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最後の聖戦 / 筋肉少女帯
火薬バカ一代 ★★ (2008-11-12 21:32:00)
漫画家・小林源文の代表作の1つ『CAT SHIT ONE』のイラストを用いたジャケット・アートワークが目を惹く、
筋肉少女帯のとりあえずのラスト作となった、'97年発表の12thアルバム。(前作の高橋葉介に
次作の浅田弘幸と、これで漫画家の手によるジャケットが3作続いた事になるわけだ)
美醜の対比が鮮やかなブルータルなOPナンバー①、力強く憂いに満ちたメロディが秀逸な②、水木一郎の猛烈に「引き」の
入ったシャウトが、壮大且つヒロイックな曲調を盛り上げる先行シングル曲⑦、“戦え!何を!?人生を!"ばりの
猛烈アジテーション・ソング⑧、筋肉少女帯のその後の運命を見越していたかのような歌詞が意味深な⑪といった
優れた楽曲を数多く手掛けた、本城聡章(G)のソングライターとしての才能がキラリと光りを放つ本作。
その一方で、出来の良い曲とそうでない曲の差がハッキリと表れてしまっている辺りは、
やはり末期バンド内の雰囲気の悪さが反映されてしまった結果なのかどうか。
ともあれ、本城聡章のメロディ・センスの良さが堪能できる、上記の楽曲の聴くだけでも十分満足感は得られるし、
何より、橘高文彦(G)の手による高速ハードポップの名曲③も収録されているしで、個人的には決して嫌いじゃない1枚。

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