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DANGER ZONE / BLAZE(東京) / BLAZE(東京)
Metropolis ★★ (2004-08-21 11:30:00)
「Fire」のイントロの数秒で僕は様式美に彩られたハードロックの王国「虹」の世界へと誘われていきました。
すべてがあの時代を思い出させつつ「今」を感じさせる音です。
「今風」ではない所がミソです。こういった思い、感動は、アルゼンチンのRATA BLANCAを聞いて以来です。
生沢佑一さんの歌は、「True Hard Rock Vocalist」としての存在感を十二分に発揮しています。「Fire」やシャッフルに乗せた「Devil Doll」などは「ハードロックかくあるべし」と基本形を示しているようです。「Ignorance」での甘い声はのデヴィッド・カヴァデールとは異なった、独特の歌世界を感じます。
池田繁久さんのギタープレイは、師匠・リッチー・ブラックモアのフレーズのみならず、音作りまで完全に消化しています。これがリチャード・アンダーソンとの違いではないでしょうか。
「Adriana」における泣き節は、単なる模倣ではないですし、美の世界を汲み取ることができます。泣きを交えながら、「HRにおけるギタープレイとは何か」という命題を力むことなくさらりと提示しています。自然体なんですね。大石征裕さん(Ba)、岡本サミュエルさん(Dr)のリズム隊もタイトですし、増田隆宣のハモンドオルガンも音が「今」なんです。
そこが懐古趣味に終わらせない、力強さの源泉です。
最後に一言。ハードロックが好きで本当に良かった!!!

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