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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 501-550
THE PHANTOM CARRIAGE-Falls
海腹川背・旬
Dies Irae ~Amantes Amentes~
SLIDHR-Deluge
IN SILENTIO NOCTIS-Disenchant the Hypocrite
怒首領蜂
東方輝針城 ~ Double Dealing Character.
弾幕アマノジャク ~ Impossible Spell Card.
SARKRISTA-The Acheronian Worship
BITTER PEACE-Opus Ⅱ
TIIL SUM-In Articulo Mortis
PARIA-Vermin Race
ACEDI-2008 Demos
HERETOIR-.Existenz.
GESTALTE-Gestalte
SICK'S AGONY-Paranoia's Empire / Depressive Instinct
DE ARMA-Lost, Alien & Forlorn
WARTHA-Paŭstań
SETGE-Cecs De Ràbia, Cecs De Dolor
NOKTURNAL HELLSTORM-Nokturnal Hellstorm
NOKTURNAL HELLSTORM
FUNERAL GOAT-Mass ov Perversion
TROU NOIR-Trou Noir Vortex
TROU NOIR
LUX DIVINA-Possessed by Telluric Feelings
ODEM-The Valley of Cut Tongues
FLAMEN-Supremo Die
STERBENZEIT-Werdet leiden
MALCUIDANT-Et les cieux s'assombrirent...
CHADENN-Pour redevenir poussière
ASTARIUM-Wyrm of Melancholy
GOL-Appaller
FÄULNIS-Snuff || Hiroshima
FÄULNIS
SUBLIRITUM-Downfall
SUBLIRITUM
ETERNA PENUMBRA-Odio Antihumano
ETERNA PENUMBRA
VALLENDUSK-Black Clouds Gathering
VALLENDUSK
MOONREICH-Terribilis Est Locus Iste
MOONREICH
VATTNET VISKAR-Vattnet Viskar
CELEPHAÏS-Tir N'a N'og
CRYPTIK HOWLING-Synthetic Ascension Design
Flesh Cathedral
倉木麻衣-OVER THE RAINBOW-ラララ*ラ
倉木麻衣-FUTURE KISS-I can do it now
倉木麻衣-FUTURE KISS-I scream!
倉木麻衣-FUTURE KISS-SUMMER TIME GONE
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発言している4曲を連続再生 - Youtube



THE PHANTOM CARRIAGE-Falls ★★★ (2014-05-27 10:13:01)

2013年発表の2nd。

このバンドはブラックだけでなく、(カオティック)ハードコアの流れも汲んでいる(だからなのか、現時点で未だにEncyclopaedia Metallumに未登録だったりする)ようですが…両者のダークな面のみを抜き出して、上手い事合わせたような感じですね。一曲目の途中でヴォーカルが「いえーい」的な素っ頓狂な声を上げ、ギターも場違いに明るいメロディを奏で始めたときはババを引いたかと思いましたが(苦笑)、それ以降は邪悪さに全くブレのない、どす黒い音を聴かせ続けてくれます。

カオティックに耳を蹂躙しつつ、ブラックの邪悪さも感じさせてくれるギターリフ、単に暴虐というだけでなく、叩きつけるような炸裂感や、変化に富んだダイナミズムも感じさせてくれるリズム構成、モダン系のバンドとは一線を画する、ヘヴィさと有機的な邪悪さを両立させた音作りなど、どこを取っ
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海腹川背・旬 (2014-05-27 10:07:22)

97年にPSで発売されたアクションゲーム。
私はVITAでアーカイブズ版をプレイ。

ゴムロープを壁などに引っ掛け、反動を利用して行うアクションが売りのゲームで、独特の操作感からゲーマー間での支持はかなり厚いようですが…これは余りにも難しすぎる…。数時間プレイして、ダッシュすら出来ないとか…。「ゲームを楽しむことが出来るようになるために、かなりの習熟が必要になる」というタイプの高難易度ゲーム。個人的には同じ高難易度でも、「すぐにゲームを楽しめる程度の腕にはなれるけど、クリアするのが難しい」というタイプの方が断然好きなので、これはちょっと合わなかったです。評価は高いゲームなんですけどね…。

Dies Irae ~Amantes Amentes~ ★★★ (2014-05-27 10:06:29)

元はPCでのゲームだったものが、2012年にPSPに移植されたので私はそちらをプレイ。PSP版リリースにあたって追加された要素を含むバージョンもPCにも逆移植されてるみたいです。このジャンル、ぶっちゃけ「Fate」「ひぐらし」くらいしか知らないニワカですけど、友人が余りにも強硬に勧めるので購入。…このジャンル(テキスト系ADV)に造詣の浅い私でも、これは物凄い傑作ではないかと思います。

まず、数時間ぶっ続けでプレイしても苦にならない、時間の許す限り読み進めたくなるような、先が気になる、かつ常にプレイヤーの興味を引いてくれる展開が素晴らしい。上記のゲームでは、(日常パートをしっかり描く事で非日常パートが引き立つとは言え)日常パートが余りにも長く続く事で若干ダレてたんですが、本作はそれが完全に払拭されてる。戦闘パートはやや長めに感じなくもないですが、常に緊張感があって引き込まれ
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SLIDHR-Deluge ★★★ (2014-05-20 23:45:06)

2013年発表の1st。

End All LifeからリリースされているREBIRTH OF NEFASTとのスプリットが、ショップやレビューサイトなどでも割と大きく取り上げられていた事もあって、バンドの知名度はそれなりなのではないでしょうか。単体での初のフルアルバムとなる今作は、これまたブラックの有名レーベルDebemur Morti Productionsからのリリース。

