンドが作風を変える筈もなく…(笑)。期待通り、いや期待以上の、90年代ノルウェー産ブラックの空気を引き摺った、芯まで真っ黒いブラックを聴かせてくれます。近代的なヘヴィネスだとか、圧倒的なスピードだとか、ノイズへの接近やミニマリズムだとか…のような、ブラックの核心ではない要素には決して頼らない、ブラックメタルである事を追及したような、職人的ブラックメタル。

なんというか、こういうオールドスクールで衒いのないブラックを演ってるバンドは数あれど、このバンドの音は説得力が違うという感じがするんですよね。例えば、ヘイト全開で噛み潰すようなヴォーカルもそうだし、メロウながらヒリヒリとした質感のトレモロ、そのヒリついた緊張感を強調する、音圧がありつつ粗めの音質など、ブラックの魅力を知り尽くしてる人が演っている感じ。

オール
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ESCHATON-Unshaken ★★★ (2013-12-23 10:53:28)

2012年発表の2nd。

ACHERONTASやACRIMONIOUS、NOCTERNITYなど、ギリシャのブラックってオカルトめいた神秘性を感じさせるバンドが多い印象があるんですが、このバンドはそうでもないですね。土着性を感じさせる、陰りのあるメロディを伴うメロウ邪悪なトレモロ、ブラスト一辺倒でないオールドスクールなパートも含む展開など、90年代北欧ブラックの雰囲気を強く感じさせる作風。

また、楽曲の端々でメロブラやメロデスを通り越して正統派的ですらある、メロディアスなリフが出てくるのも特徴ですね。根本にメタルの筋を通しつつ邪悪さを振りまく作風は、初期~中期GORGOROTHにも通じるものがあるかもしれません。真っ当なかっこよさはありますけど、衝動性満点のガラガラなヴォーカルといい、メジャーな感性に阿っていないのもポイント高いです。

90年代北
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SVARTI LOGHIN-Empty World ★★ (2013-12-21 11:31:50)

2008年発表の1st。

どうやらこのバンド、後にフォーク方面に作風を発展させていったとのことですが、この1stの時点ではブラック的ノイジーな音像が儚げなメロディを強調する、いわゆるシューゲイザー系のブラックメタルですね。ブラックらしいトレモロではなく、メロディアスなベースとアルペジオでムードを演出していく作風ですが…多くのレビューサイト・ブログでも言われている通り、この沁みるような儚いアルペジオが非常に秀逸。メロウ系好きなら目頭が熱くなるかもしれません。

但し、メロウで、時に温もりすら感じる優しげなメロディ使いではあるものの、必死の形相で叫び続けているに違いないヴォーカルや、どこか神経を圧迫するような響きを持った、ブラック特有の擦り込むようなリフの音色のせいか、精神を磨耗するような鬱な雰囲気も強く、メロディの性質とも相俟って不安定さも感じますね。また、シュー
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WINTERBURST-The Mind Cave ★★★ (2013-12-21 11:29:32)

2012年発表の1st。

これは凄いですね。作風それ自体は、何か壮大なストーリーが繰り広げられる映画のサウンドトラックの如き、美麗でクッサクサなメロディを奏でるキーボードをフィーチャーしつつ、負けじとクサいメロディを奏でるトレモロリフを始め、しっかりバンドサウンドにも主張させる、均整の取れたシンフォニック・ブラックという感じで、特に奇抜さ、目新しさはありませんが…1stにして既にジャンルのお手本のようなクオリティの高さですね。

クサメロ好きならうっとりしっ放しになること間違いなしの華美さがありつつ、ブラックらしい暗黒性も仄かに感じるメロディセンスといい、そのメロディの良さを活かしたドラマ性たっぷりの展開といい、とにかく万事に於いて質が高いという印象。音質も、バンドサウンドをモダンにし過ぎて、喧しさがメロの華美さを打ち消す事もなく、さりとて薄っぺらいチープさがあ
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PACTUM-Sucubo M.O.D.L. ★★ (2013-12-20 01:22:13)

2012年発表の音源集。
89年発表のデモ「M.O.D.L.」、同年リリースの同タイトルのEP、92年発表のEP「Antichristian Front of Freedom」、同年発表のフル「Ficcion, Lujuria y Blasfemia」、94年発表のフル「F.A.L.」の計5タイトル収録のお得盤。

