この曲を聴け! 

NIRVANA

K.K. ★★ (2003-10-29 01:51:00)
Nirvanaから洋楽に入り、色々聞いていますがこれ以上の素晴らしい音楽は今のところ見当たりません。
カートという人間個人について弱いだの子供だの言うのは勝手ですが、
貴方はカート自身の立場になったことがあるのか?と聞きたいですね。
これ程までに自分の悩み苦しみをストレートに表現し、真剣にロックを
作った人はいない、と私は断言します。
彼がガンズ等のパーティーロックを嫌ったのも、娯楽的、商業的なものを
「ロックと似て非なるもの」と思っていたからですよね。
本当に真剣で命をかけていた。それがあの悲劇に終わったのも、ある意味
必然かもしれません。そういう意味でもNirvanaは決して聞いていて楽しくなるバンドではないし、逆に楽しみに聞くバンドではないと思うのです。堅苦しいかもしれませんが私はNirvanaだけは聞いていると真剣になってしまいます。だからこそ絶望的な気分の時に癒してくれるものなのです。
他のパンクロッカー、例えばピストルズのシドが、社会に敵意を向け、
人を傷つけたり、殺したりして最後は自滅していったのに対し、カートはひたすら矛先を自分自身に向けました。言葉を変えれば「自分自身へのパンク」でしょう。サブポップから急激に大ヒット、そんないわゆる「アメリカンドリーム」にそっぽを向き、そして一人で抱えきれなくなった苦悩と共に悲劇的に命を絶ってしまう。あまりに感受性が強く、遺書にあるように人の苦しみまで自分で背負おうとした自己犠牲的なカートの生き方を何と言われようと私は心から尊敬します。