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H・Wさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 251-300
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ARMAGEDDON-Three-The Contract ★ (2002-08-12 10:15:40)
冒頭、アルペジオのテーマ・フレーズにかぶさるメロディーが凄い。
一瞬の出来事だが、猛烈な泣きを発散している。このへん、兄の「必殺技」に近い。
曲自体はちょと退屈だが・・・
ARMAGEDDON-Three-Winter Skies ★ (2002-08-12 10:04:36)
EUROPEのような、しっかりとメロディーが存在する正統派チューン。
タッピングのソロをはじめ、作風自体は古いが、こういう「安心のコード進行」は、理屈ぬきでいい。
現代のファンがどう感じるかは微妙であるが。
ARMAGEDDON-Three-Well of Sadness ★ (2002-08-12 09:58:47)
どこかSKID ROWのヘヴィー・バラードを彷彿とさせる作風だが、メロディーの構成に一捻りあって、曲の端々に心を捉えるフッキングポイントが設けられている。
クリストファーの歌唱はここで抜群の表現力をみせる。
うまい。
ARMAGEDDON-Three-Stranglehold ★ (2002-08-12 09:47:09)
ジミ・ヘンドリックス風ヘヴィー・リフから始まって重量感たっぷりに疾走、ジョン・サイクス風のフルピッキング・フレーズを織り交ぜながら、キャッチーな歌メロでハートを掴む。
突然メジャー7thのクリーントーンが流れたと思ったら(来たぞ来たぞ!)ここぞとばかりにウリ・ロートか、ヨナス・ハンソンかというメロディー構築ソロが炸裂する。
この時点でノックアウト。あとは放心状態である。
ARMAGEDDON-Three ★★ (2002-08-11 22:04:00)
「HMの達人」アモット兄弟の弟、クリストファー・アモットによるプロジェクトのサード。
アーク・エネミーは正統派HMとデス要素による陰影がものの見事に決まっているが、彼らの「正統派要素」を純粋培養したものを聴いてみたい、というのはファン心理として当然。
そういう意味では兄のスピリチュアル・ベガーズよりもずっと日本のファンに受けるだろう。
彼ら最大の持ち味、ギタープレイに関しては、兄、マイケルが「一音必殺」の激情タイプであるのに対して、弟さんのほうはもう少し流麗。ソロ全体の雰囲気で勝負するタイプだ。どちらにせよ、尋常でない叙情性がある、HM界の得がたい財産である。
このサードアルバムはクリストファーがリードヴォーカルを兼ねているが、心配無用、上手い上手い。深みのある声質も抜群にカッコよく、カイ・ハンセンなんぞとは比較にならない。
ただ、全体を通して、曲の
…続き
WHITESNAKE-Slide It In-Gambler ★★ (2002-08-09 02:38:12)
ごくごくシンプルな楽曲なのだが、異常なカッコよさを誇る。
コージー・パウエルの「タメ」の名演、デヴィッドの悩殺ディープ・ボイス、ジョン・ロードのピリリと効いてるオルガン。
大人のロック、ここに極まれり、と言っておこう。
JON LORD-Before I Forget-Say It's All Right ★★ (2002-08-09 02:23:34)
ヴィッキー・ブラウンというソウルフルな女性シンガーをフィーチャーした、やさしく、さみしいバラード。
悲しいだろ?悲しいよな?という泣かせ方ではなく、そっとやさしく「あなたは悪くないわ」といわれたときの、あの泣きである。
ひょええええええ(泣)
MOUNTAIN-Nantucket Sleighride-Don't Look Around ★★ (2002-08-09 02:00:56)
僕の場合、「ランディー・ローズやマイケル・シェンカーがフェイバリットに挙げるというなら、聴いてみないわけにはいかないだろう、」という順路で辿り着いたのがレスリー・ウエストというギタリストである。
マイケルやランディーのような手数の多いメロディーを期待すると肩透かしを食うが、音の質感、情感は圧倒的。
この曲は物凄いグルーヴ感を持つアップテンポ・ナンバーだが、シンプルなテーマ・フレーズ一つとっても、ギターのトーンに燃え上がるような情念がこもっているのが判る。ヴィブラートの揺れも恐ろしく深い。
これ、リアルタイムで聴いたら、さぞかしぶっ飛んだだろうなあ。
DAMN YANKEES-Damn Yankees-Damn Yankees ★ (2002-08-09 01:36:40)
いくらなんでも「あほなヤンキー」という日本語訳はやりすぎだ。
ブックレット片手に転げ回るほど笑ってしまった。
JACKAL-Vague Visions-Vague Visions ★★ (2002-08-09 00:57:38)
デンマーク産メロディック・パワーメタルバンドの93年の曲。
アルバム一曲目のタイトル・チューンというだけあって、持ち味を存分に生かしたファストでメロディアスな高品質疾走ナンバーだ。
しかし何が凄いって、ここのリズム隊は凄い。
ライブを見たことがないので、あんまり手放しでほめ倒すのはやめておくが、猛烈なスピードで凄い量のオカズをバラまいていってくれる。
ハイトーンのヴォーカルもいい歌唱力してるし、ギターもいいが、凄まじいリズム部隊に終始圧倒されっぱなし。
輸入版で買ったこれ一枚きりしか持っていないのだが、彼らは今、どうしているのだろう?
