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Play God / REVEREND
火薬バカ一代 ★★★ (2006-12-18 22:06:00)
元METAL CHURCHのVoデヴィッド・ウェイン率いるパワー/スラッシュ・メタル・バンド、'91年発表の2ndアルバム。
メンバーの約半数が日系人という点もユニークなバンドでしたが、本作発表の時点で既に彼らの姿はありません。残念。ただ(喜ぶべきか悲しむべきか)作品の完成度には全く影響なく、今回も前作に勝るとも劣らぬハイクオリティ。
全体的にMETAL CHURCHっぽさはかなり後退していて、その作風はスラッシュ・メタルというより、モダンなアメリカン・パワー・メタルといった趣き。マイケル・ローゼンが手掛けた肉厚なサウンド・プロダクションもそう感じさせる一因で、例えば①⑦といったスピード・チューンは、何処となく第3期LOUDNESSに通じる雰囲気も。(といってもリリースは本作の方が先ですが)
またアコギやKeyの導入等、メロディ重視の姿勢も押し進められていて、ウェインのVoも以前に比べてメロディアスに歌い上げる場面が増えているし、バラード④⑪(後者は名曲)は基より、Keyを隠し味にジックリと盛り上がる⑥のような新しいタイプの楽曲も収録。多少メロディアスになったからといって、ウェインの強力なVoを筆頭に、バンドの攻撃性が失われていない事は、前述のスピード・チューンや、CCRの名曲のアグレッシブ過ぎるナイス・カヴァー③を聴けば明らか。
METAL CHURCH的な要素は減少しても、中期VICIOUS RUMORSを彷彿とさせる音楽性は、これはこれで十分に魅力的。

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