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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 551-600
倉木麻衣-FUSE OF LOVE-ダンシング
KVELERTAK-Meir
OPVS LEVIATHAN-I : O : I
OPVS LEVIATHAN
FYRNASK-Eldir Nótt
DESOLATE-Dragonia
DESOLATE
CLAIR CASSIS-Clair Cassis Ⅱ
CLAIR CASSIS
VUOHIVASARA-Perdition Reigns Supreme
YGG-Ygg
YGG
Streams of Blood-Ultimate Destination
CANIS DIRUS-A Somber Wind From A Distant Shore
SECT PIG-Slave Destroyed
SECT PIG
MORIBUND OBLIVION-Manevi
MAVETH-Coils of the Black Earth
SUNN 0)))-Terrestrials (Sunn O))) & Ulver)
BERKOWITZ-Sent to Dominate
ASOFY-Percezione
Way to End-Various Shades of Black
TANGORODRIM-Justus Ex Fide Vivit
TANGORODRIM
六弦アリス-原宿ロリヰタキネマ-キネマロリヰタ
六弦アリス-独裁者ノススメ-独裁的な舌
六弦アリス-独裁者ノススメ-痛ロリヰタ哲学
六弦アリス-夢想演舞 妖之理-災禍の瞳
六弦アリス-夢想演舞 妖之理-未来永劫仏恥斬
六弦アリス-夢想演舞 妖之理-反魂蝶
六弦アリス-夢想演舞 妖之理-花夢月
SEIDE-Here Is No Truth
SEIDE
KAUSALGIA-Farewell
六弦アリス-不思議の国の音哲樂 まやかし篇-試着室
六弦アリス-不思議の国の音哲樂 まやかし篇-夢のつづき
六弦アリス-不思議の国の音哲樂 まやかし篇-怪奇探偵社 【偶数】
六弦アリス-不思議の国の音哲樂 夢語り篇 -先見--被検体一号 エドワード
六弦アリス-不思議の国の音哲樂 夢語り篇 -先見--クロノ・イリュージョン
六弦アリス-迷イノ森、夢十夜。-人トシテ--背徳日和
六弦アリス-迷イノ森、夢十夜。-人トシテ--時効なき逃亡者
六弦アリス-迷イノ森、夢十夜。-凛トシテ--ムーンライト症候群
μ's-シングル/カップリング/特典CD/その他-硝子の花園
NECROPLASMA-Sit Gloria Domini in Sæculum
SCHMERZ-Chronika
AUTARCIE-Horizons funestes
DRAKONHAIL-...Des Ailes...
EMERALD NIGHT-Зеркало Троллей
CULTES DES GHOULES-Henbane
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発言している15曲を連続再生 - Youtube



倉木麻衣-FUSE OF LOVE-ダンシング ★★★ (2014-04-15 22:17:31)

「ダンシン、ダンシン、ダンシン、ダンシン」の連呼や「1,2,3,4,5,6,7,8」のカウントをメロディに乗せた歌詞が嫌でも耳に残る楽曲で、倉木さんの曲の中でもぶっちぎりの洗脳力を備えた、ある意味名曲。ベースリフとリズムが強調され、スリリングな雰囲気のオケが無駄にかっこいいのも非常にポイント高いです(笑)。正直迷曲扱いされるのも分からないではないんですが、個人的にはポップスなら手堅く纏まってるより、これくらいインパクトある方が好きですね。

KVELERTAK-Meir (2014-04-12 14:27:47)

2013年発表の2nd。

ブラック要素のあるバンドで、Road Runnerからのリリース、日本盤発売、来日も経験済みという事で試しに買ってみましたが…どちらかというとベースは衝動性の高くノリの良いハードコア/ロックンロールがベースで、そこにブラックメタルを始めとして様々な要素を取り入れた感じの音楽性ですね。一度聴いたら離れないキャッチーでパンキッシュなコーラスと、北欧ブラック的な土着メロなトレモロが一つのアルバムに同居しててなかなかに面白いです(笑)。

ただ、ブラック好き…というか私の好みからすると、この音はちょっと外を向きすぎてる感じなんですよね。ブラックのように邪悪で人を寄せ付けない感じ、世界を憎んで自我に篭もるような暗さは全くなくて、むしろ聴き手と衝動を共有せんとするダイナミックなパワーに満ちている感じ。もちろんバンド自体邪悪さや鬱を全く志向してなさそ
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OPVS LEVIATHAN-I : O : I ★★★ (2014-04-12 14:10:06)

2012年発表の1st。
CDショップのブラックコーナーで見かけて、横ジャケのバンド名・アルバム名から何か神秘的なものを感じ、ずっと気になっていたんですが…遂に思い切って購入(笑)。…そんな経緯で買ったんですが、何気に素晴らしいアルバムで驚きました。

路線としては、ペイガン風味をベースに、時折中近東風味だったり北欧ブラックの土着の邪悪さを醸し出したりする叙情的メロディを、ブラックらしいトレモロリフやギターのハモリなどを駆使して聴かせつつ、妖しげなクリーンや儀式的なアコースティックパート、要所で楽曲に彩りを与えるキーなども取り入れ、ドラマ性たっぷりに展開するメロディアスなブラックメタル。このバンドは「エピック・ブラック」として認識されているようですが、正にエピックの名に恥じない、ドラマ性・構築性の高い作風。

