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Panzerfaust / DARKTHRONE
Usher-to-the-ETHER ★★ (2005-07-12 21:39:00)
三部作と並んでファンの支持が高い、5thアルバム。
今作からMoonfogに移籍、更にZephyrousが脱退したせいか結構前作と変わってますね。
相変わらず確信的に音質を落としているブラックですが、大きく変わったと思うのは以下の二点。
まず、ヴォーカルの歌い方が変化したと思います。
前作では感情を排して、冷酷さを感じさせる鋭いがなり声ですが、今作ではまるで絶望に
取り憑かれたまま何かを訴えかけているような感じで、声の鋭さはそのままに更に
感情が篭もって来たように思います。
もう一つは、これが賛否の原因になっているようですが、テンポやリフに多様性が出て、
曲のタイプが増えた事。特にトレモロリフだけでなく、刻むタイプのリフも使い出して
厚みが出てきたように思います。ただ、刻みを使用している曲では、ややチープさが
減ってしまったのは少し残念かもしれません。あのチープさ、凄く良かったので…
ともかく、3部作と比べると好みが分かれるみたいですが、私は好きです。
スローな曲は重い雰囲気を醸し出すリフと鋭利ながなり声を聴いているとぽ~っとなって
(ある意味)幸せな気分に浸れますし、「EN VIND AV SORG」「HANS SISTE VINTER」といった
トレモロ&疾走といった王道チューンはヴォーカルがパワーアップしたせいで、より
かっこよくなっているので、3部作でないという理由で敬遠するには余りにも勿体無い作品です。

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