この曲を聴け! 

Wintersun / WINTERSUN
メタラァ ★★ (2004-10-04 15:41:00)
元ENSIFERUMのJari Mäenpää(ヤリ・マーエンパー)がヴォーカル、ギター、ベース、キーボード(プログラミング)をこなし、ドラムはROTTEN SOUNDというバンドのカイ・ハフト。(知りませ~ん/笑)
サウンド・プロダクションも良い方だと思う。
初期のCHILDREN OF BODOM辺りに影響を受けつつも、そこにフォーク/トラッド色をふんだんに取り込んだメロデス系統のサウンドを聴かせる。クワイアやキーボード(プログラミング)によるシンフォニック・サウンドも豪快に導入され、この音楽性を聴いてだけで触手が伸びるという人も少なくないのでは?
ヤリは非常に才能のある人物のようで、楽曲群は非常に凝った展開を見せつつも随所に耳を惹くフォーク/トラッド・メロディがあり魅力満載。ギターの腕前もかなりのもので見事な速弾きや派手なプレイをそこここで披露している。
さらには自身が担当しているヴォーカル・パートもかなり聴かせる。ジェフ・ウォーカーの声をもう少し噛み付くようにした感じの歪んだ声、オペラティックに歌う声、クリーンな普通声、ガナっているような声など数種類の声色を使い分け超ドラマティック世界をより彩り豊かなものにしている。
ドラマーの実力もなかなかでブラスト・ビートも危な気ない。
曲は、疾走曲ではブラスト・ビートが多めに使われたりもするがある種の"エグさ"はないのでブラスト・ビートが苦手な人も好きな人も取り込むことが出来るんじゃないかな?どの曲もたっぷりとフォーク/トラッドのメロディを吸い込み、激しい展開を見せる。1,Beyond the Dark Sunや7,Beautiful Death登場する『疾走するビートをバックに語り(囁き)口調』というのがかなり気に入った!
個人的に特に好きな曲は6,Starchild。BLIND GUARDIAN的ともいえるケルティックなメロディが非常に魅力的。ケルティックなものが好きな人は是非聴いて欲しい!
難点はアルバムが進むにつれて曲が長くなり、本編全8曲中4曲目からはすでに7分を超えている、ということか。スローな曲はもうちょっと短くしてもらった方が良かったかもしれない。(それでもメロディが良いため大きな不満にはならなかったけど)
それから、先ほど「サウンドも良い」と書いたが、音楽的にここまでレベルの高いものならばもうひとつ上のプロダクションを望みたい。いやいや、ホントに高品質なサウンドではあるけど、もっとガツン!!と来るようなサウンドならばこの感動はさらに増してただろうから。…まぁ、贅沢な注文なのはわかってます。(笑)
正直、ラジオの宣伝でチラッと聴いて期待したほどではなかったが、これは文句無くお勧めできる!(期待が高すぎた。「これは歴史に残る超名盤!」ていうくらいのものを期待してたから/笑。ちょっと可哀想な期待でした)
初期のCHILDREN OF BODOM、特に1stの「Deadnight Warrior」のギターソロに感動した人は是非是非聴いて欲しい!!(細かい?)
勿論民族臭が大好き!!メロデスも大好き!!なんて人もどうぞ!!格好良いですよ!!

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