…なんですけど、構築性が高い作風で、高品質にもか
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OPVS LEVIATHAN ★★ (2014-04-12 14:08:43)

コロンビア産ブラック。
以前はLEVIATHANの名で活動していたらしいです。

FYRNASK-Eldir Nótt ★★★ (2014-04-04 11:45:52)

2013年発表の2nd。

今でこそブラックメタルとノイズ・アンビエントをくっつけて、更にドス黒さを増すような音楽性というのは珍しくないですが…このバンドはDARKSPACE辺りと並んで、その中でも頭一つ抜けた表現力を持っているのではないでしょうか。この作品で初めてこのバンドの楽曲に触れたんですが、そう思う程に圧倒されました。

楽曲はアンビエントに寄ったパートとブラックパートに分かれるタイプの構成ですが、アンビエントパートでも過度に静かにならず、ドス黒く塗り潰すような音圧と、宗教的恍惚を誘発するような妖しげなクワイア、自然音やノイズなどのSEを駆使して、聴き手を本気で殺しにかかっているような、殺気と邪気に塗れた音を聴かせてくれるのがまた素晴らしいんですよね。アンビエント要素は取り入れ方が半チクだと退屈なものになってしまいますが、この作品は退屈さなど全く感じさせま
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DESOLATE-Dragonia ★★ (2014-04-04 11:39:09)

2012年発表の5曲入りEP。

様々なスタイルのメロディックブラックを手掛けるDesolate氏ですが、このプロジェクトは今までで最もメロデスに近い音かもしれません。低音を強調した、無骨なリフにメロディアスなリードギター、いつもの彼と同様の低音咆哮ヴォーカルが乗るというスタイル。リフの感触のせいか、いつもよりメタル色の強い音。タイトル曲はシンセアンビエントと今作特有のメロいギターワークを組み合わせた異色の楽曲で、雰囲気たっぷりで良い感じ。

そして彼の関連音源を聴くときはいつも思っていることですが、やはりメロディセンスが良いです。今作は邪悪さよりもメロウさ、泣きが重視されている感じで、ところどころあからさまではない程度に日本人らしいメロディが出てくるのがまた素晴らしいです。ただ、今作はメロディをリードギターに任せ、トレモロは使わないスタイルなので他のプロジェクト
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DESOLATE ★★ (2014-04-04 11:38:32)

GRAND EXTREME BLACKのDesolate氏によるプロジェクト。
同氏によるABYSS INFERNOやEARTH GODLESSとも異なる路線のメロブラ。

CLAIR CASSIS-Clair Cassis Ⅱ ★★ (2014-04-04 11:36:32)

2010年発表の9曲入りEP。
ジャケにはバンド名以外の記載は無いですが、同年にダウンロードで発表した「Clair Cassis Ⅱ」のCD盤らしいです。9曲入りと言っても1曲が短めなので、トータルで20分弱の構成。

活動を停止したVELVET CACOONを引き継ぐような構成のバンドですが、VCの最終作「Atropine」が個人的には受け入れがたいマニアックさだったので、大分不安がありましたが…これは良いですね。プリミティブ系に近い、シンプルな2ビートを中心に、抽象的・音像重視なギターワークを乗せたアンビエント寄りのブラックで、「Atropine」と比べると格段に分かりやすい音。

やはりVELVET CACOONを継ぐバンドだけあって、音作りの上手さは特筆もの。ドローンめいたギターワークで、音の空間を歪ませたり撓ませたり、自在に操っている感じ。トレモロ
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CLAIR CASSIS ★★ (2014-04-04 11:35:43)

アメリカ産アンビエントブラック。
VELVET CACOONのメンバーによるプロジェクト。

VUOHIVASARA-Perdition Reigns Supreme ★★★ (2014-03-05 20:08:03)

2012年発表の2nd。

プレイボタンを押して早速流れる音が、ヘヴィさではなく生々しさを強調したような、ややノイジーなプロダクション、悲壮感を伴うトレモロリフ、プリミティブな衝動性をぶち撒ける絶叫ヴォーカルと、アンダーグラウンドな雰囲気を色濃く残す、如何にもなブラックだと思いきや…聴き進めて行くと意外にもメロディアスな作りになっていて、ちょっと驚きました。

殆どの曲で聴けるトレモロリフのメロディは、語弊を恐れずに言えば「クサい」と表現しても憚らないくらいのドラマティックさだと思う。クサさだけでなく、悲壮感や土着性から来る邪悪さも両立させていて、ホント素晴らしいメロディセンス。音作りやムードはカルトな雰囲気を漂わせてますが、このドラマ性に富んだトレモロと刻みリフを駆使した起伏のある曲作りは、メタルとしての正統なかっこよさもかなり強いように思います。

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YGG-Ygg ★★ (2014-03-05 20:06:16)

