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Biscaya / BISCAYA
火薬バカ一代 ★★ (2007-03-14 22:05:00)
北欧メタル・ファンの間で長らく「幻の名盤」とされていた、スウェーデン出身の5人組が
'83年(国内盤発売は'84年)に発表した、最初で最後のフル・アルバム。
'96年に日本でCD化された際には、ボーナス・トラックとして'84年発表の4曲入りシングル『ON 45』が追加収録。
まぁ、ぶっちゃけ、何れも大した曲ではないのだけれど(いや、4曲目は結構良いかな)、
それよりも、こんなレアな音源を発掘して来てくれたレコード会社スタッフの情熱に頭が下がります。
で、肝心のアルバムの内容の方はと言えば、評判通り、DEEP PURPLEから多大な影響を受けた
クラシカルでドラマチックなハードロック・サウンドといった趣きで、“BURN"をよりクラシカルに仕上げたかのような
劇的な疾走チューン①と、透明感に溢れた、美し過ぎるコーラスに胸締め付けられる泣きの名バラード③の
完成度が際立っている点、その突出した2曲以外の楽曲はやや平均的な出来かな・・・という点も評判通り。
ただ、平均的とはいえその水準は高く、ピアノをフィーチュアした悲しげなバラード⑧、
スパニッシュ風味のインスト曲⑨、印象的なリフとインスト・パートを備えた⑩といった楽曲は聴き応え十分。
「幻の名盤」の評価に恥じぬ、確かなクオリティを備えた1枚。但し、音は悪い。

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