この曲を聴け! 

Clandestine / ENTOMBED
しッド・ツェッペリソ ★★ (2004-01-23 00:49:00)
これも久しぶりに引っ張り出してきて、MP3にエンコしたついでにぼさーっと聴いてるんですが、ジャケからしてENTOMBEDのもっともデス・メタル性の強いアルバムだと思っていたし実際一般的な評価もそうであるはずなのに、なんかメタルというよりはハードコア色を濃厚に感じてしまいやす。
もちろんメタルの様式からも多いに学んでいることはよくわかるのだが、でもそれはやっぱり外から学んだもの、という感じで、根っこはメタル様式にとらわれない「ハードコア的ヘヴィ・ロック」なんだという趣きが、既にこのアルバムにはある。だからごく個人的な感想を言えば、これと次作のWOLVERIN BLUESとの間に本質的な違いというのを感じないんだなぁ。世間ではこの二作の間に結構深い溝があるように言う人が多いようだけれども。
思えばこのアルバムが出たときはまだデスメタル創成期。デスメタルというジャンルとしてのアイデンティティも今ほど固まってはいなかったはず。スラッシュから深化してきた様式的背景が明確なフロリダ勢と結果的に出てきた音像が似ていたために、ENTOMBEDの音楽も「デスメタル」と見なされたけれども、本人たちの意識としてはホントは最初からそうじゃなかったのかなぁ・・・。などという駄話垂れ流して申し訳ない。音楽はホントに聴き応えのある逞しさが漲っている。エネルギッシュだ。見つけたら是非入手しておくべし。
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