2011年発表の1st。

おそらくペイガンブラックとしては代表格といえるNOKTURNAL MORTUMと人脈的に繋がりのあるバンドとの事ですが、あちらとはやや異なる路線の音ですね。こちらはいわゆる「お祭り系」なクサメロは無く、土着的な悲壮感に満ちた、身を切るようなメロディをトレモロに込めて疾走するタイプで、アトモスフェリックにリフを聴かせる音作りや長尺の楽曲展開など、同郷のバンドではDRUDKH辺りに近い感じでしょうか。

ヴォーカルが鬱系にも通じる裏声絶叫で、この手のタイプとしては若干珍しい気もしますが、それが悲壮感の強い楽曲にはかなりマッチしてるように思います。また、イントロ部分を始め、楽曲の端々で「びよ~ん」系のSEが聴かれるのも印象に残りますが…これは初期SATYRICONやTAAKEなどの土着性の強いブラックメタル、ひいてはその元ネタであるWHENへ
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YGG ★★ (2014-03-05 20:04:24)

ウクライナ産ペイガンブラック。
NOKTURNAL MORTUMや、MUNRUTHEL、KHORSなどと人脈的繋がりのあるバンド。

Streams of Blood-Ultimate Destination ★★★ (2014-02-23 11:51:56)

2013年発表の2nd。

某所の売り文句で、DARK FUNERALやMARDUKなどのファストブラックが引き合いに出され、それらを速さに特化したような…的な紹介がされている時点で強烈な音なのは察せられますが…確かに聴いてみてそのコメントも納得できるような、ウルトラファストな暴虐ブラック。とにかく硬質な打音をビキビキ叩き込みまくる、豪速のブラストを中心としたドラミングが強烈な作品。

速さに拘ったリズムは追い立てられるような焦燥感をもたらしますが、ブルータルさの陰に隠れて何気にメロディが良い仕事してるのが、その焦燥を更に掻き立てるんですよね。陰鬱なメロディを湛えたトレモロやキーボードは、黒い影が立ち上ってくるかの如きムードを強調し、亡者の群れが蠢くような邪悪さを醸し出してますね。こうしたメロディ使いであったり、実は緩急の付いた展開、速いだけでなく耳を引くフレーズ
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CANIS DIRUS-A Somber Wind From A Distant Shore (2014-02-21 00:50:11)

2009年発表の1st。

最早普段からブラックを聴いている人には「鬱ブラックです。」の一言だけで、大方の音楽性が頭に思い描けてしまいそうな、典型的な鬱ブラック。悲鳴ヴォーカル、陰鬱なメロディ、スローに進行する展開と鬱系のテンプレは一通り満たしている音ですが、NARGAROTHの3rd辺りを思わせる、ノイズ質を強調した、怨念が降りかかってくるようですらある強烈な音作りが印象的。

ただしNARGAROTHの3rdとは異なり、こちらはトレモロよりもアルペジオによりメロディを奏でる傾向が強いのと、時折リードメロに悲壮なだけでなく、ちょっと渋めなメロディ使いがあるのが大きな違いでしょうか。また、ヴォーカルは「ヒィアアアア!」系の悲痛絶叫ですが、一声一声に全力で感情を乗せてる感じがして、この手としては好きな方ですね。

Moribund Records発らしい
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SECT PIG-Slave Destroyed (2014-02-19 18:53:20)

2013年発表の6曲入りEP。
大手から出てるのと、正体不明ブラックとの売り文句で興味を持った方も多いのでは。

路線としては、初期BEHERITやVON辺りを多少マシにした様な…というか、意図的にやっているような低音の効いた、篭もった音質が強烈な悪意を感じさせるアーリーブラック/ウォーブラックで、楽曲自体もそれらバンドの衝動性を継承せんとするような、オールドスクールな作風。血腥い音作りに、オカルティックな神秘性漂うトレモロが不気味に映える展開、ナレーションSEを用いた構成など、カルトな雰囲気の演出に余念が無い感じ。

もっとも特徴的なのはヴォーカルで、吐瀉物どころかハラワタまで撒き散らしてそうな「ヴゥオ、ヴゥオ」と吼える低音、痰を吐く前の「カーッ」という音にそっくりなノイジーな高音を、左右のチャンネル操作やエフェクト等を組み合わせ、まるで畦道で蛙の大合唱を
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SECT PIG ★★ (2014-02-19 18:52:02)

現時点では国籍すら明かしていない謎のブラックメタルバンド。
去年Nuclear War Now!より6曲入りのEPを発表。

MORIBUND OBLIVION-Manevi ★★ (2014-02-18 22:33:55)

2013年発表の5th。

アーティスト写真のメンバーの出で立ちからして、如何にもメタルやってる兄ちゃんって感じですが…そのイメージ通り(?)、メタルとして衒いのないかっこよさの強い、メロディアスなブラックメタルを展開してますね。緩急の付いたメリハリのある楽曲構成、刻みとトレモロをバランス良く取り入れたリフ使い、全体的にかなりメロディアスな作風と、根っこに正統なメタルがある感じで、邪悪さは薄めですがメロデス好きにもアピール出来そうなかっこいい音。