メキシコ産のブラック/スラッシュ…と紹介にありましたが、オールドスクールなブラックというよりも、ベースは完全にスラッシュですね。スラッシュメタルを更に衝動的に、汚く冒涜的に鳴らすことで、結果的にプリミティブブラックやウォーブラックの、もしくはそれ以上のぶっ壊れ感に辿り着いた感じ。低音の音量ツマミを右に回しまくったような割れ気味の音、呼気強過ぎなガナリヴォーカルと肉食系…いや人肉食系な熱い音を展開してます(笑)。

一応、94年のアルバムともなると
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FUNERARY CALL-Fragments from the Aethyr ★★★ (2013-12-20 01:05:33)

何枚目かは分かりませんが、2012年発表のフルアルバム。
3曲入りですが演奏時間は40分近くあります。

MZ.412やNORDVARGRなど、ブラック系アンビエント好きな方にお勧め…という事で購入しましたが、これは邪悪!ノイズ/ドローンのみならず、管弦楽器やフィールドレコーディング、果ては喉歌(ホーミー)のサンプリングまでを駆使し、黒一色を刷毛で塗りたくったかの如きドス黒い雰囲気に特化した情景を描き出す、ただただ邪悪さのみが残る儀式系アンビエント。

作りは丁寧…というか、暗黒な情景を描くことへの偏執的なまでの拘りが感じられるような作品で、例えば轟音のノイズが耳を聾するパートでも、(物理的に)耳に痛い音=過激、のような短絡には全く陥らず、むしろ何か取り返しの付かない事が進行しているような、精神の方を積極的に嬲ってくる感じなんですよね。魔界や地獄まで行ってフ
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WISDOM (PARAGUAY)-Sacra Privata ★★★ (2013-12-18 23:59:46)

2009年発表の3rd。

店頭ではパラグアイ産のブラック/スラッシュとして紹介されてましたが、スラッシー度/オールドスクール度はWATAINやGORGOROTH以上、AURA NOIRやCARPATHIAN FOREST未満くらいでしょうか。あからさまに邪悪さを強調するトレモロ、クリアながらドスの効いたプロダクション、野太く威圧感のある中音域でのがなりヴォーカル、ブラスト頻度も高い暴虐な展開と、WATAIN辺りの持つどす黒い真性テイストも濃厚で、個人的にはRAVENCULTやNIFELHEIM等のバンドに近い作風に感じました。

南米産のバンドなんですが、トレモロに込められたサタニックさが北欧のバンド以上にあからさまなのがまた素晴らしいんですよね。例えばインスト明け2曲目の「Ave Kadath」やタイトル曲なんかは、初っ端から不運を呼ぶ風が吹き付ける如き禍々し
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WISDOM (PARAGUAY) ★★ (2013-12-18 23:57:57)

同名バンドはメタルシーンにも幾つか存在するようですが、これはパラグアイのブラック/スラッシュメタルバンド。実は93年に結成し、現在も活動を続ける古株のバンドだったりします。

STIELAS STORHETT-Expulse ★★★ (2013-12-17 10:43:50)

2011年発表の2nd。

一口にアヴァンブラックと言っても様々なタイプがありますが、このバンドは他ジャンルの音を積極的に取り入れていくタイプではなく(一部にサックスを用いたムーディなパートがあったり、悲鳴やナレーション等のSEを導入しているくらい)、あくまでブラックメタルの範疇内でフレーズに不条理性や捻りを持たせ、それを病的な雰囲気へと繋げていくタイプの作風ですね。

どこかサイケデリックに煙るような音色のディストーション、聴き手を幻惑するような不条理性を感じさせるメロディ、カタルシスを感じるような神秘系トレモロ、音像に変化をもたせ、不安を煽るような刻みリフ…など、楽曲に込められた工夫がもたらす世界観は確かに精神を冒すようなムードを感じるものですが、作風全体としては意外にもメロディアスな作りになっているのもポイントですね。

檻に入れられた病んだ人間
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MALADIE-Plague Within ★★★ (2013-12-16 21:44:12)

