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サーカス団パノラマ島へ帰る / 筋肉少女帯
kotora ★★ (2003-10-05 21:40:00)
大槻ケンヂ率いる筋少のメジャー通算4枚目。あいかわらずの勢いと、独自の路線を突き進む姿勢はさすが。今回は江戸川乱歩の世界を取り入れ、いかにも…の大槻ワールド。文学に精通しているんだよね、この人は。各々のタイトルも詞も鋭いなぁ、と僕なんかは思ってしまう。
予想外に高度なメタリックな楽曲はまさに様式美の域であり、その手のリスナーも寛容な人には受け入れられるものである。ギターの橘高のテクも申し分はない。M-3,4の流れと、M-10,11,12のねじ込みには唸ります。そしてギャグ曲の範疇でかたられることの多い曲M-12の"元祖高木ブー伝説"。実はヘヴィーメタルの強烈なオマージュであり、詞の内容は失恋の悲しい曲。でもなぜか笑ってしまうし、イントロだけでも笑える。
そしてもう一つセリフも楽しめる彼らの作品。笑いますよね、「そしてこうもりは黙して語るものはなかったのであった」だって。ここまでひとつの作品に詰め込める連中は、彼ら以外にはいないだろう。見識の狭い、一般常識的な人間には耐えられない世界だろうけど。
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