ただ、ブラックらしさが無いかというとそうでもなく、例えばトレモロリフが紡ぎ上げる、物悲しいメロディであったり、時にアトモスフェリックな音色で楽曲を陰鬱に彩るキーボードだったり、ブラックらしい陰影がしっかり息づいている音だと思う。ヴォーカルが太めかつガラガラした声質の、威圧感のあるデス声なのも良いですね。変にキレ良く歌わ
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MAVETH-Coils of the Black Earth ★★ (2014-02-18 22:29:43)

2012年発表の1st。

ヘブライ語で「死」を意味するバンド名や、おぞましく邪悪な世界観が期待できそうなアートワークから興味を惹かれますが、中身もブラック好きにもアピール出来そうな邪悪さ重視のデスでかなり良いですね。タイプとしてはIMMOLATION辺りに近い、うねりのある禍々しいリフと、疾走というより蹂躙という感じの暴虐なリズムで攻めるブルータルなデスで、IMMOLATIONやULCERATE、INCANTATIONなどと同様に、このバンドにもブラックに通じる宗教じみた邪悪さが漂ってます。

IMMOLATIONなどと比べると、こちらは暴虐性で一歩譲るものの、よりブラック的な禍々しさに重きを置いたような作風になってるように思います。この手の優れたバンドって、リフに正統派やメロデスの刻み、ブラックの寒々しいトレモロとはまた違った、塗り潰すようなダイナミズムを感じ
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SUNN 0)))-Terrestrials (Sunn O))) & Ulver) ★★★ (2014-02-17 22:22:39)

2014年発表のコラボレーションアルバム。

まさかULVERとのコラボとは…そんな物、買わない訳にはいかないじゃないですか…。ULVERも最新のアルバム「Messe Ⅰ.Ⅹ – Ⅵ.Ⅹ」ではオーケストレーションと電子音楽を組み合わせて、抽象的で深遠な音像を描き出すという、SUNN O)))の実験的な音ともそう遠くない音を出していた事もあってか、凄く自然に両者の個性が息づいたコラボレーション作品になっているのではないでしょうか。

1曲目「Let There Be Light」は、瞼の裏で明滅する光の如き電子音が、静かながら聴き手を既に陶酔させるような説得力をもって立ち上がり、くすんだ風景の浮かぶブラスや即興演奏っぽいドラミングを取り入れつつ進行する楽曲で、どこか頽廃的なムードが漂ってますね。2曲目「Western Horn」は今作では最もドローン・アンビエント然
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BERKOWITZ-Sent to Dominate ★★ (2014-02-17 22:18:54)

2012年発表の2nd。

…やはりドイツのファストブラックって、独特の素晴らしさがありますよね。某所で新品が安かったので例の如くサルベージしてきましたが、これがかなりの逸品。路線的には、豪速ブラストを主軸に据えたファストな展開、鬼気迫るような絶叫を聴かせるヴォーカル、劫火に焼かれるようなノイジーなリフ、バンドの攻撃性を損なわないRAWさを保ちつつクリアさも申し分ない音質など、同郷のENDSTIILE辺りに近い作風だと思う。

但し刻みリフやスラッシュビートを用い、ノリの良いパートも時折顔を出すメリハリのある展開や、冷たいメロディを前面に出したトレモロ多めの曲構成など、ENDSTILLEよりもかなり聴きやすく仕上がってるのが特徴。ENDSTILLEをメロデスに少しだけ近付けた感じと言うと近いかもしれません。ノルウェー産の土着的な感じとはまた違う、ドイツ産らしい氷の
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ASOFY-Percezione ★★★ (2014-02-12 21:36:00)

2013年発表の2nd。
アルバムタイトルの意味はイタリア語で「知覚(perception)」。

ショップでの売り文句がアトモスフェリックな空間の中に絶望的なトレモロが響く…みたいな感じだったのと、アートワークやフォントの雰囲気が先日出たMANESの新作に似てた(発売レーベルも一緒)だったので、その流れを汲む鬱ブラックと思っていましたが…鬱ブラックをメインに据えつつも、スラッジやポストブラックの要素も多分に含む、意外にも実験的なサウンドを聴かせてくれます。

実際には鬱ブラック的なトレモロリフは一部のパートで印象的に使われるくらいで、どちらかというと、空間が撓む様な重々しい空間を演出しつつ黒いメロディを奏でるアルペジオや、聴き手の知覚に直接に絶望感を擦り付けるかのようなスラッジーに引き摺るリフをメインに展開していく作風。まるで光の差さない深海に意識だけ置き
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Way to End-Various Shades of Black ★★★ (2014-02-07 12:01:20)

2013年発表の2nd。

フランス産のブラックって、例えばMUTIILATIONを始めとして、MORTIFERAやPESTE NOIREなど、メロディに独特の耽美さや病的さが感じられるのが特色として挙げられる事が多いですが、この作品はフレンチブラック特有のそんなメロディを特濃でお届けする、非常にメロディアスながら背徳的なおぞましさに満ちた、甘美な邪悪さが支配するアルバムですね。

特徴は何と言っても全編に渡って横行する、不条理で悪意に満ちた、背筋を悪寒が駆け上るようなメロディですが、メロディそのもののみならず聴かせ方も非常に巧み。ストップ&ゴーに乗せて間欠泉のように邪悪なものが吹き出す様を演出してみせたり、ジャジーなドラミングが這い寄るような悪寒を更に強めていたり、類型的なブラックに留まらない、若干アヴァンギャルドさも感じさせる展開。