AXEL RUDI PELL-Eternal Prisoner ★★ (2002-08-09 00:41:00)
いろんな所で「ギターが下手だ」と吊るし上げを食らっているぺル君のアルバム。何枚目かは知らないのだ。ごめんね。
ジェフ・スコット・ソートが出来のいい歌メロを歌っているので、まずまず楽しく聴ける。
ギターについては、確かに上手くはないが、HRギターの典型的フレーズを奔放に弾いていて、ノリのいいナンバーでの扇情性は結構高いし、あんまり無理して小難しいフレーズを弾こうとしてないので、個人的には結構好感を持っていたりする。
今聴くと、ちょっと古臭い感じは否めないが、こういうのがすきって人、結構いると思う。
OZZY OSBOURNE-Tribute ★★ (2002-08-08 23:51:00)
ランディー・ローズの凄みは、スタジオ盤だけでは伝えきれていないと思う。
爆発寸前までオーヴァードライブさせたギターを唸らせながら、異常なまでに美しい旋律を奏でる。
スタジオ盤よりも「ぶち切れ具合」が数段上だ。
その邪悪なパワーと美しい構築美の融合は、「圧倒的に美しい悪魔の城」を思い出させる。
こっちを先に聴いてしまったら、スタジオ盤は少し物足りない印象を受けてしまうのではないか。
SILVER MOUNTAIN-Breakin' Chains ★★ (2002-08-08 22:57:00)
去年突然発売された、80年代の伝説的北欧HRバンドの再結成作品。
ヨハンソン兄弟がイングヴェイがらみで名を上げていたし、伝説の内容も濃かったので、もう少し話題になるかと思ったが、局地的な小爆発で終わったのは不思議だ。
「あいつらのアルバムをもう1枚聴きたかった」というファンの要求に対する回答としては、パーフェクトに近い内容を誇る。
演奏はかなり上達しているが、発散している雰囲気は、チープな部分も含めて「SHAKIN' BRAINS」そのまま。そのあたりは確信犯的音作りだ。
オーソドックスな曲の中でギラリと光るソロイングが、ホント、素晴らしい。
・・・しかし、あれほど凄い伝説的アルバムのPART2と言ってもいいアルバムだったのに、あんまり爆発しなかったよなあ。
ファン心理はこのへんが難しいのだ。
PAUL RODGERS-Muddy Water Blues: A Tribute to Muddy Waters ★★ (2002-08-08 01:06:00)
あちらこちらで国宝扱いされているポール・ロジャースの凄さがわからないというヒト。
君は正直者なので金の斧を授けよう。
しかし、そんなあなたもこのアルバムは是非聴いてみるべきだ。
HR界ですっかりおなじみの名プレーヤー達が繰り広げる個性あふれる熱演は、それだけで買って損なし。コテコテのHRファンなら、ジェフ・ベック、ブライアン・セッツァーあたりの凄さに開眼するいい機会かもしれない。
そうして繰り返し聴くうち、ほら、じわじわと効いてきたでしょ、
ポール・ロジャースの歌。
STRYPER-In God We Trust-In God We Trust ★★ (2002-08-05 09:27:23)
「水晶のようなヴォーカル」と形容するならマイケル・スウィートだ。
この曲でマイケルは、なんと、高いほうの「C」(ド)の音をストレスなく弾き出すという荒業をやってのけている。
(さらになんとDまで行っちゃってる曲もある!)
