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H・Wさんの発言一覧(評価・コメント) 101-150
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FAIR WARNING-4 (Four)-Tell Me I'm Wrong
FAIR WARNING-Aura
FAIR WARNING-Rainmaker-Burning Heart
FIGHT-War of Words
FIREHOUSE
FIREHOUSE-Good Acoustics
FIREHOUSE-Prime Time
GAMMA RAY-Heading for Tomorrow-Money
GARY MOORE
GARY MOORE
GEEZER( G//Z/R)
GUNS N' ROSES
GUNS N' ROSES-Use Your Illusion I-November Rain
HARDLINE-Double Eclipse
HEAVEN & HELL-The Devil You Know
HEAVENS GATE-Hell for Sale!
HELLOWEEN-Master of the Rings
HUGO-Hugo
IAN GILLAN-Scarabus
IAN GILLAN-Toolbox
IMPELLITTERI-System X
IRON MAIDEN-Fear of the Dark
IZZY STRADLIN
JACKAL-Vague Visions-Vague Visions
JAKE E LEE-A Fine Pink Mist
JAMES DURBIN-Memories of a Beautiful Disaster
JEFF BECK-Jeff Beck's Guitar Shop-Where Were You
JOE LYNN TURNER-Hurry Up And Wait-Can't Face Another Night
JOE SATRIANI
JOE SATRIANI
JOE SATRIANI-Flying in a Blue Dream-Flying in a Blue Dream
JOE SATRIANI-Strange Beautiful Music
JON LORD-Before I Forget
JON LORD-Before I Forget-Before I Forget
JON LORD-Before I Forget-Say It's All Right
JON LORD-Before I Forget-Tender Babes
JONAS HANSSON
JONAS HANSSON-Classica
JONAS HANSSON-SECOND TO NONE
JUDAS PRIEST
JUDAS PRIEST
JUDAS PRIEST
JUDAS PRIEST-'98 Live Meltdown
JUDAS PRIEST-Demolition
JUDAS PRIEST-Nostradamus
JUDAS PRIEST-Painkiller
JUDAS PRIEST-Painkiller-A Touch of Evil
JUDAS PRIEST-Painkiller-Leather Rebel
KANSAS-Always Never the Same
KING'S X-King's X

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発言している13曲を連続再生 - Youtube



FAIR WARNING-4 (Four)-Tell Me I'm Wrong ★★ (2002-07-28 16:00:28)

これ、絶対マレツェクの方だと思うのだが、ギターソロが凄い。
この年のベスト・ソロである。曲の一部として完全にハイライト化しているし、情感が半端ではない。泣きすぎである。
これは批判覚悟だが、ヘルゲ・エンゲルケよりアンディ・マレツェクのほうが絶対上手い。

FAIR WARNING-Aura ★★★ (2016-10-24 00:08:28)

いつだったかここで、「ヘルゲ・エンゲルケよりアンディ・マレツェクの方が上手い」と書いたことがある。
当時抱いたその感想は偽りではないのだが、このアルバムを聴いていると、やはりFWをFWたらしめているのはヘルゲのハイトーンソロによるところが大きいと実感する。単に高い音が出るというだけのことではなく、変則的なフレット間隔から生じるスケール(音階)感とか、空をすっ飛ぶように高揚していくメロディが曲の展開自体に影響を与えているのだと思う。
そういえば、スカイギターを借りパク(笑)していたヘルゲがそれをウリに返したと聞いた時は、FWは一体どうなるのだろうと本気で心配したが、無事、自分用の「スカイっぽいギター」を用意してことなきを得たようだ。よかったよかった。

今後も、素晴らしいメロディを軸にした高品質で個性的なメロハーを提供してもらいたい。

FAIR WARNING-Rainmaker-Burning Heart ★★★ (2002-09-29 02:10:02)

この曲はギターソロに尽きる。
この曲の、このソロが、近年まれに見る超弩級構築美ソロイングで、皆それを知っていたというのに、アンディー・マレツェクの被害妄想が強かったのは残念だ。
「スカイギターのせいでヘルゲばかりが注目されるのはフェアじゃない」とか、インタビューでも平気でそういう趣旨の発言をしていたしなあ。
我々はもうすこし彼を手厚く保護するべきだったのかもしれない。「イングヴェイのギターには最近構築美が無い」とかボヤく前に。
このまま放っておくと、この種は絶滅してしまうぞ。
アンディー・マレツェクのギタリストとしてのポテンシャルは、それはそれは恐ろしいほど高い。
バラードのソロで見せる、とてつもない泣きのオーラ。
この曲のような疾走ナンバーで、「もうひと煽り」してくれる最高の構築能力と、速いパッセージでも体勢を崩さないテクニック。