流石に名門レーベルからのリリースを続けているだけあって、プリミティブ系のバンドに近い邪悪な感性を持ちながらも、テンプレ的な作風よりも一段上の表現力のある音を出してると思います。この手のバンドってトレモロのメロディを魅力的に聴かせる事が出来る者は少なくないですが、このバンドはそれ以外のパートも同等か、それ以上に魅力的に聴かせられる音作りのセンスがあるのが、まずは特筆したいところですね。
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IN SILENTIO NOCTIS-Disenchant the Hypocrite ★★★ (2014-05-20 23:37:51)

2013年発表のEP。

ショップにて「ブラックメタルの演奏+女性ヴォーカル」と聞いて興味を持った一枚ですが…作風的にはむしろ、ブラック・(メロ)デス・ゴシックの良い所取りをしたエクストリーム・メタルという感じですね。ツーバスを敷き詰めたり、豪速ブラストで攻め立てるデス由来の攻撃性、刻みを多用しつつ、メロディアスなフレーズを聴かせるメロデス由来のリフ捌き、シンフォゴシックらしい可憐な声楽的女性ヴォーカルと大仰なオーケストレーション、そして要所で挿入されるブラック的トレモロ…と、様々な要素を取り入れたハイブリッドな作風。

…と、ぶっちゃけブラックメタル要素はかなり薄く、これをブラックと言い切るには相当の無理がある路線…ではあるんですが、ジャンル関係なくクサくて派手で大仰で華美なメタル音楽を求める場合、これ程適したものは無いのではないでしょうか。特にトレモロリフの「
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怒首領蜂 ★★★ (2014-05-20 23:25:12)

97年にCAVEが出したSTGで、弾幕STGの元祖とされる存在だとか。
私はVitaでゲームアーカイブ版(PS版)をプレイしましたが、難しいですね、これ(笑)。そして面白い。東方シリーズは弾幕の描く幾何的な模様を楽しむ側面も強いのに対し、こっちは敵機が殺す意図を持って襲ってくるような弾幕という感じで、つまり敵の殲滅がより重要なゲーム性になっている、という印象。

何より辛いと思ったのは、コンフィグで難易度を下げても殆ど簡単にならない点ですね(笑)。一応、一周目ノーコンティニューは達成しましたが、正直攻略サイトで条件見る限り二周目とか行ける気がしません。ただ、難しいゲームではありますが、操作やゲーム性自体はシンプルで、「動かしてて楽しい」というレベルにはすぐに慣れられるのが良いですね。難しいけど、プレイする事自体の敷居は高くないというか。

あと、元はアーケー
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東方輝針城 ~ Double Dealing Character. ★★★ (2014-05-20 23:24:05)

Windows版のナンバリングタイトルでは14作目だそうです。2013年作品。

前作の神霊+トランスシステム、前々作のベントラーシステムとこの所複雑というか、弾幕を掻い潜る気持ち良さとは別のパターン作りを要求されるシステムの作品が続いていましたが、今作は前に出て(もしくはボムを撃って)アイテムを回収する事で残機やボムが増えていくという、かなりシンプルで遊びやすい内容。弾とアイテムの両方が多い場面で、上手く弾を掻い潜りアイテムを回収できるとなかなかに快感。まあ事故りますけど(笑)。

時折ノーマルでも相当難しい弾幕もありますが、ボムでアイテム回収→残機やボムを増やす→難しい場面をボムで飛ばす、のサイクルが上手く行けば、前2作よりは難度は低めだと思います。また、今作は自機の種類で難易度が大きく変わるのも特徴。弾をアイテムに変換するボムや、敵の行動を遅くするショットな
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弾幕アマノジャク ~ Impossible Spell Card. ★★ (2014-05-20 23:20:55)

「東方輝針城」の5面ボス、鬼人正邪が自機を務めるスピンオフ作品。

おととい(5/18)ショップへの委託が始まったので、早速購入し、先程全シーンクリアを達成しました。一見回避不可能な弾幕を、アイテムを駆使して掻い潜っていくという、ちょっと変わったゲーム性を持つ作品。一通りプレイした感じ、アイテムを縛らずにクリアするのであれば各作品のExステージくらいの難易度だと思います。ステージと相性の良いアイテムを見つければクリアは目前ですし、気合系も一定回数までの被弾が許されるアイテムを使えばゴリ押しでクリア可能。最終日のラストステージとか初見で行けた人も結構いそうな気がします。

今回は文化帖やダブルスポイラーの時のように、挑戦回数が3桁4桁行くようなのも無かったですし、そこまで難度は高くない印象。ただ、アイテムを使わないでクリアしようと思うと、途端に難易度が跳ね上がります
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SARKRISTA-The Acheronian Worship ★★★ (2014-05-17 10:16:26)

2013年発表の1st。

ドイツのバンドですが、出している音はまるっきり北欧、それもフィンランド辺りのプリミティブ・ブラックですね。初期SATANIC WARMASTERやプリミティブだった頃のSARGEISTなどと同路線の、Rawな音作りによる衝動性と、北欧バンドならではのメロウさを合わせたプリブラという感じですが、特筆すべきはプリブラとしての質の高さが前述のバンドと比べても全く見劣りしない…という事でしょう。

特に粗くカルトな雰囲気の中でもリフのメロウさや、楽曲の起伏の付け方をしっかり意識した作風なんかはモロにSATANIC WARMASTERを思わせますし、イントロのSE~メロウなリフを伴うプリブラとしての王道曲、続けて若干オールドスクールな曲…という構成はこの手としては思いっきりベタながら、そのベタさを凄まじく高いクオリティで演っているのが素晴らしい。
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BITTER PEACE-Opus Ⅱ ★★★ (2014-05-17 10:12:51)

