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In the Red / C.I.A
火薬バカ一代 ★★ (2006-12-08 23:31:00)
NUCLEAR ASSAULT(以下NA)のドラマー、グレン・エヴァンスのサイド・プロジェクトが、'90年に発表したデビュー作。
最近はソロ・アルバム(プロジェクト)でも「自分1人が目立つような作品は作りたくないんだ」と
大人な発言をするミュージシャンが増えたが、本作でのグレンは思いっきり目立ちまくり。
持ち前のドカドカと豪快なドラミングを駆使して楽曲を牽引し、アグレッシブにシャウトをキメ、
トドメにドラム・ソロ曲まで披露したり(あんまり大した曲じゃないけど/爆)と、ムチャクチャ楽しそう。
やっぱりソロ活動するなら、これぐらい自己主張しないとね。
で、作品の内容はといえば、これが音質にしろ楽曲にしろかなりラフ。NAからメタリックな整合感を差っ引いて、
代わりにパンクやロックンロールのノリをぶち込んだ感じ?正直、NAの音を期待するとスカされるが、
①③④⑤といったスピード・チューンは単純にカッコイイし、例えば同時期に発表されたジョン・コネリーの
ソロ・アルバムよりは、遥かにスラッシャー向き。いきなり正統派へヴィ・メタルな⑨、
グレンがじっくりと歌い上げるバラード⑩といった実験的な楽曲が並ぶ後半も、なかなか興味深いしね。
完成度を云々するよりも、聴いてるとグレンの楽しそうな顔が脳裏に浮かび、こちらまでハッピーな気分になれる1枚。

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