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Hotel California / EAGLES
Straysheep ★★ (2004-12-20 17:35:00)
1976年、前年のベトナム戦争完全終結がもたらした安堵感と虚脱感。
アメリカ合衆国は建国200年記念の年ということで沸き返っていたが・・・
BUFFALO SPRINGFIELD、CSN&Y、THE BAND、LITTLE FEAT、etc。
そのような系譜に連なるアメリカンロックの衰退、そしてBOSTON、RAMONESらの登場、その後のDISCO SOUNDの空前のブレイク・・・
敏感な人間には、何か時代が音を立てて大きく変わりつつあるように感じられたのではなかっただろうか。
それは奇しくも翌年、DAVID BOWIEが無言のうちに表現した「ART DECADE」が暗示するとおり、時代精神を映す鏡としての、また総合音楽芸術としての「ROCK」というムーヴメントがその役割を終え、PUNK ROCK と(嫌な言葉だが)産業ROCKの時代がすぐそこまで迫ってきていることを意味していた。
他ジャンルのサウンドを貪欲に取り込んできたROCKという巨大な渦が、かつて取り込んできたJAZZやCLASSIC MUSIC等と同様の、数あるジャンルのうちのひとつに収斂していく、まさにその分岐点が1976年という年だった。そしてROCKをCOPYしたROCKの時代が始まるのである。
そうした時代の空気を敏感に感じてしまった。ならば終わってしまう「ROCK」というムーヴメントの総決算的な作品を創ろうと、メンバー達は思ったのではないか。俺達の作品で、最後を飾るに相応しい最高の作品で、アメリカンロックの幕を引いてやろうと思ったのではないだろうか。
100点満点の傑作といっていい。この傑作をものにする為に払われた代償もまた、大きなものだったようだが。
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