ただ、前衛性
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TANGORODRIM-Justus Ex Fide Vivit ★★ (2014-02-07 11:59:52)

2007年発表の4th。
経歴的に面白そうなのでなんとなく購入してしまいましたが、これがなかなかにかっこいいオールドスクールブラック。

RAWで響きのいいドラミングに、ジャリジャリした質感のブラックメタルらしい生々しさを残した音作りなんですが、この音作りがオールドスクールなノリの良さと見事に合ってるんですよね。疾走パートは邪悪さを撒き散らしつつのドライブ感がなんとも気持ちいいし、テンポを落とすようなパートではどす黒さが際立っていて威圧感がある。ヴォーカルは地声成分がかなり混じった野太いがなり声。こういうスタイルを下手なシンガーがやると目も当てられない事になりますが、このヴォーカルはしっかりドスを効かせられているのが素晴らしいですね。邪悪さ、存在感も申し分なし。

単純に聴いていて気持ちのいいアルバムでありながら、邪悪さ、どす黒さもしっかり感じさせてくれる良
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TANGORODRIM ★★ (2014-02-07 11:59:09)

イスラエル産ブラックメタルバンド。
中東産でSouthern Lord所属というちょっと変わった経歴。

六弦アリス-原宿ロリヰタキネマ-キネマロリヰタ ★★★ (2014-01-29 21:31:51)

これ、以前は六弦アリスに「ルナティック・ラヴ」「Alice~」辺りの、やや鬱屈した感じの泣きメロばかりを求めていたせいか、リアルタイムで聴いた時は然程ピンと来なかったんですが…今改めて聴いてみるととんでもない名曲ですね。開放感や力強さを感じさせつつも、「泣き」をしっかり湛えた絶品歌メロと、ヘヴィなリフを伴う疾走の融合はストレートにかっこいい。前向きだけどダークさ・ヘヴィさも残してくれているのが凄く良いです。間違いなくキラーチューン。

六弦アリス-独裁者ノススメ-独裁的な舌 ★★★ (2014-01-29 21:30:03)

六弦アリスって、「ルナティック・ラヴ」の頃からJanne Da Arcからの影響をちょくちょく感じさせる曲を作ってきましたが、ここまであからさまなパロディ曲は初めてじゃないでしょうか。リズムの変化のさせ方とか、ギターフレーズの感触とかが明らかに「ROMANCE」へのオマージュ。そして安易な引用ではない、オリジナルかつネタ元に勝るとも劣らない歌メロの良さはやはり六弦アリスらしく、見事。

六弦アリス-独裁者ノススメ-痛ロリヰタ哲学 ★★★ (2014-01-29 21:29:01)

これ、最初タイトルだけ見た時はいわゆる「イタい」人が主人公の歌詞なのかと思いましたが(笑)、実際に歌詞を読んでみるとそんな事はなく、むしろ真っ当で気高さすら感じられる世界観なのでちょっと驚きました。そしてその気高さを完璧に表現しきったメロディを伴いつつ疾走する楽曲それ自体も素晴らしく、正に孤高とでも言うべき存在感を感じさせてくれます。主義主張が世間と迎合しない故に鬱屈するような弱さはここにはなく、胸を張って我が道を貫くような力強さを感じさせてくれる曲です。

六弦アリス-夢想演舞 妖之理-災禍の瞳 ★★★ (2014-01-29 21:28:00)

イントロからどんなおどろおどろしい曲が始まるのかと思いましたが、意外にもサビはどキャッチー。…東方アレンジって、原曲のメロディを弄るのは良いんですけど、原曲よりキャッチネスが減退する事が多くて、なら弄るなよ…と思うことが多々あるんですが、この曲のメロディの弄り方は本当に上手いと思う。完全に六弦アリスのものにしているというか、特に原曲を知らない人でも一発で掴む力があるというか。

六弦アリス-夢想演舞 妖之理-未来永劫仏恥斬 ★★ (2014-01-29 21:27:03)

「…は?」って思いました(笑)。東方の妖怪の跋扈する幻想的世界観も、六弦アリスが本来持っているゴシックでダークな世界観もどっかに吹っ飛んでしまってるんですが(笑)。まあ面白いし、アルバム随一のヘヴィな音作りは単純にかっこいい。ただ、最初聴いた時は訳分からなくなりましたけど。

六弦アリス-夢想演舞 妖之理-反魂蝶 ★★★ (2014-01-29 21:26:23)

まあ、原曲が原曲だけに、六弦アリスのアレンジ能力で疾走するメタルにしたら、悪い曲が出来るわけがないですね(笑)。サビでの今までにないような、自棄っぱちさすら感じさせる歌唱が非常に印象的。ただ、個人的にはパンキッシュな勢いを出す歌唱なら、コブシ的にメロディを捏ねるよりも、もっとエッジ系の声の作り方で歌って欲しかったかも。Middleislandの紫さんとか、豚乙女のランコさんがロック系の曲でやってるような感じで。

六弦アリス-夢想演舞 妖之理-花夢月 (2014-01-29 21:25:36)