…続き

FIGHT-War of Words ★★ (2002-09-02 11:03:00)

9年前(え?もうそんなに経つのか!)、物凄い緊張感と不安が交錯する中、このアルバムを最初に聴いた瞬間、「だめだこりゃ」と下唇を突き出したものだ。
当時アメリカを席巻していたグランジ・ヘヴィネスの波というやつは、こちら日本においてはピンとこない現象だった。HM界においても、メタリカの黒いのや、パンテラの俗悪がそれほど強い影響力をもっているとは思えなかったので、正統派メタルについて、「こんなのダサくて聴いてられないぜ、ベイビー」とかはちょこっとも思わなかったのである。
だから、こういう重い音像の音楽はめっちゃくちゃ鼻についたし、ぜんぶおんなじに聴こえた。ときにJUDAS PRIEST風メロディーを見つけてハッとしたりはしたが、そんなちょっとした事で喜ばなければならないほど、作品全体のトーンは沈んでいた。
だから、今、このアルバムが、我々の耳にいかに響くか、すこし興味があって
…続き

FIREHOUSE ★★ (2002-08-18 02:30:00)

FIREHOUSEが好きだ。
馴染みやすいメロディーが、しかし決してありきたりではない、というところがたまらない。
C.J.スネアの声は上のほうがペラペラだが、この際そんなことはどうでもよい。
「これでヴォーカルが別人なら完璧」とかいう無粋な事も、彼らに関しては思わない。
これでいいのだ。FIREHOUSE。

FIREHOUSE-Good Acoustics ★★ (2003-02-04 01:21:00)

アコースティックで演奏してその良さが際立つバンドといえば、彼らだ。
ホント、味わいがあり、なんだか心癒される素晴らしいメロディの数々は、
水を得た魚の様に生き生きとしている。
あえてギターソロにエレキ部分を残したビル・レバティの見識にも拍手。

FIREHOUSE-Prime Time ★★ (2006-06-06 22:29:00)

「いったいどうしちまったんだFIREHOUSE!!」と思わず声を上げた作品。
いっときのPC69のように、ぜんぜん別の方向に進んでしまったのなら、「ああ、君らはそういうことをしたかったのだな」と、あえて納得も出来ようが、以前と同じような香りを残しつつ、過去のクオリティに全く追いついていないという惨状。
時折、「おっ!来るか」と思う瞬間があるのだが、そのまま波が来ないままダラダラ過ぎ去ってしまうのがヒッジョーにきもちわるい。
ウヲー。しっかりしてくれー。

GAMMA RAY-Heading for Tomorrow-Money (2002-10-31 01:00:43)

人をくったような、チャラけたユーモアセンスが、カイ・ハンセンの個性でもある。
この曲、マニマニのオモシロさで全てが終わってしまいそうだが、よく聴くと物凄くメロディーが凝っていて、音楽的才能無しには作りえない作品だ。
収録アルバムは、今聴くとさすがに時代を感じる曲が多いが、この曲のインパクトは未だに強烈。

GARY MOORE ★★ (2002-10-09 02:14:00)

「アイリッシュテイスト」によって武装された、強烈な存在感を誇るメロディーを、伝統的HR世界の中に昇華させる。
そうして生み出される極上の素材を、前人未到の泣きを発散させる「左手」と、猛烈なアグレッションを叩き出す「右手」を使って料理する。
ゲイリー専売特許のこの方法は、殿堂入り名曲を数々生み出してきた、必殺の錬金術であった。
しかしゲイリーは、あえてその術を封印した。
より「両手の技」の研鑚に重きをおき、侘び寂の境地を求める旅に出たかのような齢の重ね方は、彼の「ギタリスト本能」に導かれたものなのだろうか。
それとも・・・

たまたま趣味で作ったブルースアルバムがアメリカで大ヒット。
例によって「アメリカでの成功」という究極の麻薬に犯されてしまった彼が、その後の人生設計を書き換えた、ということに過ぎないのか。
ただ、アメリカ中を敵に回す
…続き

GARY MOORE ★★ (2011-02-08 03:25:57)

突然の悲報に接し、驚きと悲しみを禁じ得ません。
彼の存在は「人間国宝」とも例えられるほどに、ロック界にとって貴重でかけがえの無いものでした。
埋めることの出来ない大きな穴が、開いてしまったように思います。

本当に残念です。
今はただ、ご冥福をお祈りいたします。

GEEZER( G//Z/R) ★★ (2004-08-07 23:06:00)