ちなみに、かのグラハム・ボネットでG(ソ)、マーク・ボールズやジョン・ウェストですらA(ラ)あたりで精一杯だ。
声が高けりゃ良いってもんじゃないが、こういうメロディックな疾走ナンバーのここぞという時にやられると、思わず黒板を爪で引っかかれた時のような顔になってしまう(いい意味です)
ちなみにストライパーの衣装のシマシマは、パンツのほうだけでも縦にするべきだった。
足が異常に短く見えて笑える。
HEAVENS GATE-Hell for Sale! ★★ (2002-08-05 03:38:00)
カタカナで「ジャーマンメタル」と書いた看板をぶら下げてやりたくなるぐらいの作品だった「LIVIN' IN HYSTERIA」を作ってしまった彼らが、ちょっと空気を入れ替えてみようとした気持ちはよくわかる。
極東地域で小爆発をおこしたとはいえ、あの作風でそう何枚も作るわけにも行くまい。アイディアに煮詰まってしまうし、第一、飽きられる。
で、割とオープンな気持ちで作ったのがこの「HELL FOR SALE」である。
メンバーの個性を開けっぴろげにした雑多なメロディーをちりばめる事で、聴き手を飽きさせないような配慮がなされている。
しかもVIPのお客様、ジャパニーズに媚を売る事も忘れていない。
最大公約数的には、このあたりが適当なのではないかと思ったし、少し聴くだけで何小節も先の音を予測できた前作より、個人的にはずっと楽しめた(RISING SUNも名曲だ)のであ
…続き
VICIOUS RUMORS-Welcome to the Ball ★★ (2002-08-05 03:07:00)
このアルバムは名盤である。間違いなく。
歌が異常に上手い、バカテクツインリードが聴ける、リズム隊が弾き出すアグレッションが気持ちいい、心臓にぐさっと突き刺さるメロディーがある、等々、日本のHMファンが喜ぶファクターに満ち溢れている。
①~②の名曲ニ連発でぐっとハートを掴んでおいて、その流れのままラストまで一気に聴かせてしまう作戦も見事。
HMムーブメント末期に吹いた、最大瞬間風速だったかもしれない。
U.D.O.-Faceless World-Heart of Gold ★★ (2002-08-04 09:33:54)
みなさーん。
マティアス・ディートを忘れてはイケマセン。
ウド・ダークシュナイダーの暑苦しいヴォーカルに対する一服の清涼剤。マティアス・ディートです。
彼のソロは歌えます。
「ちゃらららーらー」え、もういい?
急がず、慌てず、流麗です。ちゃんとコードとメロディーの関係を構築できるヒトです。このあたり、ヴィト・ブラッタに通じるものがあります。
そんなわけで、この曲、ノリは軽いけれど、名曲です。
DIZZY MIZZ LIZZY-Dizzy Mizz Lizzy-Silverflame ★★★ (2002-08-03 01:43:32)
ちょっと普通は使いそうもない難解なコードのアルペジオがゆっくりと流れ、物語は始まります。
物憂げなティムのヴォーカルはどこまでも透明。
「SORROOOOW・・・・」
その瞬間、聴き手を別世界に引き込んでしまいます。
そして演奏者は、不思議な魅力を持つサビのメロディーまで、絶妙な展開で連れて行ってくれます。
感動の余韻に浸る聴き手の両肩をもって揺さぶるように、ギターソロが始まります。
しびれるほどの感動です。
そして、打ち寄せた波が引くように、物語の幕は降ろされるのです。
ULI JON ROTH-Firewind-Firewind ★★ (2002-08-03 01:05:24)
もしこの曲を別人が歌っていたら、以降誰にも越えられない最高峰の一曲になっただろう。(ちょっと前にも同じような事を書いたぞ)
なにせこの歌にして名曲扱いなのだ。
ハゲズラをかぶってミスコンに入賞するようなものである。
こういう曲はぜひマトモなシンガーでリメイクしてほしいものだが、誰もカヴァーをやろうとしないのは・・・
そう。
「こんなギター、弾けねえよ(泣)」
YNGWIE MALMSTEEN-Eclipse-Save Our Love ★★ (2002-08-02 03:27:06)
ここのところ、イングヴェイのギターソロは、とてもそらで口ずさめる状態ではなくなってきているが、この曲のは思い出してすぐに歌える。
「ちゃーちゃらららちゃーらーらー・・・・」え?もういい?
