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Now / PAUL RODGERS
火薬バカ一代 ★★ (2010-02-13 16:54:00)
ガッツとグルーヴと哀愁を兼ね備えた粒よりの楽曲を、熱く歌い上げるポール・ロジャースの極上の歌唱を聴くにつけ、
「やはり凄い人だなぁ」と、その実力派シンガーっぷりをしみじみ実感させられる、'96年発表の3rdソロ・アルバム。
勿論、これ以前にFREEやBAD COMPANYも聴いていたわけだけど、やはり後追いではなくリアルタイムで聴く、しかも
「レコーディング:LIVE!」との誇らしげなクレジット通り、まるで本人が目の前で歌っているかの如く
生々しく臨場感たっぷりに録られた、ポール・ロジャースの熱唱の威力は格別なもの有り。
特に本作は、濃厚な泣きを発散する名曲⑨⑪を筆頭に、ピッチの正確さ以上に、間合い、節回し、
感情表現といったスキルが要求されるタイプの楽曲が揃っているため、その上手さが際立つ際立つ。
ラフな服装でマイクに向かうポール・ロジャースの勇姿を捉えたシンプルなジャケット・アートワークが
端的に示す通り、虚飾を排した骨太な作風が魅力の1枚。ポール・ロジャース入門篇にどうぞ。
(ちなみに一部楽曲には、JOURNEYのニール・ショーンが曲作りに参加しとります)

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