2012年発表の1st。

本人達は、バンドのスタイルを「Plague Metal」と称しているようですが…確かに、クラシカルなピアノによる美麗なメロディをSE的に導入して見せたり、単に邪悪というよりも不条理さを感じさせたり、トラッドを捻ったような妙な叙情を感じさせたりするメロディをリフに込めたり、知性的な面も見せつつも、あくまで本質はブラック本来の苛烈さであったり、病的なムードであったり、ネガティブな感情の発露にある…という感じの作風ですね。

取り分け凶悪極まりないのがヴォーカル。余りにも感情を込める余り、息の強さが過剰気味なのか、ホイッスル音混じりまくりの凄まじく痛々しい叫びになってます…聴いてるこっちが喉痛めそうな感じ(笑)。しかも終始ハイテンション、かつ悲鳴系・高音系ながらしっかり歪みの掛かった声で素晴らしい。ただ、惜しむらくは時々重ねてあるクリーンがど
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MALADIE ★★ (2013-12-16 21:42:38)

ドイツ産プログレッシブ/アヴァンギャルドブラック。
バンド名はフランス語で「病気」を意味する単語だとか。

STRIBOG-U Okovima Vječnosti ★★★ (2013-12-10 21:43:13)

2010年発表の1st。
最初店頭でバンド名見た時は無礼にもSTRIBORGのパチモンみたいな名前だと思いましたが(笑)、買ってみるとこれがフォーク/ペイガン由来のクサメロ志向のメロディック・ブラックの中でも、かなり素晴らしい作品で驚きました。

路線としては、「NeCHRIST」辺りの時期のNOKTURNAL MORTUMにも通じる、スラブ民族らしい土着的で、キャッチーなクサメロを笛や妖しげな女性ヴォーカルが奏でつつ、ブラックらしい苛烈なバンドサウンドで聴かせる作風で、特に物珍しい音を出している訳ではないんですが…トレモロだけでなく、スラッシュ由来のキレの良い刻みを多用した、畳み掛けるようなテンションの高さ、それによるメリハリのついた楽曲が、ほんと素晴らしいんですよね…。

基本的にはクリアながら、ブラックらしい生々しさをある程度残した音作りも、刻みリフの
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STRIBOG ★★ (2013-12-10 21:37:43)

クロアチア産フォーク/ペイガン/メロディックブラック。
STRIBORGと間違いやすいので注意(笑)。

NECROPHOBIC-Womb of Lilithu ★★★ (2013-12-04 01:02:12)

2013年発表の7th。

優れたスウェディッシュ・メロブラって、例えばDISSECTIONやWATAIN等がそうなんですけど、ただメロウだったり禍々しかったり、寒々しかったりだけじゃなくて、「Satanic Majesty」とでも呼びたくなるような、邪悪な品格のあるメロディセンスを備えているように思うんですが、このバンドもそうしたセンスを持つ、希少なバンドの内の一つだと思います。

NECROPHOBICは特にこれらのバンドの中でも、ギターソロを積極的に導入したり、サビに当たるパートを持つ構成の楽曲が多かったり、スラッシーでノリの良いオールドスクールなパートを導入するなど、メタルとしての普遍性の高い音楽性を持っている印象があるんですが、そうしたセンスがあるお陰で、ポピュラリティなど糞喰らえなカルトバンドと比較しても、邪悪さにおいて何ら劣らないのが素晴らしいですよ
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μ's-μ’s Best Album Best Live! Collection II-LOVELESS WORLD ★★★ (2013-12-04 00:59:15)

…まさか、カップリングでガチなメロスピ系アニソンが来るとは思いませんでした…。正直表題曲そっちのけでこの曲ばっかり聴いてしまってます(笑)。ツーバスにストリングスが乗るオケとか、ギターソロとかまるっきりメロスピで最初聴いたとき吹きましたもん(笑)。そして特筆すべきはサビメロの劇的さ。シンフォゴスではなく、あくまでメロスピアニソンなので「歌メロに限って言えば」ですが、まるでクサメロ全盛期(「ルナティック・ラブ」「エンジェルハイロウ」「Alice in the Necrosis」辺り)の六弦アリスのキラー曲を聴いてるようだわ…。六弦アリスと異なり、歌唱はアイドル系ユニゾンですが、それに抵抗が無いクサメラーなら必聴ですよ。

