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Elements, Part 2 / STRATOVARIUS
EnigmaSuite ★★ (2003-10-24 00:50:00)
第一印象は「ELEMENTS OUT TAKES」といったタイトルの方がしっくりくると思いました。
でもアルバム全体ののクオリティが低いわけではなく、むしろ水準をはるかに超えているでしょう。
前作からシンフォニックさを薄めたような感じです。
今作はバラエティに富んでいる内容だけど、悪く言えば散漫な印象でもある。
焼き直しや拝借も今まで以上に目立っています。
疾走曲といえるのは3,6,10であるが、いずれもとりたてて良い曲とは思わない。
だが今作の魅力は疾走曲ではなく、1,4,7,8,9曲目等のバラードやミドルテンポの曲にある。
1曲目が重厚なミドルテンポナンバーで始まるので、つかみは良くないかもしれないが、聴きこむと癖になる曲だ。
シングルカットした2はHunting~やEagleheartと違った路線で、
賛否はあるだろうが同路線で挑まなかった事には評価できるし、個人的にはけっこう気に入っている曲。
7はInto Deep Blue風のバラード、8はややプログレっぽい曲で新鮮味がある。
そして9は実に素晴らしいバラード。この曲だけでもアルバムを買った甲斐があったというもの。
また、前作よりもコンパクトな曲が多く聴きやすいので、すんなりとアルバム通して聴ける。
今作はかつてのSTRATOVARIUSと違い、疾走曲が目玉ではなくなっている(と私は思う)。
だから疾走曲を求めている人にはあまり興味を引かないかもしれないが、
トルキの2ndソロアルバムを気に入っている人なら、1,4,7,8,9、のようなスローな曲を今作のメインとして受け取れるのではないでしょうか。
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