2013年発表の2nd。
マスタリングはあのNecromorbus Studioだとか。

楽曲的には、プリミティブな質感の強い作風ながら、メロディや緩急のメリハリのしっかり付いた良質なブラックで、SEやアンビエントインストを挿入し邪悪な雰囲気を煽る展開も。Necromorbus Studioでのマスタリングの効果なのか、プロダクションはRawながら味があって良いですね。ショップでは初期デスに通じると言われていた通り、低音が効いていて陰湿さが醸し出されてますが、トレモロやアルペジオなどメロディ要素のあるギターワークの音色は鋭め。

加えて、ツーバス連打やブラスト、ファストな2ビートでの疾走のどれも心地良く聴かせるドラムの音も相俟って、音作りはアンダーグラウンドなブラック特有の粗さは残しつつ、締まりのあるものになっているように思います。また、ヴォーカルも結構特
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TIIL SUM-In Articulo Mortis ★★ (2014-05-17 10:08:01)

2013年発表の1st。

ジリジリした質感のリフ、割れ気味のノイジーなプロダクションなど、ややプリミティブ志向に寄ったブラックメタルを聴かせる作風ですが、特にスローパートにおいて顕著ですが、寒々しさや鬱な感覚だけでなく、どこか「侘しさ」みたいなものを感じさせるメロディセンスが特徴的な音ですね。

ヴォーカルが地声の混じったがなり声で、狂気よりもやりきれなさを感じるような、ダウナーなパフォーマンスを聴かせていること、楽曲の展開がミッドテンポも重視したものであることも相俟って、Rawでプリミティブな質感を感じさせつつも、鬱っ気もかなり強い音に仕上がっているように思います。音は粗めですが、メロディや展開のメリハリは十分で、楽曲自体のクオリティは低くないかと。

粗くノイジーなリフと共に、メロディに込められた寂寥感がじわじわと沁みてくる一枚。鬱系とプリミティ
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PARIA-Vermin Race ★★★ (2014-05-14 18:43:03)

2009年発表の1st。
…これはまた良いバンドを見つけてしまいました。

分類としてはアヴァンギャルド・ブラックになるのでしょうか。地下ブラック特有の、密教的な湿り気を感じさせる邪悪なムード、疾走パートにおける前のめりな暴虐性を身上としながらも、変化に富んだリズムで聴き手を常に幻惑するような、禍々しくも前衛的なブラックで、特にこのドラミングがたまらなくかっこいいんですよね。

聴き手に意識を反らさないことを強制するようなリズム構成は、身の置き場の無さを感じさせ、良い意味で気持ち悪くもかっこいいんですが、疾走パートの素晴らしさには更に舌を巻くばかり。一見オールドスクールな疾走をしていても、意識の外を突いて繰り出されるボディブローのようにバスドラのフレーズを仕込んできたり、ドラムセットをしばき倒すような、速さだけでなく勢いを感じさせるブラストなども実に爽快。
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ACEDI-2008 Demos ★★ (2014-05-14 18:37:29)

2008年発表のデモ2作(「Glemt」「Lonely Soul」)を、2012年にPest Productionsが纏め、CD化して再発したもの。500枚限定。30枚限定でテープ版も出ているとか。

タイプとしては、典型的な鬱ブラックのスタイルといっていいと思います。憎悪をたっぷりと込めて絶叫するヴォーカル、基本的に覇気も生気もないミディアム~スローで進行していく曲展開、陰りのある…というか、陰鬱さしか感じられないようなメロディセンス…と、ほぼこのジャンルのテンプレートに沿った音作りが成されていると言えるでしょう。

テンプレ通りの音でありながら、楽曲によって聴かせ方が違うのが良いですね。メロディは控えめで、ノイジーなリフが精神を削っていくような音だったり、アルペジオの残響が無情さを強調していたり、鬱々しいトレモロをゆるゆると垂れ流したり、伝え方のバリエーション
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HERETOIR-.Existenz. ★★★ (2014-05-13 22:10:57)

2009年発表の5曲入りEP。
隠しトラックでやたら音量の大きいピアノ曲が入ってます。

ALCESTやAMESOEURSなど、シューゲイザー的な感性を持ったバンドが台頭し始めてきた頃にかなり話題になったバンドで、今更ながら聴きましたが…確かにこれは素晴らしい!最近余りにもポスト方向に行き過ぎてて、「これ別にブラックじゃなくて良いよね」ってバンドも少なくないですが、これはシューゲイザー/ポストブラック的な儚さも醸し出しつつ、ブラックメタルのスタイルを取る事に必然性のある作風なのが良いですね。

まずメロディなんですが、ALCESTやAMESOEURSに影響を受けたという「儚さ」「エモーショナルさ」はしっかり感じさせつつも、パートによってはブラック特有のささくれ立った、厭人的で近寄りがたい感覚もあるのが素晴らしいんですよね。2曲目なんかは、ポスト/シューゲイザ
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GESTALTE-Gestalte ★★ (2014-05-13 22:05:05)

2011年発表の5曲入りデモ。
Self Mutilation Servicesが1000枚限定でCD化しリリース。

ネガティビティに満ちたトレモロが楽曲の根幹を成すブラックで、Self Mutilation Servicesらしい絶望感に満ちた作風ですが…鬱ブラックとしては、かなり攻撃的でドスの効いた音になっている印象。まずその印象の大本になっているのがプロダクション。この手にありがちな高域強調ノイジーではなく、刷毛で黒の色を塗りたくったような、光を遮るような密度を感じるリフの音色が特徴的。