KALAFINA-Consolation-consolation ★★★ (2013-12-04 00:57:50)

全くKALAFINAを聴いた事がない状態で、「多分こういう路線の楽曲を演ってるんだろうな」と思っていた通り…いや、それを何倍にもハイクオリティにして具現化したような、崇高なクサシンフォゴシック。一度聴いただけで胸を貫くサビメロに惚れました。ただ、アルバムを通してこういう楽曲は意外と少ないのがちょっと残念かも。

CULTUS-A Seat in Valhalla ★★★ (2013-11-11 18:53:56)

2004年発表の1st。

この作品も、例によって投げ売られていたのをサルベージしてきた訳なんですが、これが「メロウなプリブラ」カテゴリでもかなり優秀なアルバムで、かなり得した気分です(笑)。作風はシンプルなミニマルに疾走するリズムに、トレモロリフと割れ割れのヴォーカルという典型的ブラックの要素を乗せた感じですが、トレモロのメロディが優れているためにエピックな雰囲気を纏っているというタイプで、個人的にはMOONBLOOD辺りに通じるものを感じたり。

リフやリズムの構成はシンプルなんですが、何気に時折メロディアスなベースのフレーズが出てくるのが、またメロウさを強調していて良いんですよね。やや高音強調気味のリフの音色の歪め方、威厳を伴うヴォーカルなど、各要素も申し分なくレベルが高いと思う。ちなみに、CD版にはSORHINのカヴァーも入ってますが、これがメロディの聴か
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LOST INSIDE-Mourning Wept Beside Me ★★ (2013-11-11 18:47:09)

2011年発表の3rd。

音としては、スローテンポに陰鬱なメロディの乗る、典型的な鬱ブラックという感じですが、SILENCERやNORTT辺りの、圧倒的なマイナス感情を伝えるようなバンドとは異なり、「澱み」「濁り」といった単語が思い浮かぶような、どんよりとした空気感を描写していくような作風。ただし楽曲は落ち着いた印象で、歪みもそれほど強くない音作りですが、ヴォーカルに関してはノイズ一歩手前の絶叫スタイル。

某レビューで「鬱ブラックであり、それ以上の何者でもない」という主旨で揶揄されてもいた通り、鬱系好き以外には退屈に思われるかもしれませんが、波長が合う人には実に心地良い空間を提供してくれる作品ですね。個人的には、特に1曲目の、キーボードの演出する澱が溜まりヴェール状になったような音の中を、ゆるゆると薄暗いメロディが流れる感じがかなり好きです。癒されます(笑)。
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MORDHELL-Suffer in Hell ★★★ (2013-11-09 16:22:19)

2011年発表の2nd。

中古でやたら安かったので、実はそれ程期待していなかったんですけど…これ、めっちゃかっこいいですね。路線としては、「Sardonic Wrath」期のDARKTHRONEや、CARPATHIAN FOREST、AURA NOIR辺りに近い、スラッシーでオールドスクールなブラックメタル。聴いてて体が動くような体感速度重視のリズム、ブラックの擦り込むような感触にドライブ感を加えたようなリフの応酬は、単純に聴いてて気持ち良く、ストレートにかっこいい。

この手のバンドって、スラッシーな熱気が邪悪さを打ち消しがちな印象があるんですけど、このバンドはしっかり「邪悪」なのが素晴らしいです。時々出てくるメロディアスなトレモロにはブラックらしい陰鬱さ、寒々しさが込められているし、ヴォーカルもこの手にありがちな歪みを押さえた吐き捨て声ではなく、ドスの効いた
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THE ONE-I, Master ★★ (2013-11-09 16:20:08)

2008年発表の2nd。

作風的には耳を聾するようなブラストで攻め立てる、ブルータルなパートや混沌としたリードギターのフレーズを絡めつつ、オールドスクールに進行するブラックという感じですが…音作りがかなり辛口。メロディ感を感じさせない程強く歪んだシャーシャー系のリフの音色は、目の前にどす黒い帳を下ろされたかのような絶望感を感じますね…。

