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A Deeper Kind of Slumber / TIAMAT
うにぶ ★★ (2007-05-14 00:42:00)
絶望ゴシック・メタルを期待して買ったので、初めは捕らえどころのない奇妙な音楽性に違和感を覚え、受けつけられず、しばらく聴いていませんでした。
しかし久々に聴いたら、超個性的で、かっこよかったです。ってゆーか、凄すぎ。何でしょう、この情報量。打ちのめされました。
テクノ/アンビエント/ダブみたいな音まで取り入れた、奇妙な陰鬱ロック。各種民族音楽、尺八や笛や琴の音っぽいのまで…なんじゃこりゃ。でも普通のドラムやギターの音づくりまで、絶対凝りまくってる。
確かにプログレ的で、ヴィレさんのおっしゃる〝音の前衛者〟という呼び方がしっくりくる感じ。禅寺、似合いそう。意識の奥底まで深く潜っていくイメージ。いやもう、宇宙です。
こんなに地味で淡々として盛り上がらないくせに、ある意味カラフルで派手な作品にも思えたり。
これ、ゴシック好きより、ポスト・ロック系やレディオヘッド、エイフェックス・ツインとか好きな人に受けそう。そしてやっぱりピンク・フロイド。ああ、昔のジ・オーブとかにも似た感じ。
まず音響的な面白さに耳を奪われますが、繰り返し聴くとメロディも良いし、声も美声で、これは癖になります。歌詞も眩暈がしそうに妖しい。
変だけど、名盤です。ジャケの青い花に幻惑されそう。

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