またヴォーカルも、鬱ブラックらしい苦悶に満ちた感情を湛えていながらも、他者を威圧するような攻撃性も備えたがなり声で、やはり鬱系にありがちな裏返り絶叫とは少し毛色が違う感じ。疾走パートも重視した楽曲展開と、プロダクションやヴォーカルの性質が相俟って、レーベルで言うと
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SICK'S AGONY-Paranoia's Empire / Depressive Instinct ★★ (2014-05-13 21:59:43)

2013年にSelf Mutilation Servicesから500枚限定で発売されたコンピレーション盤。
2013年EP「Paranoia’s Empire」と2006年デモ「Depressive Instinct」を収録。

Self Mutilation Servicesと言うとブラック好きの間では鬱ブラックには定評があるレーベルとして有名ですが、この作品はテンポこそ極端な激遅という訳ではないものの、むしろ葬式系のドゥームに近い感触のある作風ですね。全編とぼとぼと力弱く歩くようなミッドテンポで進行し、ドラムの打音と生気の無いノイジーさを醸し出すリフがシンクロする、ドゥーミーな音作りに、枯れたメロディを奏で続けるギターメロが乗る、狂気よりも諦念の強い音。

ヴォーカルも楽曲同様、諦念に満ちた低音で、歪んだ声で力なくメロディを追ってみたり、呟くように語っ
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DE ARMA-Lost, Alien & Forlorn ★★★ (2014-05-11 14:48:29)

2013年発表の1st。

BERGRAVENやFEN、WHIRLINGなどポスト要素の強いブラックを演っているメンバーによって構成されたバンドですが、これらのバンドと比べてもブラック要素は薄い作風ですね。ブラックの刺々しさではなく、陰りと浮遊感を演出するギターワーク、ミッドテンポ中心のロック寄りのリズム、殆どのパートをマイルドなクリーンで歌うヴォーカルなど、ブラックと言うよりむしろディプレッシブなロックという感じの音。

クリーンヴォーカルの声質(これが鬱々としながらも色気のある声で、かなり素晴らしい)がOPETHのMikael似である事や、全体を通じて頽廃的で現生に倦んだようなな雰囲気が漂っている事などから、OPETHの「Damnation」アルバムに通じるものを感じるんですが、こちらはもっとドープで、精神的に追い詰められたものを感じますね。LIFELOVER
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WARTHA-Paŭstań ★★ (2014-05-11 14:43:31)

2013年発表の1st。
IMMORTALのカヴァーを含む11曲入り。

ベラルーシ産のペイガンブラックという物珍しさと、ショップの紹介でもこの手のバンドの注目株と目されているという紹介に惹かれ購入。確かに、これは期待を裏切らないだけのものがありますね。オーケストラ以外にも笛の音色なども含む、シンフォニックなキーボードと、ソロにもパートを割いた、楽曲のメロディアスさを強調するメロデス風のギターワークが絡み、非常にドラマティックに展開していく、エピック極まりないペイガンブラック。

流石にショップで「脅威の新人」と言われるだけの事はあり、この手で最も重要になってくるメロディセンスはかなりのもの。ペイガン的なエスニックな神秘性と、クラシカルな華やかさを備えたメロディはクサメロ好きにはかなりグッと来る。これがドラマ性を重視したギターワークや展開と上手く噛み合ってる
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SETGE-Cecs De Ràbia, Cecs De Dolor (2014-05-11 14:39:02)

2009年発表の1st。

基本的にデスメタルを取り扱うレーベルで、所属するブラックメタルバンドもデス要素の強いものが集まるXtreem musicからリリースされてますが、このバンドも例によってデスとブラックの境目くらいに位置する作風ですね。地を這うような低音のグロウル、モダンな重さも感じられる、重心の低いギターの音色、硬質なプロダクションなど、ブラックのRawさよりも、デスの暴虐性が重視された感じの音。

メロディアスなパートにおける、どこか儀式的なものも感じさせるギターのメロディ、北欧産バンドに通じる土着的な邪悪さの篭もったトレモロリフなど、ブラックの要素もある程度備えていて、メロブラ好きにもアピールできるようなポイントはあるんですが、音作りの重心の低さからやはり元になっているのはデスメタルであるように思います。暴虐度及びそれを支えるサウンドクオリティは全く
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NOKTURNAL HELLSTORM-Nokturnal Hellstorm ★★★ (2014-05-10 11:46:30)

2012年発表の1st。

ぶっちゃけDan Lilker氏のバンドと言う事は全く知らずに購入したんですが、これが古今東西のアンダーグラウンドなブラックメタルの良い所を集めたような作風でかなり素晴らしいです。1曲目の「Naan Kadavul」からRawブラックを基本に、北欧産バンド以上に北欧っぽい、邪悪さと土着性、叙情性を高いレベルで備えた美メロを聴かせるキラーチューンの時点で掴みはオッケー。

続く2曲目「Vile Entropy」もアトモスフェリックブラック的な空間キーと、澱んだメロディのトレモロがアングラな叙情性を醸し出す佳曲ですし、寂寥感の強いムードでヴォーカルの狂性も浮き彫りになる「Eternal Wastland」は鬱系に近い耳触り。シャーシャーしたノイズと空間的キー、叙情トレモロで塗り潰すような「Ancient Spirits Call」は2曲目と
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NOKTURNAL HELLSTORM ★★ (2014-05-10 11:45:10)

アメリカ産ブラックメタルバンド。
BRUTAL TRUTHなどで活動するDan Lilker氏らが2010年に結成したバンド。

FUNERAL GOAT-Mass ov Perversion ★★ (2014-05-10 11:39:40)