ギーザー・バトラーのベースは大好きだが、このプロジェクトはかなりの「上級者」向きで、正直、腑抜けた僕の耳には辛かった。
ま、へヴィサウンドということに関しては世界一耳の肥えた彼が、自分の趣味でやってる音楽なんで、こういう音になるのも仕方ないかもだが・・・。
ねえ、もうちょっと、こっち向いてよ(苦笑)。

GUNS N' ROSES ★★ (2002-10-22 01:44:00)

サマーソニック02・・・
メロコア、メロパンク、ミクスチャー、ヒップホップ。現在ロックシーンのメインストリームを代表するバンドたちがひしめく中で、堂々ヘッドライナーを務めたGN'R。
正統的HRが隅っこに追いやられている現在のシーンの中にあって、彼ら(彼?)の存在はむちゃくちゃ頼もしい。
そういえば、きらびやかで過剰装飾気味なHRシーンを、アウトロー的カッコよさとシンプルなノリでおもいっきり蹴り飛ばした彼らこそが、全ての始まりだったのかもしれない。
ウィザーのファンも、オフスプリングのファンも、ドラゴンアッシュのファンでさえ、「カッコいい!!」と口をそろえるガンズの圧倒的存在感。
「いかにも現代風」な若者がアクセルのカッコよさに震えるその姿に、ぼくは感動を禁じえなかった。
僕は声を大にして言いたい。
「GUNS N' ROSESはハードロックバン
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GUNS N' ROSES-Use Your Illusion I-November Rain ★★★ (2002-07-03 02:33:17)

寒色系のテクスチャーを幾重にも重ねながら、しっとりと涙滴る心の景色を綴った一台絵巻。
延髄から震えるような感覚。
眉間の奥から熱くなるような感覚。
一曲でこれほど多くの見せ場を演出できる彼らは天才だ。
アメリカンな有名バンドだからと、GN'Rを嫌ってはならないぞ。哀メロマニア諸君。
これを聴き逃すのは、一生の損だ。

HARDLINE-Double Eclipse ★★ (2002-06-10 01:25:00)

抜群の歌唱力を誇るシンガーが、普遍的な魅力を持つメロディアスな曲を絶唱している。
これだけで充分「買い」である。

曲調が爽やかなので、彼女とドライブ中にカーステでかけても、これなら大丈夫。

HEAVEN & HELL-The Devil You Know ★★ (2009-06-05 14:11:00)

2009年にもなって、このメンツの「新作」を聴くことが出来る事の幸せについて考えると、もはや手を合わせて拝みたくなるほどのアルバムである。
しかも、もうミュージシャン寿命どころか実際の寿命について考えることさえ多くなりそうな御歳の方々が、ファンの勝手な幻想に付き合って、青年期に生み出した音楽を当時のパワーそのまま(もしくはそれ以上)に演奏してくださっているのだ。これは拝んでも拝み足りん。
存在自体が有り難すぎて、作品に対する正当な評価が出来そうに無いが、そんなもん、しなくていいわw
このアルバムは最高です。ありがとうございました。

HEAVENS GATE-Hell for Sale! ★★ (2002-08-05 03:38:00)

カタカナで「ジャーマンメタル」と書いた看板をぶら下げてやりたくなるぐらいの作品だった「LIVIN' IN HYSTERIA」を作ってしまった彼らが、ちょっと空気を入れ替えてみようとした気持ちはよくわかる。
極東地域で小爆発をおこしたとはいえ、あの作風でそう何枚も作るわけにも行くまい。アイディアに煮詰まってしまうし、第一、飽きられる。
で、割とオープンな気持ちで作ったのがこの「HELL FOR SALE」である。
メンバーの個性を開けっぴろげにした雑多なメロディーをちりばめる事で、聴き手を飽きさせないような配慮がなされている。
しかもVIPのお客様、ジャパニーズに媚を売る事も忘れていない。
最大公約数的には、このあたりが適当なのではないかと思ったし、少し聴くだけで何小節も先の音を予測できた前作より、個人的にはずっと楽しめた(RISING SUNも名曲だ)のであ
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HELLOWEEN-Master of the Rings ★★ (2002-07-09 00:37:00)

20件以上得票しているTHE DARK RIDEよりよっぽど出来がいいと思うので、一票入れておこう。
アンディのキャッチーなメロディーセンスと疾走HELLOWEENが学変化を起こして、良い作品になった。心機一転でやる気に満ちたフレッシュさが、アルバム全体にみなぎっているのも良い。
ただし、情感に欠けるローランド・グラポウの「棒読みプレイ」だけはいただけないなあ。