これは「災禍の瞳」とは逆に、メロディの弄り方がいまひとつに感じた曲ですが…聞き込むうちに原曲とは違う味が出てきて、これはこれで悪くないと思うように。ただ、味が出るほど聴いても原曲のメロディを超えたとは全く思わないですけど…。

SEIDE-Here Is No Truth ★★★ (2014-01-29 21:21:33)

2011年発表の1st。

路線としては、ヴォーカルがドスの効いたガナリと低音のグロウルを併用するスタイルだったり、低音の効いたプロダクションがダイレクトな攻撃性を放っていたりと、デスメタルからの影響も感じさせつつ、フレンチブラックらしい毒々しいメロディも多分に含んだ作風で、同郷のSVART CROWNやメンバー的に繋がりのあるTEMPLE OF BAAL辺りとも通じる音を出してますね。

但し、こちらの方がトレモロを含むパートでのメロディの強調具合がよりはっきりしている印象。特にブラストと共にフレンチブラック流儀の頽廃性に富んだ美メロが炸裂するパートでは、廃墟に屍を積み上げて尚、砲弾の行き交う苛烈な戦場が浮かんでくるような壮絶さがあるように思います。ブラスト一辺倒にならずミディアムパートも重視したり、メロウなパート、オールドスクールなパートを挟み展開にもメリハリ
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SEIDE ★★ (2014-01-29 21:19:54)

フランス産ブラック。
以前はTEMPLE OF BAALやNYDVINDのRikk氏が在籍してたバンド。

KAUSALGIA-Farewell ★★ (2014-01-29 21:14:55)

2012年発表の4曲入りEP。
今流通してるPest Production発のものは更に1曲が追加されてます。

ジャケットの雰囲気からしてなにか悲劇的なストーリーを連想させるものですが、中身もそこから想起されるような、トラジックでノスタルジックなシューゲイザー・ブラック。儚いメロディに音を埋めるリフの歪みとアトモスフェリックなキーが絡む…という、典型的なこのジャンルの音像だけでなく、勢い込んで刻むメタリックなリフで攻めるパート、リードギターがあからさまなまでに悲劇的なメロディを奏でるパート、感情の波が押し寄せるようなトレモロを聴かせるパートなど、展開にはメリハリが付いており、かなりドラマティックな作り。ヴォーカルはクリーンは使用せず、剰えデスメタルに通じる低音咆哮も交えてくるスタイルで、展開の明確さとも相俟ってシューゲイザーブラックとしては攻撃的な印象。個人的には、1
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六弦アリス-不思議の国の音哲樂 まやかし篇-試着室 ★★★ (2014-01-28 00:20:15)

クサメロに於いてはシーンでも…いや他のシーンを合わせてもトップクラスの六弦アリスですが、この曲の頭サビを持って「クサさ瞬間最大風速」を更新してしまったのではないでしょうか(笑)。歌のメロディそれだけで、聴き手を黙らせてしまう程の説得力。変に排他的だったり後ろ向きだったりではなく、主義主張・ポリシーをしっかり反映させつつも、前向きな歌詞も凄く素敵。聴いた瞬間名曲確定、聴き終わって超名曲かそれ以上だと思い知らされるような楽曲。

六弦アリス-不思議の国の音哲樂 まやかし篇-夢のつづき ★★★ (2014-01-28 00:18:41)

このアルバム、例えばシアトリカルで凝った演出の「イデア座の仮面舞踏会」とか、有無を言わさぬキラーチューン「試着室」とか、リードトラックと呼べそうな楽曲は他にありそうなんですが、個人的に一番好きなのはこの曲かもしれません。優しい、包容感のある泣きメロが、イントロでも提示されてたストリングスメロと絡み合いつつ軽快に疾走するサビは、涙腺崩壊という言葉でも生温いです。もはや全身を涙腺にして聴くレベル(笑)。心が洗われる、とはこういう事を言うのでしょう。

六弦アリス-不思議の国の音哲樂 まやかし篇-怪奇探偵社 【偶数】 ★★★ (2014-01-28 00:16:54)

クサメタルの文脈から六弦アリスを追ってきた人ならば、もう「はみ出し者は許さない」の台詞と共に繰り出される、派手なストリングスメロを伴った疾走パートでガッツポーズでしょう(笑)。皮肉の効いた歌詞の世界観を反映した、いつもより平坦気味ながら流麗さも残したヴォーカルも流石の表現力。「怪奇探偵社【偶数】」の台詞の言い方も凄く好き。というか良い声過ぎる(笑)。展開はキャッチーだけど世界観がシアトリカルな名曲。

六弦アリス-不思議の国の音哲樂 夢語り篇 -先見--被検体一号 エドワード ★★★ (2014-01-28 00:13:56)

ジャジーで軽快なリズムに、華やかなブラスやストリングスが乗り絢爛キャッチーに進行していく楽曲ですが、この曲は歌詞の世界観にゾクッと来ましたね…。サビの歌い方なんかは、聴きようによっては多幸感に満ちてるとも自棄になってるとも取れるように聴こえるんですが、この表現力の高さも歌詞の皮肉さに説得力を持たせているように思います。