2009年発表の1st。

発売元のDAEMON WORSHIPって、ブラックのアングラな湿気は残しつつも、ある程度高いクオリティのプロダクションの作品をリリースするバンドが多いイメージがあるんですが、このレーベルの所属バンドとしてはかなりノイジーな部類に入る音ですね。ヒリヒリした…とか、痛みを表すような擬音で表現したくなるような、苛烈極まりない音作りで結構聴き手を選びそうな感じ。

音作りがノイジーで過激なだけでなく、ノイズ質の中からうっすらと聴こえてくるトレモロにはブラック特有の邪悪な叙情性が込められているし、生々しく活力のある疾走を聴かせるドラム、楽曲のどす黒いムードを更に強めるような、厳かに吐き出すような低音グロウルメインのヴォーカルなども、プロダクションのノイジーさと相俟ってよりカルトな雰囲気を強調してますね。

苛烈なプロダクションが、トレ
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TROU NOIR-Trou Noir Vortex (2014-05-08 09:58:35)

2012年発表の1st。

ロシアとフランスの混成アンビエント・ブラックという、ちょっと変わった経歴を持つバンドで、ブラックホールを意味するバンド名といい、如何にもDARKSPACE辺りに通じるような宇宙ブラックを演ってそうな感じですが…実際の音は宇宙的なシンセ・アンビエント、浮遊感のあるアコギなどでイメージを演出してはいるものの、バンドサウンド部分はもっとストレートでシンプル、かつRawなブラックという感じ。

高音強調型の荒々しいプロダクションで、寒々しいトレモロや必死の形相が垣間見えそうな絶叫ヴォーカルを伴いつつ疾走する作風で、アンビエント部分が吹雪系SEでアコギが土着メロだったら普通に雪山の情景が浮かんできてしまいそう(笑)。プロダクションは若干癖があり、Rawでシャーシャーした歪め方それ自体は悪くないんですが、音が小さめなのが痛いですね…ワームホール航行
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TROU NOIR ★★ (2014-05-08 09:56:28)

ロシア・フランスの混成アンビエント・ブラック。
DRAKONHAILやSALE FREUXでも活動するDunkel氏が在籍。
バンド名はフランス語で「ブラックホール」の意。

LUX DIVINA-Possessed by Telluric Feelings ★★★ (2014-05-08 09:49:19)

2013年発表の2nd。

スペイン産のペイガンブラック…との事ですが、これはかなり良いですね。作品のクオリティが高いのは大前提としてある上で、メタリックさ、アトモスフェリックさ、土着性などペイガンブラックを構成する要素が、非常に均整の取れた状態で詰め込まれた良質な作品だと思います。
作風としては、民族楽器の使用は一部で、主にリフに土着的なメロディを練り込み、叙情的に聴かせるスタイルですが、このメロディがかなり秀逸。ペイガンブラック特有の、身を切るような哀感のたっぷり篭もったスタイルで、個人的には特に疾走パートにおいてはDRUDKHやAGALLOCH辺りの、アトモスフェリックに寄った作風のペイガンブラックに通じる叙情性も感じたり。

ただ、アトモスフェリックな質感もありますが、楽曲の展開自体はドラマ性を重視している感じで、メタルとしてのダイナミックさも強め。
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ODEM-The Valley of Cut Tongues ★★ (2014-05-08 09:43:36)

2013年発表の4曲入りEP。

ドス黒くサタニック、かつクオリティの高いブラックメタルを提供する事にかけては定評のあるDAEMON WORSHIPからのリリースとしては珍しく、かなりデスメタル寄りのブラックメタル。ブラック的なダーティさと、デス由来のヘヴィさで武装したプロダクションを纏いつつ、BEHEMOTHばりの突進で根こそぎ蹂躙し尽くすような音で、ヴォーカルのスタイルもデス的な低音グロウル。

ただ、この手のデスメタルに寄ったブラックメタルとしては、「アンダーグラウンドなブラック」の匂いも強烈に漂っているのが特徴でしょうか。悪意に満ちたメロディを奏でるトレモロを、ウォーブラック並のハイテンションで撒き散らすような部分なんかはたまらないものがありますね。この辺りはやはりDAEMON WORSHIP所属のバンドらしいと言えるのかも。

レーベル買いし
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FLAMEN-Supremo Die ★★ (2014-05-04 12:56:14)

2013年発表の4曲入りEP。

4曲中2曲がアコースティックやシンセによるインストながら、残りの2曲が割と大作なのでEPとしてのボリュームはまずます。イタリア産のペイガンブラックとの事ですが、うっすらとノイズの掛かったリフ、暴虐まで行かない、ミディアム中心のテンポ設定、楽曲の神秘性を高める、あくまで装飾的なキーボードの使用など、思想性・攻撃性よりも叙情性や情景を大事にしているような作風。

漣のようなトレモロが聴け、全体的にメロウさ強めの音作りではあるんですが…中でも2曲目「Supremo Die」の4分20秒辺りから、約2分間に渡って続くパートは常軌を逸したようなメロウさ。正にスーパーメロウタイムって感じです(笑)。3曲目の後半の高音トレモロなんかもかなりメロウ。メロメロ好きであれば脳が溶かされます(笑)。ちなみにヴォーカルはがなり声で、厳かに語りかけるような
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STERBENZEIT-Werdet leiden ★★ (2014-05-04 12:51:42)

2010年発表の1st。

この作品、かのSelf Mutilation Servicesからリリースされてるんですが、如何にもって音ですよね(笑)。悲痛に裏返った絶叫、人生を諦めたくなる気持ちを促進するような鬱トレモロ、基本スローに粛々と展開していくテンポなど、ほぼ鬱ブラックのテンプレート通りの作風ながら、ヴォーカルの悲壮感、メロディの陰鬱さなど、鬱ブラックを構成する基本要素のレベルはなかなかに高いと思う。