HUGO-Hugo ★★ (2003-11-13 02:17:00)

この人は声質が最高に魅力的だ。
ハスキーで耳に優しく、それでいてレンジが広く、上のほうは結構抜けが良い。
表現力もいい。うまい。
その声で、ジャーニーっぽい、「透明な哀愁」を感じるメロディをなぞっているわけで、これは確かにたまらん。
ただ、メガメガさんもおっしゃっているが、ヴィニー・バーンズの弾くギターがどうにも暑くるっしくていけない。バッキングもうるさい。
彼のギターを「エモーショナル」と評する意見も多いが、個人的には、そう評するには、彼のギターはちょっとデリカシーに欠けると思う。
音程は上下しているが、なんというか、抑揚が足りない。
このアルバムをスティーヴ・ルカサーあたりが弾いていたら、凄かっただろうなあ。

IAN GILLAN-Scarabus ★★ (2002-11-26 01:07:00)

ポップで、キャッチーで、おしゃれで、ヴォーカルに味があるロック。
イアン・ギランは決してギャアアと叫ぶだけの能無しではない。
イアン以外のメンバーには見知らぬ顔が並んでいるが、そんなことはどうでもいい。
多彩なメロディとリズム、工夫を凝らした曲作り。
楽しい一枚だ。

IAN GILLAN-Toolbox ★★ (2002-11-13 02:16:00)

イアン・ギランは何かにつけ槍玉に上がってしまうけれど、この人は才能あるミュージシャンだ。
肩肘張らないルーズな歌メロと強烈なシャウトのギャップが面白いが、このアルバムではそれを上手く使い分けて、魅力的なヴォーカル・アルバムに仕上げている。
メロディが爽やかで垢抜けているのも非常に良い。
これがギラン本来の持ち味だとするなら、彼は断じてDPでやるべきではない。いい意味で。

IMPELLITTERI-System X ★★ (2002-08-15 21:54:00)

クリス・インペリテリは名前が速弾きである。クリスインペリテリクリスインペリテリ・・・まあいい。
インペリテリはファンが喜ぶ正統派HMエッセンスを軸にしているだけに、同じヴォーカリストで何枚も続けると、曲にバラエティーを持たせるのが難しくなってくる。
そういう意味で、グラハム起用は大正解。
このおじさんは未だ凄まじいガナリ声を発する。しかも歌メロの収めかたが素晴らしい。
STAND IN LINEの面影が、思ったよりもずっと少ないのは驚いた。
クリスが、紆余曲折を経て自身のスタイルを確立した事の証明である。

IRON MAIDEN-Fear of the Dark ★★ (2003-05-07 00:06:00)

HRを聴き始めてから10年近く、アイアン・メイデンのよさを今ひとつ掴めずにいた。
ACES HIGHはカッコよかったし、スティーヴ・ハリスの音は個性的だとは思っていたにせよ。
B!誌での高得点に釣られて、発表直後にこのアルバムを買ったときも思った。
「やっぱりわからん。」
ところが、数年たったあるとき、ふとこのCDの埃を叩いた。
一緒に、僕の心に被った埃も飛んでいった。
雰囲気のある音作り、味わいのある歌メロが、心を捉えた。じわじわと、興奮が広がっていった。
それまでなぜ、ピンとこなかったのかは判らないが、こういうことがあるから、音楽は楽しい。

IZZY STRADLIN ★★ (2004-01-04 04:40:00)

ガンズのメンバーのなかで、いちばんカッコよかったのは間違いなくイジー・ストラドリン氏だ。
どういうカッコよさかというと、メンバー全員がカメラ目線で撮影しているとき、ひとりだけ横を向いているようなクールさ。
スラッシュやアクセルが100パーセント全開でライブパフォーマンスしている最中に、7割ぐらいの力でタバコをくわえながらプレイしているような、きわめて石川五右衛門(ルパン三世)的なシブさがあった。
けど、要するに、ルパンや次元がいて、はじめてゴエモンのカッコよさが引き立つわけで・・・。
たしかにゴエモンはひとりでいても、カッコイイにはイイのだが、やっぱり、「あのキャスティング」が、いちばんカッコよかったなあ(しみじみ)

JACKAL-Vague Visions-Vague Visions ★★ (2002-08-09 00:57:38)

デンマーク産メロディック・パワーメタルバンドの93年の曲。
アルバム一曲目のタイトル・チューンというだけあって、持ち味を存分に生かしたファストでメロディアスな高品質疾走ナンバーだ。
しかし何が凄いって、ここのリズム隊は凄い。
ライブを見たことがないので、あんまり手放しでほめ倒すのはやめておくが、猛烈なスピードで凄い量のオカズをバラまいていってくれる。
ハイトーンのヴォーカルもいい歌唱力してるし、ギターもいいが、凄まじいリズム部隊に終始圧倒されっぱなし。
輸入版で買ったこれ一枚きりしか持っていないのだが、彼らは今、どうしているのだろう?