とにかく、絶妙に構築されたソロといい、冷たく透明な空気を感じさせるヨラン・エドマンの歌といい、北欧メロディアス系バラードとして、屈指のできばえである。
BLUE MURDER-Blue Murder ★★ (2002-08-02 02:54:00)
全世界的に成功したホワイトスネイクで、ほとんど奇跡的とも言える仕事をした男の「次なる一手」だっただけに、当時、それはそれは注目したものだ。
心配されたジョンのヴォーカルは存外に上手で、いい味(粘り気が強すぎる?)を出しているが、なにぶん比較される相手が悪すぎた。当時は、「これをデヴィッドが歌っていたらなあ」とか無為な事を考えてしまったものである。
しかし、このあいだひさびさに聴いたら、これがホント、いいのだ。
これ以降、徐々に垢抜けていったジョンだが、この作品はマイナーの空気を強く発散していて、俗っぽく言えば、「伝統的HR様式」の雰囲気がムンムンである。
それにしても、バラードにおける彼のギターソロの音は凄い。
あのアタックが全然ない「ヴィイイーン」という音はどうやって出しているのかさっぱり判らないが、猛烈に情感がある。
ULI JON ROTH-Transcendental Skyguitar-Sky Overture ★★★ (2002-08-01 15:05:11)
バックの演奏が機械でなければ、以降誰も越えられない不滅のインストが生まれていたかもしれない。
エレキギターの表現力の限界に迫る、魂に直結した演奏と、選び抜かれた一音の重みが、怒涛の波状攻撃で僕の眉間に襲い掛かる。
生半可にクラシックをかじっただけでは、こういう展開の妙は絶対思いつかない。
彼の努力とセンスに敬礼。
ありがとうございました。
ULI JON ROTH-Transcendental Skyguitar-Villanova Gem ★ (2002-08-01 14:52:48)
ウリはこの曲(気楽なジャムセッションだが)について、「カリフォルニアのハイウェイを走る感じで」と言うようなコメントを残しているが、
その車に乗っているのは間違いなく東洋人だ(笑)
「ここがルート42アルか?」という感じである。
MANIC EDEN-Manic Eden-Dark Shade Of Grey ★★ (2002-08-01 00:39:44)
MANIC EDENを語れ のところでエイドリアンを酷評してみたが、この曲はいい。
完全にデルタの空気に満ちたパーフェクトブルーズマンでは、このメロディーは思いつかないだろう。
ほのかに香るヴァンデンバーグの体臭が、心くすぐる。
DEEP PURPLE-Slaves and Masters-Wicked Ways ★★ (2002-08-01 00:17:42)
DPの凄さは、のちに「典型的」と形容される音楽を生み出した事だけではない。
再結成後の作品はどれも、幅広い音楽性と、卓越した技術に裏打ちされた懐の深さを感じる。
その余裕と深みこそ、DPの凄みなのである。
この曲は決して速い曲ではないが、音の組み立てが素晴らしく、非常にハードなドライブ感を生み出している。
これは「匠の技」だ。
FAIR WARNING-4 (Four)-Tell Me I'm Wrong ★★ (2002-07-28 16:00:28)
これ、絶対マレツェクの方だと思うのだが、ギターソロが凄い。
この年のベスト・ソロである。曲の一部として完全にハイライト化しているし、情感が半端ではない。泣きすぎである。
これは批判覚悟だが、ヘルゲ・エンゲルケよりアンディ・マレツェクのほうが絶対上手い。
VANDENBERG-Heading for a Storm-Waiting for the Night ★★ (2002-07-28 15:21:49)
メロディーと疾走感が結婚すると、こういう出来のいい子供が生まれる。
曲の途中で口が半笑いの形になってしまうほどカッコいい。
エイドリアンは自身のもつこの超絶メロディーセンスに磨きをかけるほうに進んでほしかった。
MIKAEL ERLANDSSON-The 1 ★★ (2002-07-28 15:03:00)
北欧ハードポップの名盤とされているアルバム。
しかしこれ、ギリギリである。なにがって、HRカテゴリーで語ることが、である。
「日本の歌謡曲も捨てたものではない」と、全く一度も思った事がないようなヒトは、ZEROレーベルの帯につられて買わないほうがいいかも。
いや、ほんと、歌謡曲でももっとハードなものはいっぱいある。
で、君はどうかって?
