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No Place for Disgrace / FLOTSAM AND JETSAM
火薬バカ一代 ★★ (2006-12-21 22:04:00)
ジェイソン・ニューステッドをMETALLICAに引き抜かれる(しかも、その後METALLICAが作ったのは
Bの音の聴こえない『・・・AND JUSTISE FOR ALL』・・・)という大事件を乗り越えて、'88年に発表された2ndアルバム。
中心メンバーのジェイソンが抜けた事で、当然サウンドの方にも変化が生じていて、まず大きいのはBの存在感が
後退した事。代わりにツインGが曲作りの中心に据えられ、そのせいか全体的にかなりメロディアスに、
聴き易くなった印象を受ける。疾走感はそのままに、以前よりもドラマチックな曲展開を聴かせるようになった楽曲は、
スラッシュ・メタルというよりは、メロディックなパワー・メタルといった趣き。特に緩急自在のツインGは、
思いっきり弾きまくった時も良いが、じっくりと泣かせに掛かった時のメロディの煽情度が半端じゃない。
必殺の名曲①を始め、ジェイソンの置き土産的楽曲も散見されるが(いずれもスラッシーな雰囲気が強い)、
その①に匹敵する名曲④は、残ったメンバーが総力を上げて作り上げたアルバムのハイライト・チューン。
その他の楽曲も総じてクオリティが高く、当然、捨て曲もなし。本作はFLOTSAM&JETSAMの地力の高さを
見事に証明して見せた、傑作のデビュー作をも更に上回る、彼らの(現時点での)最高傑作だろう。
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