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Opium for the Masses / BAD MOON RISING
クーカイ ★★ (2003-06-22 22:25:00)
'95年発表の3rdアルバム。本作はようやくメンバーが固まった環境で製作された。とはいえ、カルとダグが1stで提示した音楽性に、微塵のゆらぎもない。
などと断言すると、「なに言ってんだ!3rdはグランジっぽくて音楽性ががらりと変わったんだ!」とコアなファンから怒られそう。確かB!誌のレヴューもパッとしたことが書いてなかった。
しかしグランジブームからすでに10年経った今、あらためて聴いてみると1stの音楽がよりハードに、心持ち少しラフになった感じで個人的にはかなりツボだ。大いに気に入った。
また、本作はしっかり「この1曲!」というのが存在する。実のところ1stは全体的に出来が非常に良いのだが、「これ!」というのがなかったのでどうも印象が地味なのである。対してこの3rd。冒頭からのせてくれる。1曲目はかなり格好良い。しかしヴォーカルの音を少しいじっているので、古くからのファンは「身売りしたな。そんなに売れたいか」と思ったかも。
アルバムの構成としてハードな曲の配置に気を使っており、一息に聴かせてくれる。見事だ。
こんなに良質な作品を出してもバンドを存続できなかったのは、やはり時代が悪かったのか。グランジブーム自体に罪は無いと思うが、ブームに踊りまくる音楽業界の体質には毎度の事ながら反吐が出る。

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