このアルバムは最高です。
RAINBOW-Bent Out of Shape-Anybody There ★★★ (2002-07-27 02:51:17)
リッチーのギターは、眉間にしわを寄せて猛烈に音を振るわせるような、ゲイリー・ムーアばりの「泣きのギター」ではないが、切々と極上のメロディーを歌い上げ、デリケートな泣かし方をする。
どうしようもない悲劇がもたらす号泣シーンか、夕焼けをバックにして頬に涙がひとすじつたうようなシーンか。
僕はどっちも泣けるが、後者の泣きは他に得がたい。延髄が震える。
PINK CREAM 69-Electrified-Shame ★★ (2002-07-27 02:17:50)
サビのメロディーがいい。シンプルだが、頭にこびりついて離れない。
彼らはゴットハード並みに注目されてもいいはずだ。
PINK CREAM 69-Electrified ★★ (2002-07-27 01:36:00)
看板声アンディ・デリスが抜け、一時グランジミュージックそのものの作風に変化してしまった事もあって、ここ日本での露出度も急激に衰えてしまった彼らが、「原点回帰」を旗印に一念発起して作り上げた、良質メロディアス・ロック・アルバム。
メロディーを大切にしながら、決してそれが古臭く響かないのは、先鋭的な嗅覚をもつ彼らのセンスの良さである。
そして何より、デヴィッド・リードマンの歌唱力は凄い。
抜群の表現力だ。
PINK CREAM 69 ★★ (2002-07-25 23:16:00)
↑そんなわけで、早速「ELECTRIFIED」を買ってみた。
すっばらしい!
これは安易な原点回帰ではない。
アンディー・デリスの超個性的メロディーセンスにおんぶしていた初期の頃とは、同じメロディー重視でもその質が全然違う。
彼らは「引き出しの数」が本当に多い。実に多彩なテクスチャーを駆使して聴き手の感情を煽る。
北欧メロディアスロッカー顔負けの哀愁メロディーや、FIREHOUSEのような爽やかで味のあるメロディーを実に上手く使い分けている。
そして特筆すべきは、デヴィッド・リードマンの歌唱力だ。
はっきり言って、その能力はアンディー・デリスの比ではない。充分に広いレンジ、フラットで決して破綻をきたさない味のある声質、抜群の表現力。
これほどのシンガーが抜群にカッコいい歌メロを歌っているのだから、そりゃいいです。
さあ、PC69全部そ
…続き
OZZY OSBOURNE-No More Tears ★★ (2002-07-25 01:02:00)
何をどう料理しても結局「オジー味」になってしまうというスペシャル・ヴォイスがあったからこそ生まれた、非常にカラフルな作品。
ザック・ワイルドが実は結構間口の広いミュージシャンであったという事を世間に知らしめた作品でもある。
もうずいぶん経つが、いまも異様な輝きを発散している。
「自身のキャリアの総括」という、簡単そうで難しい問題に正面から挑み、単なる過去のテクスチャーの寄せ集めでなく、生き様や素顔までをも反映させる作品に仕上げたオジーに拍手。
ZENO-Listen to the Light ★★ (2002-07-19 01:41:00)
タイトルトラックが一番人気の名曲扱いだと言うのに、アルバムは買うほどでもないと言うのか(笑)
メロディーを大切にした味わい深い曲作りは全般通じて発揮されているし、ジーノのギターは兄の神業をモチーフにしながら、若干コンテンポラリーな要素も含めた気持ちのいいもので、コンパクトながら味が濃い。
ただ、マイケル・フレクシグのヴォーカルが「水晶のような」と形容されているのは不思議だ。
声帯の裏と表を行ったり来たりするような声の出し方が気に入らないし、超高音域ヴォーカリストの指標である高いほうのG(ソ)に届くような音も出るには出ているが、その声質は美しいと言うよりは、苦しい。
そこだけは疑問なのだが、曲は文句なくいい。買いである。
YNGWIE MALMSTEEN ★★ (2002-07-17 02:44:00)
もうすでに言い古された言葉かもしれないが、最近のイングヴェイのソロには構築美が無い。
