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The Road Home / HEART
まっちゃん ★★ (2003-05-02 22:56:00)
デビュー20周年記念ということで1995年にリリースされたアコースティックライブアルバム。実際のレコーディングは94年にシアトルの最大500人程度の小さなクラブで行なわれた。 ステージ上にはメンバー持参のカーテンや絵画、装飾品が飾られ、洒落たリヴィング・ルームのようであった。
この当時は「アンプラグド・ブーム」で猫も杓子もアンプラグドという感じだったが、もともとハートはアコースティックに強いバンドで、アコースティック・サウンドをうまく取り入れたサウンドも魅力の1つである。また、このライブではマンドリン、アコーディオン、そしてストリングスも取り入れており、内容も本格的なので、単なるアンプラグドブームによって作られただけのものではない。
やはり、このようなアコースティックの方がウイルソン姉妹に良くはまり、女性らしい叙情性、情感、優しさがよりよく表現されている。また、アンのボーカルもますます円熟してきている。ハートはいいメロディとアンのボーカルさえあればいいという人にとっては、よけいなものがなくいいと思う。ほんとうにハートの名曲がしっとりと歌われているのである。また、従来のスタジオ版よりはリラックスして聴けるのもよいことである。
全体的にハートの代表的な曲はすべてはいっているので、ベスト盤としてもよいと思うし、ハートの曲を知っている人でも、アコースティックヴァージョンでは違う曲のように聞こえて新鮮だろう。
プロデューサーはレッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズで、かれはこのライブにピアノ・ベース、マンドリンで共演 もしている。ツェッペリンを敬愛してやまないウイルソン姉妹にとって、感動的なことであったに違いない。当然、ジョン・ポールを全面的に信頼し「世界で最もスイートな人」と絶賛すらしている。(あー、男冥利につきるなー) まあ、かれがプロデュースして、ストリングスのアレンジも行ったからこれほど聴かせるアルバムになったのだろう。
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