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Wyrd / ELVENKING
KUZU ★★ (2004-06-12 17:57:00)
イタリア出身、6人編成、クサメタルにはなるんでしょうけど、独特の展開とストリングス・音階を持つバンドで、凡百の疾走メタルとは完全に一線を画していると思います。で、彼らは現時点で「孤高」と思います。
唯我独尊に近い路線(唐突で急激な展開・曲構成)から一気に、一般にHR/HMで取り入れられている展開を取り入れた、「普通」に近づいた一品。ただそれでも、時折見せる緩急の変化や展開の妙には、これまで彼らが貫いてきた「変」さ加減が顔を見せてくれて嬉しいです。
メロディーのパーツはどの場面でもとっても魅力的で優しい。アコースティック楽器をふんだんに織り交ぜて、でもそれが絶妙に彼らのHeavynessやスピード感にマッチしてます。FINTROLLやWUTHERING HEIGHTSのケルト臭と若干異なる感触、とってもフォーク的、でジプシー的?ポルカ的?なのかな。コーラスは厚くて効果的。飽きあせない展開も特筆できます。Wyrdという運命の太鼓の音(Drum of Destiny)をテーマにしたコンセプトアルバムのようです。牧歌的な雰囲気はコンセプトどおり。
本作でいよいよ、彼らはいろんな人に聴いてもらえる段階にたどり着いた感があります。

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