そしてそのギターの作る轟音の中で響く、他の音の聴かせ方もかなり上手いと思う。まず五寸釘の混じった暴風雨が吹き付けてくるような、RAWなドラムの音色はプリブラ好きには心地良い音だし、獣の唸り声のような獰猛ながなり、オカルト的な恍惚感を誘発するような地縛霊系クワイアなどはリフのノイズによるヴェールが掛かっているせいで、一層カルトな響きを得ているように思います。

ノイジーながら、頽廃的な雰囲気の宗教画のような、厳かで陰
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THE ONE ★★ (2013-11-09 16:16:54)

現在はイギリスに籍を置く、元はギリシャ産のブラック。
創設メンバーのI氏はGLORIOR BELLIのライブメンバーらしいです。

ARS GOETIA-Anachoreta ★★ (2013-11-09 16:13:39)

2007年発表の1st。

バンド名通り、オカルト風味の強い作風のブラックメタルですが…如何にもなおどろおどろしいメロディやキーボードなどには頼らず、ブルータル方向にもプリミティブ方向にも傾き過ぎない、あくまで「ブラックであること」を貫きつつもオカルト風味を漂わせる、ストロングスタイルな作風。メロディアスとは言えない音ですが、時折入るトレモロには確かな神秘性や禍々しさが息づいてますね。

個人的にこのアルバム、イタリアのバンドの作品ながらどこかノルウェーの黎明期バンドのような雰囲気が漂っているように思うんですよね。例えば地下臭く陰湿ながらプリブラほどミニマルではない作風は、1stの頃のMAYHEMを思わせますし、「The Last Winter」は「Isa」期のENSLAVEDにも通じる、神秘性とダイナミズムを同時に感じさせる良曲だと思う。

正直「こ
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XULUB MITNAL-Ba'ate'il ★★ (2013-10-31 22:09:33)

2010年発表の1st。

バンド名といいジャケの雰囲気といい、如何にもマヤ文明の神秘が伝わってくるような、異教的ブラックを演ってそうな感じですが…実際はそういう民族めいたパートは一部にSE的に挿入されるくらいで、実際はごくストレートなブラックメタル。トレモロなどのメロウな要素を極力排した、擦り込むようなリフとパンキッシュな炸裂感を感じさせるリズムを絡めた、「非」メロディックなスタイルで、こちらの方が断然エクストリームメタルとして真っ当な音ですけど、どこかILDJARNのスピリットを受け継いでるようにも聴こえる音なんですよね。

メロディが薄い分地味、言い換えればストイックなんですけど、ヴォーカルがかなり極悪なお陰で、受ける印象としてはなかなか強烈。最早高音のハーシュノイズに聴こえてしまうような、非人間じみた凶悪な歪みが掛かった音ながら、憎しみや敵意のような人間的
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XULUB MITNAL ★★ (2013-10-31 22:08:42)

メキシコ産ブラックメタル。
おそらくマヤ文明がテーマ。バンド名からして神秘的ですよね。

OBSEQUIAE-Suspended in the Brume of Eos ★★ (2013-10-30 22:37:36)

2011年発表の1st。
神秘的なジャケに心を惹かれて購入しましたが、ジャケ同様中身の方も個性的で良いですね。

タイプとしては、優美でメロディアスなギターフレーズを全編に配し、たおやかに進行していくアトモスフェリックで神秘性を感じさせるブラック。音質も音圧で攻めるようなヘヴィな音ではなく、メロディの繊細さを際立たせるようなクリアな音。ブラックらしい畳み掛ける疾走パートでもどこか優雅さを感じさせますね。音の美しさに反し、ヴォーカルは歪み切った絶叫なのも個人的には+なポイント。ダークだけど癒される作品。

ジャケのイラストそのままのような、美しくて神秘的なギターメロディが特徴のアルバムですが、アメリカ人がミステリアスな雰囲気を表現しようとすると、ちょっと和風っぽく聴こえる部分が出てくるのが個人的には面白いんですよね。特に4曲目の後半のメロディとか、聴いてて「忍
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OBSEQUIAE ★★ (2013-10-30 22:36:26)