ただ、トレモロのメロディは聴き取り易いものの、何故かドラムの音色がかなりRaw。金物の音が若干耳に痛いのが微妙ですが、バスドラの響くような音が妙に音質に陰り・湿り気を与えていて、雰囲気はかなり出ていると思う。後半面白いリズム展開もあるものの、特に前半はミニマル志向が強めで、鬱系としてはややマニア向け…というかジャンルを踏み込んで聴いてる人向けでしょうか。ま
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MALCUIDANT-Et les cieux s'assombrirent... ★★★ (2014-05-03 08:54:25)

2011年発表の2nd。

アルバム序盤からフレンチブラック特有の屈折した耽美さというか、病んだ叙情性を醸し出すトレモロリフが炸裂していたので、鬱系に近い音かと思いきや、意外にもオールドスクールな側面もあるブラックメタルで、フレンチブラックとノルウェー産ブラックのスタイルの良いとこ取りをしたような作風。

弾幕のようなツーバス連打、ノリの良いスラッシーな展開などを交えたリズム構成は、心地良い緊張感があって、何気に毒と叙情の篭もったメロディとは好相性。メロディの良さをより引き締めている感じ。そしてメロディの聴かせ方も巧いですよね。耽美系トレモロがハーモニーになって迸っている箇所なんて、メロディック・ブラックが好きであれば悶絶ものでしょう。

物凄く独特な事をやっている訳ではないんですが、やはりメロディが良いというのは大きな武器ですよね。全編で大盤振る舞い
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CHADENN-Pour redevenir poussière ★★★ (2014-05-03 08:50:53)

2012年発表の2nd。

関連バンドのMOONREICHがなかなか良かったことと、セールで割引だった事もあって購入したんですが、これがRawブラックとしてかなり素晴らしい出来で驚きました。例えていうなら、ULVERの3rdを若干マイルドにしたようなRawさと、SATANIC WARMASTERの3rdの持つドラマティックさを組み合わせた感じ…というと褒め過ぎでしょうか。個人的にそんな印象を受ける作品なんですよね。

この作品の魅力は、何と言ってもギターワークだと思います。単にリフを繰り返していくだけでなく、2本のギターを左右チャンネルに振り分けてフレーズを組み立てる事で楽曲を牽引しつつ、刻みとトレモロを動的に組み合わせた生き生きとしたギターワークが本当に素晴らしい。ドラマティックなフレーズで攻める構成ながら、ジギジギとしたRawでノイジーな音の響きや、サタニック
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ASTARIUM-Wyrm of Melancholy (2014-05-01 18:22:51)

2012年発表の3rd。

前作「Dethroned of Impostor」がチープな音色も味に感じるような、センスの良いアトモスフェリック/シンフォニック・ブラックだった事もあって、相当な期待を持って聴いたのですが…最初聴いた時は頭を抱えてしまいました。なんか望まぬ方向に音楽性が変化してて、リアルで苦悶の呻きを発してしまいましたよ…(苦笑)。

ノイズ質を引き摺ることで情景にある種の彩りを与えたり、繊細なメロディをノイジーに紡ぎ上げたりするギターワークは、前作のトレモロ中心のそれとは最早別物。ミディアムテンポ中心の展開、SEも取り入れたアンビエントな楽曲の挿入などもあって、最早ポストブラック寄りのドゥームみたいな感じになってるんですが…。同名異バンドの作品を買ったのかと思ったほど。

まあ、邪悪さが殆ど無くなり、叙情方向に大きく舵を切ったとは言え、
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GOL-Appaller ★★★ (2014-05-01 18:22:09)

2011年発表の1st。

オーストラリア産のプリミティブ・ブラックとの事ですが…最近聴いたプリブラの中では妙にツボに入ってしまった1枚。楽曲的には、おぞましさの感情を喚び起こすようなスロー、アングラな熱気の篭もったオールドスクールなパートも挟みつつ、基本はトレモロを伴いシンプルに疾走するプリブラですが、メロディがあからさまなまでの暗黒臭を放っているのが大きな特徴。

プレイボタンを押した途端に流れる、まるでコンピューターゲームの魔界のシーンでも演出してるような、分かりやすいダークさを湛えたメロディがまず素晴らしいんですが、薄っぺらいノイジーさに、意外にも効いている低音を組み合わせた、Rawながら妙な奥行きを感じるプロダクションがメロディの暗黒属性を更に強調してるんですよね。この音作りが、メロディの黒さの深度を上げているというか。

若干マイナーっぽい
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FÄULNIS-Snuff || Hiroshima ★★ (2014-04-30 12:21:01)

2014年発表の3rd。
タイトルが気になるけど、歌詞自体はドイツ語で内容が分からないのが残念…。

かのCold Dimensionsが新たに契約したバンドという事で、チェックしてみたんですが、これはなかなかユニークなバンドですね。自身の音楽性を「ブラック・ドゥーム・パンク・ロック」と自称しているようですが、パンク・ハードコア的な明るさ・キャッチネスはほぼ皆無で、実際には物悲しいトレモロを主軸とした、このレーベルらしいアトモスフェリックでメロディックなブラックメタルという感じ。

ただ、時折出てくる躍動感のあるリズム、やけっぱちに地声交じりで絶叫するヴォーカルなど、パンキッシュな部分も確かにあって、それが多くのアトモスフェリック・ブラックが演出するような、「情景的」な音とは一線を画す作風に繋がってるんですよね。もっと人間的でエモーショナルな絶望感が醸し出さ
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FÄULNIS ★★ (2014-04-30 12:17:06)

「ブラック・ドゥーム・パンク・ロック」を自称するドイツのバンド。
現在はCold Dimensionsに所属。

SUBLIRITUM-Downfall ★★★ (2014-04-26 23:37:47)

