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Double Talk / ACCUSER
火薬バカ一代 ★★★ (2008-01-01 21:47:00)
ドイツはルール地方、ズィーゲン出身の4人組スラッシュ・メタル・バンドACCUSERの日本デビュー作となった、'91年発表の3rdアルバム。
これを最後に、バンドの中心人物だったエーバハルト・ヴェイエルが脱退。4th『REPENT』以降は、スピードよりも重さ
重視の所謂「モダン・へヴィネス」路線へと傾倒していく事となる彼らだが、とりあえず本作までは、
男らしいシャウトを響かせるVoといい、ガツガツと刻まれる硬派なGリフといい、ダイナミックに
疾走するリズムといい、バリバリの正統派ジャーマン・スラッシュ・メタル路線を邁進。
CD用ボーナス・トラックとして収録されている、初期の代表曲⑨⑩⑪と聴き比べてみれば明らかなように、
リフ・ワークやリズム・パターンに更なるヒネリが加えられ(一筋縄では行かない曲展開が炸裂する④はその筆頭か)、
俄然ダイナミズムを増した楽曲の数々は、よりメロディックに練り込まれたGソロの威力もあってか、
例え長尺曲であろうとも、殆どダレることなく一気に聴かせ切る。また、バキバキと鳴りまくり、
楽曲の引き締めに大きく貢献しているマッチョなB(Voが兼任)の存在もポイントか。
個人的には、切り裂くように刻まれるGリフと、タイトな疾走感のカッコ良さ、そして効果的に導入されたアコギが演出する、
静と動の対比がドラマティックな名曲③が、本編のハイライトとしてお気に入りなれど、①⑤のようなストレートな
高速スラッシュ・チューンも捨て難い出来だし、美しいアコギの序曲⑥から繋がっていく緩急の効いた⑦は、
バンドの確かな成長を如実に物語るナンバーだしで、その他の収録曲もかなり充実。
ACCUSERの初期スラッシュ・メタル路線を総括する内容に仕上がっている、入門編に持って来いの1枚じゃないかと。
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