六弦アリス-不思議の国の音哲樂 夢語り篇 -先見--クロノ・イリュージョン ★★ (2014-01-28 00:13:16)

ごめんなさい、これヴォーカルが入ってきた瞬間吹きました(笑)。SOUND HORIZONが大好きというのは音からも伝わってくるんですけど、Revo氏のヴォーカルのヘボい部分まで完全にコピーしたスタイルなのが面白過ぎる(笑)。ただ男性ヴォーカルが聴けるのは冒頭のみで、以降はいつもの六弦アリスのハイクオリティでシンフォでシアトリカルな幻想音楽ですのでご安心を。個人的には中盤からのちょっと落ち着いたメロディの部分が凄く好きですね。

六弦アリス-迷イノ森、夢十夜。-人トシテ--背徳日和 ★★★ (2014-01-28 00:11:17)

この曲、六弦アリスの中でも最も「痛い」歌詞なんじゃないかと思います(変な意味じゃなく)。特にラストの、「新しい命が私の代わりに泣いてくれるでしょう」という一節が凄く好き。詞的に綺麗に纏まってるけど、結局何も解決してなくて、主人公の人生が続いてくんだと思うとなんか目頭が熱くなる…。楽曲自体は六弦アリスの王道とも言える、シンフォでクッサクサで耽美な疾走曲ですが、初期Bestでは正直クドさを感じた息漏れの多いファルセットやタメを効かせた歌唱が、ここでは艶かしく楽曲を彩っているのが素晴らしい。ヴォーカルの表現力の成長に合わせた楽曲を作っているということなのかもしれませんね。

六弦アリス-迷イノ森、夢十夜。-人トシテ--時効なき逃亡者 ★★★ (2014-01-28 00:10:06)

この曲、凄く良いですね。生音にも負けない迫力で疾走する、メタリックでシンフォニックな楽曲…まあ早い話彼等の王道であり、彼等のファンが彼等に期待しているであろう楽曲そのものなんですが(笑)、このサビの素晴らしさは…。どキャッチーでクッサクサなんですけど、ヒロイックさとは真逆の陰りのある泣きメロに心臓を捕まれました。余りにもメロディが良過ぎて一瞬息が出来なくなりましたもん(笑)。

六弦アリス-迷イノ森、夢十夜。-凛トシテ--ムーンライト症候群 ★★ (2014-01-28 00:06:33)

どこかメルヘンチックな印象のメロディですが、ストリングスメロなどからはぞくぞくするような耽美さも感じられる、シアトリカルな楽曲。ぶっちゃけ「約束」の新録版では「う~ん…」と思った、息漏れの多いファルセットで一曲通して歌うスタイルのヴォーカルも、この曲には凄く上手く嵌まっている感じがします。壊れてしまいそうな儚さが出ているというか。

μ's-シングル/カップリング/特典CD/その他-硝子の花園 ★★★ (2014-01-28 00:01:25)

快進撃を続けるμ’s及びラブライブ!ですが、このプロジェクトに於いて最大の失敗はこの名曲という言葉では生温い程の超名曲を、アニメBD初回盤の特典CD収録曲という、ファン以外には耳に付かない位置づけにしてしまった事でしょう…。ラブライブ!を教えてくれた友人に聴かせてもらったんですが、なんでこれがシングルじゃないのか疑問なレベル。アニメソング由来のキャッチネスに、ゴシックな背徳性と耽美性を振りかけた歌メロが絶品。昼ドラ並に下世話なのに、美に耽る感覚も持ち合わせた凄まじくクサいメロディ。サックスが官能なムードを引き立てつつも、アップテンポなアレンジもメロディのクサさを更にブーストしていて、とにかく素晴らしいの一言。…後から特典曲を詰め合わせたCDとか出るのかもしれませんが、現時点でこんなド名曲がこんな扱いを受けてるのは納得できない…ディープなファン以外にも、クサくて耽美なポップスを愛する全ての
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NECROPLASMA-Sit Gloria Domini in Sæculum ★★★ (2014-01-07 21:30:46)

2006年発表の2nd。
タイトルの意味は「時代の中に主の栄光があらんことを」となるのでしょうか。
自信ないですけど…。

私がブラックメタルに嵌まった大きな理由の一つに、トレモロリフの魅力がありますが、この作品はそれを嫌というほど堪能させてくれる一枚ですね。6曲35分程度とフルアルバムとしては少々短めながら、演奏時間の殆どがひたすらに腐食系の禍々しいトレモロを垂れ流す事に割かれた、ある意味ではかなりフェティッシュな作風。曲タイトルが数字のみなのも頷けます、だってジクジクの垂れ流しサウンドですもん(笑)。

プロダクションも結構独特で、篭もった中にメロウなベースがぶよぶよと有機的に響く感触が、トレモロに込められた腐れ度を更にアップさせてます。音量が小さめなのが玉に瑕ですが、作風がツボなのでまあ許せます。暴虐というよりも、楽曲のオーガニックさを際立てるよ
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SCHMERZ-Chronika ★★ (2014-01-07 21:25:58)

2008年発表の1st。
SOUND HORIZONファンには「ん?」っていうアルバムタイトルですが、中身は普通に鬱ブラックです(笑)。そして鬱ブラックの中でも直球ド真ん中な音ではないでしょうか。