2014年発表の3rd。

Vyl氏参加、KEEP OF KALESSINを思わせるハイクオリティな作風…と、ショップでもかなり大きく扱われていて、試聴してみたら一発で気に入ってしまいました。まず素晴らしいのは、ショップでの売り文句「KEEP OF KALESSINを思わせる」が全くハッタリに聞こえない、ギターワークで聴かせるメロディック・ブラックとしての超クオリティっぷりですね。

スラッシュメタルをベースとした豪速の刻みリフを随所に混ぜつつも、ブラックらしい繊細なメロディのトレモロを織り込んだ、下手にヘヴィさに頼ることなく、フレーズの細やかさ、華やかさで聴かせるギターワークは、正にKEEP OF KALESSINが提示した様式を踏襲したスタイル。そのテクニカルなギターワークにピタリと連動し、緊張感を跳ね上げるVyl氏のドラミングも合わせて、バンドのアンサンブル
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SUBLIRITUM ★★ (2014-04-26 23:36:43)

ノルウェー産ブラック。
最新作や前作ではKEEP OF KALESSINのVyl氏がドラムで参加してますね。
以前の作品ではThebon氏も参加など、KOKと関りの深いバンド。

ETERNA PENUMBRA-Odio Antihumano ★★ (2014-04-26 23:25:46)

2009年に300枚限定でテープでリリースされたEPを、Self Mutilation Servicesが500枚限定でCD化し、再発したもの。こちらのCD盤では未発表曲やデモ音源、スプリットなどの楽曲のリハーサル版も収録されており、EPながら40分とフルアルバム並のボリューム。

路線としては、RAWに響くブラストビートも多めに取り入れた、鬱ブラックとしてはかなり攻撃性も高い音ですが…リフに込められたメロディは、情熱の国スペインのイメージを真っ向から否定するような、陰鬱で陰惨な雰囲気。僅かに金属質な響きを帯びつつ、トレモロを伴いノイジーに包み込む音色とも相俟って、大気が徐々に腐食していくかのような鬱なムードを醸し出してます。

ヴォーカルは地声の混じった喚き声ですが…鬱系の多くが高音で泣き叫ぶような絶叫を多用するのに対し、このヴォーカルは中音域が中心。これが歪み
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ETERNA PENUMBRA ★★ (2014-04-26 23:23:57)

スペイン産ブラック。
AVERSIO HUMANITATISのメンバーが関与するバンド。
結成は2007年なのでこっちの方が先ですね。

VALLENDUSK-Black Clouds Gathering ★★★ (2014-04-25 21:41:39)

2013年発表の1st。
これは試聴して「よし、今度買いに行こう」と即決でした(笑)。
…今更試聴するというのも遅過ぎですけど(笑)。

路線としては、ブラックメタル特有の深く歪んだギターと、儚げなメロディによるトレモロにより、身を切るようなエモーショナルさを演出する、所謂ポスト/シューゲイザーブラックですが…このバンド、トレモロリフの使い方が犯罪級に上手いと思う。この手の中でも、メロディの良さやトレモロの聴かせ方の上手さではトップクラスなのではないでしょうか。こんなバンドを見つけるなんて、流石Pest Productionと感心するしかありません。

まずトレモロリフですが…結構この手のバンドって、音像に拘るあまりトレモロそれ自体の音色が弱めというケースがあるんですが、このバンドはトレモロの「音程が細かく上下する音色」を、かなり前面に押し出した音作り
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VALLENDUSK ★★ (2014-04-25 21:40:42)

去年Pest Productionから初のフルアルバムをリリースした、ポスト/シューゲイザーブラック期待のバンド。なんとインドネシア出身のバンドだとか。

MOONREICH-Terribilis Est Locus Iste ★★★ (2014-04-25 21:38:21)

2013年発表の2nd。

流石、ATMFやDe Tenebrarum Principioなどブラックの名門レーベルから作品をリリースしているだけあって、暴虐性・邪悪さ・かっこよさ共に高いレベルで安定した音を聴かせてくれますね。基本はしっかりと低音も効きつつ、ブラック特有のRAWさもある程度残したリフの音色が、瘴気の靄が立ちこめるような重々しさを感じさせつつも、薙ぎ倒すようなファストパートを挟みつつ展開する暴虐なブラック。ただ叫ぶだけではなく、音源からでも十二分に怒気が伝わってくるようなキレたヴォーカルも素晴らしいです。

カルト性も感じられる作風ですが、何気にストップ&ゴーを駆使した展開があったり、楽曲のドラマ性もかなり重視している印象。基本はBlasphemer期のMAYHEMを思わせる冷徹で無慈悲なムードのメロディ多めですが、フレンチブラックらしい毒々しいメ
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MOONREICH ★★ (2014-04-25 21:37:13)

フランス産ブラック。
CHADENNのライブメンバーでもあるWeddir氏らによるバンド。

VATTNET VISKAR-Vattnet Viskar ★★★ (2014-04-23 20:58:25)

2012年の3曲入りEP。

このバンド、「ブラックメタルが好きな人が聴くポストブラックメタル」として、かなり良い線行っているのではないでしょうか。ポスト/シューゲイザー系はアコースティックやノイジーな音像に拘って、肝心のトレモロがそれ程重視されない事も珍しくはないですが、この作品はポスト系特有の儚さや繊細さを演出しつつも、がっつりと「ブラックとしてのトレモロ」を聴かせてくれるのが素晴らしい。