JAKE E LEE-A Fine Pink Mist ★★ (2006-06-06 23:17:00)

OZZY期やBADLANDS期、僕のハートにグサリと突き刺さる名演を数多く残してくれたリー氏が、初めて個人名義で発表したアルバムだったから、当時、ぼくはBURRNのレビューでミソクソに貶されたのを承知でCD屋に向かった。(これは珍しいことだ)
家に帰ってCDを聴き終えた僕は、「ああ、やっぱりレビュアーの意見を無視しちゃイカンなあ」とうなだれたものだ。
これ、「個人名義の作品」どころか、「個人的な実験」という感じの音源。
人を楽しませようという意識が微塵も感じられない。
せめてその後に何枚も楽しい作品を発表していれば、「あの作品を作ったことに意味があったんだよ」とか回顧するというパターンもアリだが・・・。むむ。

JAMES DURBIN-Memories of a Beautiful Disaster ★★ (2012-01-26 18:36:40)

アメリカの「スタ誕」系TV番組で驚異の歌声を披露して一躍有名人になったというジェームス・ダービン君が、TV局の力というやつで華々しくデビューした、と。そういう流れの作品。
彼が番組中で披露したのはQUEENとかツェッペリンとかで、ザック・ワイルドやジューダス・プリーストとも「サプライズ競演」したというのだから、彼の音楽は思いっきり「こっち寄り」なワケで、そういう音楽を受け入れる土壌が北米に残っていたという事に驚いた。

さて、ともすれば、メタル再浮上の切っ掛けになるかもしれないという、業界の一大事であるからして、さぞ豪華なゲスト達が花を添えるのだろうと思いきや、なんとゲストはミック・マーズただ一人だったというのはどういう了見だこの野郎w
それはさておき肝心の内容のほうだが、確かに相当上手いシンガーであることは間違いない。
妙なヴィブラートでごまかす必要のない
…続き

JEFF BECK-Jeff Beck's Guitar Shop-Where Were You ★★★ (2002-08-26 16:51:19)

エレキ・ギターは人類が生み出した傑作楽器である。
その表現力はちょっと桁外れだ。
旋律をなぞるだけならピアノがある。
ヴァイオリンでも音は揺らせる。
しかしこの表現は貴様らには出来まい、はははは!
ざまーみろってんだ、おしりぺんぺん。
・・・失礼。
ジェフ・ベックによるこの演奏は、凄まじい緊張感を伴った泣きの名演だ。いや、「泣き」などという陳腐な表現は当てはまらないな。ごめん。
日本刀の上を素足で歩ききったジェフ・ベックに拍手!拍手!

JOE LYNN TURNER-Hurry Up And Wait-Can't Face Another Night ★★ (2002-09-10 22:22:10)

ジョー・リン・ターナーのおいしいトコをぎゅっと凝縮したせつないバラード。
ギタリストはご存知アル・ピトレリ。この人は「何でも弾ける便利なギタリスト」という評価しか得ていないようだが、とんでもない。とんでもないですよ、皆さん。押し引きをわきまえた演奏と、泣かせにかかった瞬間の猛烈なオーラは、こういう哀愁をたたえた曲で抜群の威力を発揮する。はっきりいって、名人芸である。
ジョーの素晴らしい歌唱と絶品の歌メロ、ついでに凄まじい泣きを演出するギターソロ、これは名曲である。

JOE SATRIANI ★★ (2003-04-28 02:30:00)

たとえジョー・サトがギターを弾けなかったとしても、彼はコンポーザーとしての能力だけで充分メシを喰っていけるだろう。
彼はときどき、ぞくっとするほど素晴らしいメロディを産み落とす事がある。
CD一枚の中に、必ず何箇所かある。
僕はいつも思う。「これでCD代のモトはとったな」と。

JOE SATRIANI ★★ (2005-04-25 03:12:00)

「ピンチヒッター・ジョー・サトリアーニ。」
耳を疑うようなアナウンスだったけれど、せっかく買ったチケットなので、僕も観に行きました。DP来日公演。
でもね、やっぱり条件が悪すぎたようで・・・。
(多分ろくにリハーサルもしていない)
お互いトッププロなんで、演奏には全く揺らぎがなかったけれど、DPにジョーサト・マジックを注入するには、明らかに時間不足だったとおもう。
あのまま彼が加入していれば、かなり面白いことになったかもしれないけれど。