ウリ・ロートも真っ青の、完璧に計算されたソロイングは、悪夢の交通事故を機に変質してしまったように思える。
以前のように弾けない苛立ちが、「ギター上手く弾くこと」に対する執着を倍増させてしまったのではなかろうか、と、ひそかに僕は思っている。
結果、事故前よりもスキルはアップしながらも、肩の力を抜く事を忘れてしまっているのではないか。
憧れのウリ・ロートに「彼は非常に優れたインプロヴァイザーだ」とか言われて嬉しがっている場合ではない。
イングヴェイの才能はHR界の宝。
その存在はHR界の奇跡である。
100パーセントのギタープレイはもうよくわかった。
もう一度、100パーセントのメロディーを聴かせてほしい。
JUDAS PRIEST-Painkiller ★★ (2002-07-17 02:20:00)
当たり前すぎて書き込みしたくなかったのだが、先日ふとCDプレーヤーに乗っけて、久しぶりに頭のてっぺんから蒸気が吹き出た。しゅー。
やっぱり凄いぞ。いまさらながら。
ロブ・ハルフォードの殺人ヴォイス(・・・ってこの表現、シャレにならなかったらごめん)を生かしきった、切れ味抜群の演奏。
グレン・ティプトンが奏でる無敵の質感を誇るメロディー。
K.K.ダウニングの飛び掛ってくるノラネコのような(笑)ソロワーク。ニャー!
そしてバンドの「ユンケル皇帝液」となったスコット・トラヴィスの超高速貧乏ゆすり!
これを聴いてちぎれるまで首を振れ!!
(ごめん、悪乗りが過ぎたか?)
ANDI DERIS-Come in From the Rain-1000 Years Away ★★ (2002-07-17 01:07:14)
雲ひとつ無い、どこまでも透き通った空が感じさせる哀愁、とでも言おうか。
アンディ・デリスの生み出すメロディーには、「爽やかな風と涙」という趣を感じる。
バックの演奏は「毒にも薬にもならない」が、その淡々とした流れが、こういう曲には抜群に合うから不思議なものだ。
SAVATAGE-Dead Winter Dead ★★ (2002-07-15 11:32:00)
なぜあえてこのアルバムか?答えはアル・ピトレリである。
HR界は「振り返ればアル・ピトレリ」、「気が付けばアル・ピトレリ」状態であるが、彼に「器用な仕事人」以上の評価が与えられていないのは不幸である。
彼のソロイングは完全無欠のエモーショナル・プレイである。レスポールを火を噴くほどブーストさせて、指先で絶妙にトーンを殺しつつ、号泣ハンド・ヴィブラートをきめる。その非常に官能的でしなやかな感触は、ツボにはまった瞬間のジョージ・リンチ、FAIR WARNINGのアンディ・マレツェク、一音必殺のアモット兄に匹敵する。
そんなアルのプレイが全編通して強力なスパイスになっているのがこのアルバム。こういうドラマチックなHMには最高に相性がいい。
曲の出来には少し言いたい事もあるが、アルの真骨頂を聴くためだけに買っても良いだろう。
THUNDER-Behind Closed Doors ★★ (2002-07-12 08:53:00)
THUNDERは良い仕事をしている。
たぎるようなアグレッションを期待する向きには不適だが、BEATLESをバックグラウンドに挙げるミュージシャン特有の、コード選びの妙は、聴き手の体の芯から感情を引っ張り出す力を楽曲に与える。
とりわけこのアルバムは、楽曲の多彩さと、その完成度の高さで、誰にでも安心してお勧めできる高品質版だ。
誰が聴いても、最低1曲はハマる曲があるだろう。
HELLOWEEN-Master of the Rings ★★ (2002-07-09 00:37:00)
20件以上得票しているTHE DARK RIDEよりよっぽど出来がいいと思うので、一票入れておこう。
アンディのキャッチーなメロディーセンスと疾走HELLOWEENが学変化を起こして、良い作品になった。心機一転でやる気に満ちたフレッシュさが、アルバム全体にみなぎっているのも良い。
ただし、情感に欠けるローランド・グラポウの「棒読みプレイ」だけはいただけないなあ。