アメリカ産メロディック/アトモスフェリックブラック。
97年より活動し、デモ作品を数枚リリースしていたAUTUMNAL WINDSというバンドが前身。ちなみに中心人物のBlondel de Nesle氏はAZRAEL (US)に在籍していた人物です。

NACHTVORST-Silence ★★★ (2013-10-30 22:33:42)

2012年発表の2nd。

眼前に高い壁が聳えるような絶望感を伴う、フューネラルドゥームにも通じる引き摺り系のリフによる音圧と、ゴシック的美意識を感じさせる悲壮なメロディをフィーチャーした、ディプレッシブなブラックメタルで、各サブジャンルのいいとこどりをしたようなサウンドですが…これがなかなかツボに嵌まる。

リズムはNORTT辺りの、フューネラル系のバンドと比べると多少速めで、リフも刻みを入れてリズムを強調したりしてますが、これがリフの黒い音圧と合わさるとかなりの圧迫感があって良いんですよね。フューネラルドゥームが一打一打の緊張感がウリだとするなら、こっちはもっとダイレクトなヘヴィさを感じさせる音だと思う。

あと何気に特筆したいのは、メロディの美しさですね。フューネラル系の悲壮感・絶望感とゴシック系の彩り、美しさが絶妙に混じったような印象で、特にイ
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NACHTVORST ★★ (2013-10-30 22:29:57)

オランダ産ブラック。
ゴシック的美しさ、葬式ドゥーム的陰鬱さを取り込んだスタイル。

ARFSYND-Arfsynd ★★ (2013-10-30 22:27:51)

2010年発表の1st。

リリースレーベルがDaemon Worshipの時点で予想は付きますが、衒いのないブラックメタルど真ん中な音ですね。メロウなトレモロを伴う疾走パートもある程度挟みつつも、それ以上に陰鬱なミドルテンポにも重きを置いた作風で、分かりやすいメロディアスさや暴虐さではなく、緩急ついた展開の中で邪悪さがじわりと滲み出てくるような、割と渋めな音という感じ。

何気にこの作品、音作りがかなり良いと思う。リフの歪みを引き摺るような、爛れたような音は特にミドルパートにおいて、厭な感じの湿り気を演出しているし、変にヘヴィではなく生々しさを残したドラムの音も耳に心地良い。一応独りブラックらしいですが、バンド感がしっかりある音で、RAWさとクリアさのバランスも上手い事取れてると思う。ヴォーカルはオーソドックスな中音域~やや高めのがなりですが、時折どこか絶望的な
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MORTUORIAL ECLIPSE-The Aethy's Call ★★★ (2013-10-29 23:47:03)

2012年発表の1stですが、これは凄まじい!!

音楽性は一言で言うなら、「Demigod」アルバム以降のBEHEMOTHにも通じる、音圧を込めて暴虐に磨り潰すような、デスメタル由来のヘヴィに畳み掛けるバンドサウンドに、派手なオーケストレーションが乗るという、手法としてはごく分かりやすい音ではあるんですが…音のクオリティといい迫力といい、その辺のB級バンドが束になってかかっても全く敵わないものがあるように思います。

絶望感すら感じるドスの効いた、ヘヴィなバンドサウンドに、Nergal氏を髣髴とさせる、古代の神々の怒りのような咆哮が轟くだけでも、聴き手を圧倒するパワーに満ちている感じですが、そこに乗るオーケストレーションがかなり派手で素晴らしい。邪悪な存在を称える凱歌のような管楽器の音色で既に大仰極まりないですが、更に震えるストリングスが張り詰めた緊張感を演出。
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MORTUORIAL ECLIPSE ★★ (2013-10-29 23:43:32)

アルゼンチン産シンフォニックデス/ブラックメタル。
去年1stを出したばかりの新しいバンドで、しかも南米産という事でマニアックな音を想像されるかもしれませんが、現時点でBEHEMOTHやDIMMU BORGIRと渡り合えそうな凄まじいクオリティの音を出してます。シンフォニックなエクストリームメタルが好きならば要チェックなバンドです。

KOZELJNIK-Deeper the Fall ★★★ (2013-10-25 22:36:33)