また、楽曲や音の構成もポスト方向に行き過ぎて、「ブラックメタル」「ヘヴィメタル」を逸脱したりしないのが良いですね。偏執的なまでに繰り出されるトレモロリフに込められたメロディは、エモーショナルさとダークさを両立させているし、ポスト系にありがちなナヨナヨした喉締めクリーンを用いず、全編ドスの効いたがなりで押し通すヴォーカルワークも素晴らしい。また、トレモロ偏重なスタイルながら
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CELEPHAÏS-Tir N'a N'og ★★ (2014-04-23 20:49:10)

2012年発表の2曲入りEP。
自主制作にてリリースされた後、ポストブラック好きにはお馴染みのPest Productionが出時スリーブ仕様、500枚限定で再発。再発にあたり、アートワークも新調されてる模様です。…デジスリーブ仕様、大嫌いだわ…。取り出しにくいし保存性も悪いし正に誰得ってやつですよ…。

音楽性的には、一曲目の「Wisdom」が一部を除いてほとんどアコースティックな音で構成されている事からも分かる通り、ギターのノイジーな轟音だけでなく、アコースティックやクリーントーンの音色にも重きを置いた、叙情的で幻想的な作風。ヴォーカルも入れず、フォーキーな叙情メロディでファンタジックな光景を描き出すことに専念しているかのような音作り。作風が作風だけに、2曲でも30分以上の演奏時間がありボリュームも少なくは無いです。

特筆したいのは、作品の構成の上手さ
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CRYPTIK HOWLING-Synthetic Ascension Design ★★★ (2014-04-15 22:28:35)

2013年発表の3rd。
ショップでの紹介と、アルバムタイトルのかっこよさに惹かれ購入。

ショップでもCRADLE OF FILTHやDIMMU BORGIR辺りのバンドが引き合いに出されていた通り、一言で言えば楽曲展開や音質など、トータルでのクオリティも高いシンフォニック・ブラック…という感じですが、その辺りのメジャーバンドと比較すると、こちらはアングラなブラックにも通じる不穏さが強めな作風ですね。個人的には2曲目の中間部なんかはMAYHEMにも通じる陰湿さを感じたり。

どちらかというとシンセよりもトレモロリフのメロディを強調するパートに主眼が置かれている印象ですが、メロディの傾向としてはメロブラ特有の邪悪な優美さを感じさせつつも、湿り気のある、仄暗い雰囲気が強い感じ。シンセはこの手のバンドとしてはやや派手さは抑え目ではありますが、上手くメロディの陰湿
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Flesh Cathedral ★★★ (2014-04-15 22:23:12)

2012年発表の1st。

まずバンド名があのSATYRICONもリスペクトしたカルトアーティスト、WHENの怪作「SVARTIDAUDI」を思わせる事と、ブラック好きにはお馴染みのレーベル、信頼と実績のDaemon Worshipから出てる時点でリーチ掛かってますが、そんな期待を裏切らない素晴らしい作品ですよ、これは…。

まず、WATAINやONDSKAPT、ACRIMONIOUS辺りに通じるドスの効いた、真性ムードの色濃いメロディック・ブラックが軸にあって、それを薬物と硫酸でドロけさせたような作風で、特にWATAINなんかと比較するとメタリックさは大分抑え目ではあるんですが、その分粘っこい、纏わりついてくるような粘液質な邪悪さに特化されたような音。より「現実から超越してしまった音」とも言えるかもしれません。

そんな雰囲気満点のどす黒い音なんです
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倉木麻衣-OVER THE RAINBOW-ラララ*ラ ★★★ (2014-04-15 22:20:20)

個人的に、このアルバムは前作と比べると少し小粒な印象があるんですが(それでも十分良作だとは思う)、最後に凄いのが来ましたね…。もうAメロからこれはクッサいサビが来る…と思ってましたが、予想以上のものが聴けて大悶絶。歌謡的な哀愁に、ほんの少しだけスパニッシュを混ぜたようなイメージのクサメロ。クサメタル並の臭気ブチ撒けながら、しっかりポップに纏めている辺り本当に良い曲だと思います。

倉木麻衣-FUTURE KISS-I can do it now ★★★ (2014-04-15 22:19:32)

これ、何気に倉木さんのキャリアの中でも、実は相当な名曲なのではないでしょうか。全体的にはどこか洗練されている印象なんですが、歌メロはJ-POPでいう「桜ソング」的な哀愁に満ちているし、クールに見せかけて間奏のピアノがめっちゃクサい、ドラマティックなアレンジも素晴らしい。シングル曲以上にキャッチーな歌メロを持つ楽曲の多いこのアルバムの中でも、目玉といえる曲だと個人的には思ってます。

倉木麻衣-FUTURE KISS-I scream! ★★★ (2014-04-15 22:18:45)

これ、歌詞見たときはちょっと笑いました(笑)。いくらなんでもダイレクト過ぎで、ヤケクソさすら漂ってるんですけど(笑)。但し曲自体はシングルカットも余裕で出来そうなキャッチーなサビメロと、スクラッチやシンセリフがかっこいいアレンジが耳を惹く、なかなかの名曲。曲が良いだけに、歌詞の何とも言えない感じが余計際立って聴こえます(笑)。

倉木麻衣-FUTURE KISS-SUMMER TIME GONE ★★★ (2014-04-15 22:18:10)

これは初めて聴いたときから「おおおお!!」となりました(笑)。サビだけでなく、Aメロ~Bメロに至るまで、歌メロが凄まじくベッタベタな哀愁に包まれていて、正直たまらないものがあります。ちょっとエキゾチックなAメロ、泣かせにかかるBメロ、歌謡的キャッチネスが爆裂するサビと、各メロの属性が若干違うのに、「クサさ」で結ばれているのがまた良いんですよね。やはりJ-POPのメロディはこれくらいベタな方が良いですね。


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