JOE SATRIANI-Flying in a Blue Dream-Flying in a Blue Dream (2003-04-28 02:22:27)

なんだろう。
この浮遊感。
なんだか寂しくなってくるような孤独感。
まさにタイトル通りの感覚を運んでくる。
この空間表現能力は、並みの人間にはおよびもつかない。
ジョー・サトリアーニ、恐るべし。

JOE SATRIANI-Strange Beautiful Music ★★ (2009-06-05 14:29:00)

タイトルどおりのイメージを狙ったアルバムなんでしょう。
狙いがあまりに成功していて、ジョーの天才ぶりをまざまざと見せ付けられた感じ。
お約束的パターンに持って行くと見せかけてでスっと肩透かしを食らわせるあたりがキモチイイ。
凡才が同じことをやるとキモチワルイのだが、幸いなことにジョー・サトは凡才ではないのであった。

JON LORD-Before I Forget ★★ (2002-07-04 20:27:00)

ディープパープルのオリジナルメンバーにしてHR界最高のキーボーディストとの呼び声高いジョン・ロードのソロアルバム。
参加メンバーが多い上、ジョン自身の守備範囲も異常に広いため、人によっては受け容れられない曲があるかもしれないが、ここに収録された何曲かの存在が、このアルバムを「哀メロフェチ必聴版」たらしめている。

JON LORD-Before I Forget-Before I Forget ★★ (2002-07-04 20:41:13)

ジョンがこの曲のテーマフレーズを閃いた瞬間、「こいつは忘れる前に録っとこう」と思ったに違いない。
どのようなシチュエーションで流しても、周囲の空気を一変させるほどのメロディーパワーをもつ。
特に黄昏時に聴けば、顔面が再起不能になってしまう事請け合いだ(笑)

JON LORD-Before I Forget-Say It's All Right ★★ (2002-08-09 02:23:34)

ヴィッキー・ブラウンというソウルフルな女性シンガーをフィーチャーした、やさしく、さみしいバラード。
悲しいだろ?悲しいよな?という泣かせ方ではなく、そっとやさしく「あなたは悪くないわ」といわれたときの、あの泣きである。
ひょええええええ(泣)

JON LORD-Before I Forget-Tender Babes (2002-07-04 20:34:54)

教会音楽っぽいフレーズをモチーフにしたシンプルな構成のインスト。
美しく、荘厳な雰囲気で静かに流れるイントロの中、突然ドカンと始まるコージー・パウエルのドラムは、何度聴いても心臓に悪い。ほとんどいたずらである。

JONAS HANSSON ★★ (2003-04-08 10:13:00)

アルカトラス再結成の話が暗礁に乗り上げた事から派生したプロジェクト、それが「ヨナス・ハンソン・バンド」だ。
だれの発案かは知らないが、アルカトラスのギタリストにヨナス・ハンソンを起用しようとした見識には恐れいる。
もしもそれが実現していたら、初期アルカトラスの雰囲気を色濃く映し出した、素晴らしい哀メロHRアルバムが出来上がっていたに違いない。
惜しい。

JONAS HANSSON-Classica (2015-04-27 12:21:46)

もしイングヴェイがいなかったら、「ネオクラ始祖」みたいな扱いになっていたかもしれないとたまに思うスウェーデン人ギタリスト、ヨナス・ハンソンがだいぶ前に作ったクラシック風味満載のインストアルバム。

彼の良いところは音選びのセンスがあるところで、伝説の(?)バンド、SilverMountainには、かのヨハンソン兄弟が在籍した云々を抜きにしてもずいぶん楽しませてもらったものである。
特に構築感に溢れたネオ・クラシカルなギターソロは、若干のたどたどしさを差し引いてなお魅力溢れるものであったと言っておく。
そんな彼が、いつか作るだろうと思っていた方向性でやっぱり作ってしまったのがこのアルバム。

いまさらながらこんな文章を書いているが、僕は多分発表とほぼ同時に買っている。
(好きなんだからしょうがないじゃん。)

で、最近になって聴き直した
…続き

JONAS HANSSON-SECOND TO NONE ★★ (2003-04-08 10:02:00)