2010年発表の2nd。

某レビューでSATYRICONやDODHEIMSGARDなど、北欧のエリートと言えるブラックが引き合いに出されつつ、それらバンドにはない邪悪さもある…と激賞されていたので、購入に踏み切りましたが…これが期待を裏切らない出来で素晴らしいです。MAY RESULTも今では真性な凄みを放つバンドに育ってきてるし、BANEやTRIUMFALL辺りも良質ですし、実はセルビアのブラックってレベル高いのでは。

路線としては、ブラストで攻める直接的な暴虐パートもある程度交えつつも、聴き手の精神をじわりと侵食するような、不気味な余韻を残すミディアムパートを取り入れた、知性的ながら不条理さと邪悪さに支配されたようなブラックで、雰囲気としてはCODE辺りの、長年ブラックを演ってきた連中による、一捻り加えた発展型ブラックに近いような感じですね。がなりだけでな
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KOZELJNIK ★★ (2013-10-25 22:34:32)

セルビア産ブラック。
MAY RESULTのメンバーが関与しているバンドです。

TERRA TENEBROSA-The Tunnels ★★ (2013-10-25 22:29:50)

2011年発表の1st。

被り物をした変態的なジャケットに惹かれ、ジャンルがポストブラックということ以外の予備知識なしに買ってしまいましたが…これはかなり聴き手を選びそう。不穏なアルペジオであるとか、深く歪んだギターの音色であるとか、使われているパーツはブラックなんですけど、メタルとしての整合性から背を向けて、ひたすらに不穏さを煽る事に終始しているような音で、半ばノイズ/アヴァンギャルドに足を突っ込んだような音になってますね。

儀式的な感触を醸し出す不気味なアルペジオ、どす黒い靄を吐き出すような気色の悪いリフ、エフェクトによって攻撃性を殺がれ、得体の知れなさを感じさせるヴォーカル等が混じって出来る音像は、宇宙に棲む怪物が思念派を送って人間の脳裏に見せる映像といった趣のグロテスクさ。もしくは謎の思念体に取り付かれた人が作った音楽という感じ(笑)。


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TERRA TENEBROSA ★★ (2013-10-25 22:28:58)

スウェーデン産アヴァンギャルドブラック。
バンド名はおそらく「暗黒の大地」の意。
メンバーやジャケのヴィジュアルが変なバンドとしても知られてます(笑)。

ULVER-Messe I.X–VI.X ★★★ (2013-10-19 23:52:17)

2013年発表の12th。
2012年9月に、オーケストラと電子楽器を使用して行われたライブや、それに先んじて行われたオーケストラのリハーサルのテイクを元に、スタジオでの作業を加えて完成させた…というかなり変則的な制作状況で生み出されたアルバムらしいです。

最初スピーカーで漫然と聴いていた時は、あからさまに前衛的で奇妙な音や、派手で耳を引く様なオーケストラの主題がないことや、導入部の静寂の長さなどから、前作(60年代サイケカヴァー)が肌に合わなかった事もあって、「最近のULVERはイマイチかも…」と思いかけてたんですが…イヤフォンでしっかり音に向き合って聴いたら印象が一変しました。これ、素晴らしいじゃないですか…!

まずは最初聴いたときにガッカリしかけた、電子音による無音スレスレの導入部ですが…これがちゃんと聴くと実は感動もの。真っ暗な浜辺で、水が足を浸
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IHSAHN-Das Seelenbrechen ★★★ (2013-10-18 00:52:07)

2013年発表の5th。
アナウンスでは10月21日に発売になってましたが、何故か店頭に並んでいたので速攻で購入しました。アルバムタイトルの意味は「魂の破壊」もしくは「精神の崩壊」などになるのでしょうか。何れにしても、タイトル通りの作品だと思います。

…これは、今までのIhsahnが演ってきた音楽、それを総括する作品と言えるのではないでしょうか…。EMPERORの4thに始まり、4枚のソロアルバムで演ってきたプログレッシブでインテリジェントなエクストリームメタル路線と、PECCATUMが活動停止間際に辿り着いた美しく深遠でダークなアヴァンギャルド・ゴシック・ロック路線を合わせ、高めたかのような作風。

アルバム前半は、後期PECCATUMに通じる深遠で情景的なフレーズを垣間見せたり、より前衛的な色を増してはいるものの、概ね前作までの延長線上にあるエクストリ
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