DEEP PURPLE ★★ (2002-07-08 21:53:00)
「たら・ればDP」
(僕はこんなDPが聴いてみたかった。)
・ロッド・エヴァンスでもう一枚。
・ポール・ロジャースが加入OKで作った「BURN」
・予定通りジョー・リン体制で作った「THE BATTLE RAGES ON...」
・ジョー・サトリアーニで一枚。
DEEP PURPLE-The Battle Rages On...-Solitaire ★ (2002-07-08 21:42:38)
当初の予定通りジョーが歌っていたら、凄い事になっていたかもしれない。
DIZZY MIZZ LIZZY ★★ (2002-07-06 02:32:00)
DIZZY MIZZ LIZZYは、HRバンドが現在という時代を生きる理想形を示してくれていた。
いまさらコテコテの正統派はダサい。
しかし流行りの音を流れに任せて取り入れれば、HRバンドとしてのアイデンティティーを一気に失ってしまう。
HRファンに非常にわかりやすい形で、しかも今現在、誰が聴いてもダサくない音楽を提供する。
このウルトラC級の離れ業を達成するティム・クリステンセンのセンス、脱帽である。
DIZZY MIZZ LIZZY-Rotator-Rotator ★★★ (2002-07-06 02:19:17)
タイトルチューンのアップテンポナンバー。
文句なくカッコいい。
TIM CHRISTENSEN-Secrets On Parade-Prime Time ★★★ (2002-07-06 01:59:34)
ドラマティックで哀愁あふれる号泣ナンバー。
演奏者本人が泣きながらこぶしをまわして歌うような曲も、泣けるには泣けるが、この曲のように、セピア色の雰囲気あるメロディーを淡々と歌い上げられるほうが、体の芯から震えるような感覚を味わえる。
夕日を浴びながらこの曲を聴けば、過去のいろんな思い出が、一気に噴出してしまうはずだ。
TIM CHRISTENSEN-Secrets On Parade-Love Is a Matter of... ★★★ (2002-07-06 01:45:22)
アコースティカルでシンプルなナンバー。
彼がBEATLESの影響を受けていたのは有名だが、この曲をBEATLESが発表していたならば、世界的に有名なスタンダード・ナンバーになっていた可能性がある。
TIM CHRISTENSEN-Secrets On Parade-Get the Fuck Out of My Mind ★★★ (2002-07-06 01:25:36)
この曲は凄い。
彼のセンスは本当に凄い。
TIM CHRISTENSEN-Secrets On Parade ★★ (2002-07-06 01:15:00)
元DIZZY MIZZ LIZZYの中心人物、ティム・クリステンセンのソロアルバム。
HR界随一の「引っかかり職人」の面目躍如たる強烈なフックで、僕のハートを鷲掴みである。
キャッチーでアップテンポな2曲目の存在が、なんとか手首に当てたナイフを停めさせているが、全体の空気は深いセピア色。
彼ほど奇跡的な才能の持ち主に、これでもかこれでもかと泣かしにかかられると、もはやこちらには手の施しようが無い。
ただただ涙するばかりである。
ULI JON ROTH-Firewind-Cast Away Your Chains ★★ (2002-07-05 23:45:05)
ウチの嫁さんがこの曲を聴くたび爆笑して困ってしまうが、その要因はもちろん、ウリの歌だ。
僕も始めてい聴いた瞬間は、ステレオの前で後ろ向きにこけてしまった。
しかしこの曲のソロは凄い。
完璧な構築美を誇る疾走ソロイングである。
歌がひどいだけに、ソロの良さが異常に際立つ。その瞬間ったら、猛烈なカタルシス。
我慢して我慢して育てたかさぶたを一気に剥がすような。
僕は最近思っている。
「ウリの歌」は、確信犯なのではないか、と。(笑)
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