SILVER MOUNTAINのブレイン、ギタリストのヨナス・ハンソンが「ヨナス・ハンソン・バンド」として発表した2枚目のアルバム。
ストレートな哀愁HRで、ヨナスと専任ヴォーカルが半々でリードヴォイスを分け合っている。
声質が似ている事もあって違和感はないが、それほど上手でもないヨナスがなぜに半分も歌ったのかはナゾだ。
ともあれ、ギターに関しては個人的にかなりツボ。
哀愁メロディにより絶妙に構築された、一度聞いたら確実に口ずさめる「歌える展開」のギターソロは、もはやこの人ぐらいにしか求める先がないほど貴重。
誰にでもお勧めできる作品ではないが、僕は愛聴している。

JUDAS PRIEST ★★ (2002-05-23 01:53:00)

YOSIさんの長大な文章を読んで、「やっぱりPRIESTのファンは違うなあ」などと思った僕ですが、ひとつ問題提起です。
PRIESTが「一般リスナーの抱くHM像」にこだわらず、「格好よければ何でもあり」で常に新しい要素を取り入れながら前進してきたのであれば、なぜにロブ・ハルフォードはバンドを去らなければならなかったのでしょうか。
ロブは、「最前線の音楽」と「HM」のギャップに苦しんだといいます。要するに、自分のやっている音楽が「いまどきダサいもの」になってしまうのを恐れたわけですが、グレンが本当に「新しいもの好きで何でもあり」ならば、ロブがそういう苦悩にさいなまれる事はなかったのではないか、と。
グレンは信念の男です。流行の要素を取り入れながら、しかし彼の目指したものはやっぱり、「今を生きるヘヴィー・メタル」なのであって、決して「今を生きるロック」とか「今を生きる音楽」
…続き

JUDAS PRIEST ★★ (2002-05-23 20:44:00)

>YOSIさん
・・・なるほど、ロブの脱退が「事故だった」と考えれば、そして、
>ロブがTWOとかで新しい音楽を追い求めたのは、いわばやけくそで、今更メタルをやるのはPRIESTの影にすがってるようで情けないとの思いからではないか
と考えれば、つじつまが合いますね。事実を貫いた素晴らしい視点だと思います
ただ、FIGHTを立ち上げようとしたロブと、かねがね「バンドのメンバーが決してやってはならない事のひとつがソロ活動だ。」と言っていたKK、グレンとの間には、やっぱり「温度差」があったように思います。
ロブが「これはPRIESTでは出来ない」と思った要素とは、一体どんなものだったのでしょうか。
FIGHTの1stとジャギュレイターの類似性を見る限り、確かに一見、両者は同じ方向を向いていたようにも見えますが・・・

JUDAS PRIEST ★★ (2002-05-23 23:06:00)

そうか・・・!
ひょっとしたらC3さんの言うような、「若者といっしょにやりたい」という欲求が、ロブを動かしたものの正体なのかも。
ロブは、PRIESTで出来ない音楽があったからソロに向いたのではなく、ただ単純に、勢いのある若い連中と一緒に仕事がしたかっただけなのかもしれませんね。
そう思うと、ロブって、かわいそうだなあ。

JUDAS PRIEST-'98 Live Meltdown ★★ (2002-08-30 03:30:00)

このライブアルバムが発表されていなかったら、リッパーが戦犯扱いされていた可能性がある。
キーが下がっているとはいえ、前任者のウルトラD級歌唱を完璧にトレースするその逞しい姿に、我々は完全にノックアウトされてしまったわけだ。
「歌えること」を天下に知らしめたこのライブ・アルバムの功績はとてつもなく大きい。
しかし、やはり「ロブと違う」ということは事実で、それも同時に確認させられた気がした。
ロブの声には、じつに悪魔的な「気味悪さ」というのが潜んでいる。これはオジー・オズボーンにもいえるが、このへんはもはや歌唱力云々の差ではない。
リッパーはそのかわり、どすの利いた怖さを演出できるわけだが、
「なんじゃワレこらああ」というやくざの一声より、痩せた目のぎょろりとした男が、「ねえ、君、こっちにおいでよ・・・ヒヒヒ」とか言うほうが、僕は怖い。

とも
…続き

JUDAS PRIEST-Demolition ★★ (2002-07-05 01:10:00)


モダンヘヴィネスの要素はカレー粉のようなもので、何にかけても最終的に「カレー風味」になってしまうという難しい「調味料」だ。
ジャギュレイターはいわば「プリースト風カレー」であったのだ、結局の所。
デモリションの場合、「カレー風味のプリースト料理」である。
最近ではちょっと「カレーの匂い」がしただけで顔をしかめる純粋主義者がいるようだが、このアルバムの料理の仕方は、一流だ。
深い味わいがある。

