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Metal Rendez-vous / KROKUS
火薬バカ一代 ★★ (2009-01-01 12:56:00)
本作より名Voマーク・ストレイスが加入。サウンド・スタイルも、欧州でのNWOBHMの勃発と歩調を合わせるかのように、
それまでの70年代型HRスタイルから、シンプル且つアグレッシブなエネルギーが迸るヘヴィ・メタル路線へと
転換を果たし、KROKUS躍進の切っ掛けともなった、'80年発表の4thアルバム。
ヘヴィ・メタルといっても、ここで聴く事が出来るのは傑作『HEADHUNTER』('84年)のようなJUDAS PRIEST直系の
それではなく、マーク・ストレイスのカミソリVoを活かして、キャッチーなタテノリのリフ&リズムが疾走するAC/DC路線。
自然に身体が動き出す楽曲の数々は、①を筆頭に理屈抜きの気持ち良さを誇るが、個人的な好みで言えば、
マークの幅広い歌唱力が堪能できる、JPを思わせる重厚なツインGをフィーチュアした③、SCORPIONS風の泣きのバラード④、
タメを効かせながら盛り上がっていく横ノリ・ナンバー⑧といったミドル/スロー・ナンバーの方が、よりお気に入り。
あと、本作を語る上で絶対に外せないのが⑥の存在で、正直、本作の購入動機の大半はこの曲にあったと言っても
過言ではないのだが、実際、日本のソープランドでの思い出話を綴ったアホな歌詞に、炸裂する怪しげな日本語
(ドウカ行カナイデ、愛シテル)と、物悲しげなメロディに彩られた、ムーディな曲調のギャップにヤられること
請け合いの素晴しい名曲に仕上がっています。(いや、冗談抜きで本当に良い曲なんすわわ)
『HEADHUNTER』とはタイプが異なるものの、これもまたHMバンドKROKUSの残した名盤の1つかと。

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