ジリジリと精神を追い詰める、うっすらノイジーなギターリフが気が滅入るようなメロディを奏でつつ、地の底からの呻きような、絶望的な絶叫ヴォーカル、全く覇気の無いゆったりしたリズム…全てが如何にもな鬱ブラックという感じ。個人的な印象としては「最早自国文化崇拝や音楽的実験をする気力もなく、人生を諦めたBURZUM」(笑)。

正直この手としても特徴に欠ける音ではあるんですけど、鬱系はどれだけ音と聴き手の精神状態がシンクロ出来るかなので、それはあまり問題にならないかと。鬱系好きであればすぐにでも入りこめる音。逆にちょっとでもこの手に食傷を感じてる人にはオススメ出来ません。

AUTARCIE-Horizons funestes ★★★ (2014-01-06 00:04:48)

2011年発表の2nd。

関連バンドのDYSTERもなかなか良質なブラックを演ってましたが、こちらも負けず劣らず良いですね。明度や暗度を下げつつも、「腐食」の属性を孕み聴き手の精神を冒していくような病的さと、フレンチブラックらしい捻くれた耽美さを同居させたトレモロリフは、良質の鬱ブラックといった趣ですが、単純にディプレッシブ系にカテゴライズ出来ないような奇妙な感覚もまた強い作風ですね。

リズム、及びドラミングが、間違いなくその「奇妙さ」を生む一因になっている感じがします。鬱系としては疾走パートやノリのいいパートが多めなんですが、テンポの速さそれ自体よりも叩き方、フレーズから伝わってくるヤケクソさが最大の特徴。暴虐というより「喧しい」感じで、苛立ちを込めてドラムをシバキ倒しているような、非常に味のあるリズム。これがメロディの持つ毒と変な化学反応を起こしていて、他
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DRAKONHAIL-...Des Ailes... ★★ (2014-01-04 11:01:57)

2011年発表の1st。

ポストPESTE NOIREの第一候補とでも言うべき、個性的で素晴らしいなブラックを演っていたSALE FRUEXのDunkel氏による独りブラックと言うことで、こちらも購入しましたが…SALE FRUEXとは全く違うアプローチの鬱ブラックですね。2枚組に渡る長尺かつミニマルな構成、ジト付いたネガティブなメロディに覆われた楽曲、ほぼノイズと化した絶叫など、多くのディプレッシブブラックの持つ特徴を殊更に強調したような路線。

鬱系の中でもミニマリズムの強い音で、時折アルペジオを挟んだりする以外は、基本的に弱々しく鳴り響くギターノイズと、うっすらと包むキーボードによる淡く灰色なヴェールに包まれた、鬱々しい音がひたすらに続く展開。雪原を当てもなく延々と彷徨っているような、寄る辺のない雰囲気は出てるし、初期~中期BURZUM風の絶叫も痛々しくて
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EMERALD NIGHT-Зеркало Троллей ★★ (2014-01-04 10:55:39)

2011年発表の5th。

関連バンドにATRA MUSTUMやARCANE GRAILなど、ロシア産ブラックでもクサメロに定評のあるバンドが名を連ねている事からも分かるとおり、高いメロディセンスで聴かせるシンフォニック・ブラック。ブラストビートで攻め立てるような展開は余りなく、ミディアム中心の展開でギター・キーボードにより丁寧にメロディを紡ぎ上げていくような作風。

この作品、ギターとキーのパワーバランスが良好なのが良いですよね。ギターはメタルらしい泣きの入った音を出しているし、キーも幻想的な世界観を演出ししっかり存在感をアピール。ファンタジー世界の語り部のような女性クリーンヴォーカルをフィーチャーした楽曲もあり、邪悪さだとか暗黒性だとかよりも幻想文学的なテイストが強い印象があります。

楽曲の根幹となるメロディが良いため、安心してバンドの描き出すフ
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CULTES DES GHOULES-Henbane ★★★ (2014-01-01 23:15:10)

2013年発表の2nd。
これはかなりツボに来ました。

VONやBEHERIT、BAHIMIRON辺りのいわゆるアーリーブラック…プリブラの高域強調型とはまた違った音質の粗さで、冒涜的で衝動性の強い、オールドスクールな路線のブラックメタルをベースに、反復を上手く使った長尺で耽溺性のある構成、パーカッシブなドラミングや効果音等の醸し出す儀式的ムード等を取り入れ、より密教的な邪悪さを強調したような作風…という感じなんですが、これがバンド名通りの凄まじいカルト性を感じさせるんですよね。

ただ歪んでいるだけでなく、「澱み」のようなものも感じられるリフの音色、楽曲の持つ、ブラックの中でも生え抜きといえる暗黒趣味の強さに、更なる説得力を持たせる、低音の効いたプロダクション、殺気の篭もったがなりだけでなく、悲鳴や笑い声まで聴かせ、表現力を見せ付けつつもどこか箍が外れた
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CULTES DES GHOULES ★★ (2014-01-01 23:12:45)

ポーランド産ブラック。
かつてはBESTIAL RAIDSのメンバーが在籍していた模様。


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