JUDAS PRIEST-Nostradamus ★★ (2008-11-29 15:35:00)

コンセプトアルバムの理想的な姿といえば、「名曲無き名盤」だと思ったりする。
ブックレット片手に、歌詞をよく味わいながら、一遍の小説を読むかのようにその世界に浸れるような作品が良いのだ。
そうでなければ、わざわざSEで曲同士を接着する必要なんか無い。
要は、そこに一撃必殺の名曲は必ずしも必要では無く、物語が全部終わって、「ああ良かったなあ」が最高。
そういう意味で、やっぱりDreamtheaterのMetropolis Part2は本当にスゴイ作品だった。
で、このアルバムだが、「名曲はあるが名盤とは思えない」っていうのがホントのところ。
一枚通して物語に浸るにはちょっと色彩が単調すぎるという感じ。
喜怒哀楽、山あり谷ありでクライマックスに向かっていくような、コンセプト作品としての完成度がちょっと低いような気がするのだ。
これなら、曲数を絞っ
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JUDAS PRIEST-Painkiller ★★ (2002-07-17 02:20:00)

当たり前すぎて書き込みしたくなかったのだが、先日ふとCDプレーヤーに乗っけて、久しぶりに頭のてっぺんから蒸気が吹き出た。しゅー。
やっぱり凄いぞ。いまさらながら。
ロブ・ハルフォードの殺人ヴォイス(・・・ってこの表現、シャレにならなかったらごめん)を生かしきった、切れ味抜群の演奏。
グレン・ティプトンが奏でる無敵の質感を誇るメロディー。
K.K.ダウニングの飛び掛ってくるノラネコのような(笑)ソロワーク。ニャー!
そしてバンドの「ユンケル皇帝液」となったスコット・トラヴィスの超高速貧乏ゆすり!

これを聴いてちぎれるまで首を振れ!!
(ごめん、悪乗りが過ぎたか?)

JUDAS PRIEST-Painkiller-A Touch of Evil ★★★ (2002-11-28 00:27:50)

「HMギターソロお好みテープ」(おっと、いまならMDか?)を作るとしたら、間違いなくB面1曲目だ。
アタマからケツまで、完璧にアレンジされた雰囲気抜群の曲の中で、堂々と登場するグレンのソロは、貫禄充分。もはや僕ら小物はひれ伏すしかない。「もうしょうもない屁理屈は言いません。だから許してください。」状態。
テクがどう、泣きがどうといった、ギターソロにおける「各論」を木っ端微塵に粉砕してくれる。

JUDAS PRIEST-Painkiller-Leather Rebel (2002-08-26 20:34:19)

この曲のスコット・トラヴィスのバスドラは凄い。
あのスピードをあれほど持続させるのは脅威である。
彼をあの状態のまま地面に置いたら、凄いスピードで走り出すに違いない。
「子カール君」になら楽勝で勝てるだろう。
(若い人には判らないかなあ・・・)

KANSAS-Always Never the Same ★★ (2002-09-10 21:46:00)

オーケストラのアレンジが素晴らしい企画盤。
そもそも、メロディーの素晴らしいカンサスの音楽はこういうシンフォニックなアレンジが抜群に合う。
そこにもってきてそのオーケストラアレンジが、実にメリハリの利いた職人技だ。大仰なパートはとびきり大仰に。ギターに任せたほうがいいところは、でしゃばらず。
各パートの楽器分担も完璧。
その結果、凄まじくドラマティックな演奏効果をもたらしている。
映画音楽とか、ゲームミュージックとかに引用すれば、抱きしめたいほどのエンターテインメントが完成するはずだ。

KING'S X-King's X ★★ (2003-11-13 01:12:00)

以前、イングヴェイ・マルムスティーンとリッチー・ブラックモアが、口をそろえて「キングスXは良い」と発言していた事があって、そのときすぐに「これは早速チェックだ」とCD屋に走った。
で、買って帰った「イヤー・キャンディ」アルバムを聴いた僕は、妙に分厚いコーラスばかりが目立つそのあまりの退屈さに「一流ミュージシャンの考える事はわからんなあ」と、ヘンに感心したのだった。そこに、リッチーやイングヴェイに通ずる部分を、何も発見出来なかったのである。
以来、長らく「キングスX」の名前は忘れていたのだが、こないだ中古盤でこのアルバムが安く出ているのを見つけた。
モノはためしと買ってみた。
凄みの効いたリフ、エモーショナルなヴォーカル、強烈なフックをともなって展開するコード進行・・・。
かっこいい・・・。
これならリッチーが「良い」と評した理由も判る。
あのとき
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