この曲を聴け!
LUNACY / LUNA SEA
ふぁうすと ★★ (2005-03-12 23:43:00)
最近はこれを良く聴くようになった。
リリースされた当時『LUNACY』というアルバムタイトルに「原点回帰」を期待していたのだが、見事に方向性が違ったので複雑な心境になってしまったわけで。それ以来の封印を解いてみた。
『SHINE』を「ソロ後の手探り」のアルバム(それでも結構好き)とすれば、『LUNACY』は「方向性を掴んだ」あるいは「開き直り」(語弊があると困るけれど)。アルバム制作時にすでに終幕が念頭にあったなら、これは「意地」だろう。
方向性の変化となったきっかけはRYUICHIの声の使い方の変化に伴う曲の変化であり、ソロ前とソロ後で大きく曲が異なるのはそのためと自分は考えるが、この作品ではRYUICHIの声を最大限に活かした印象を受ける。そのため前作では曲によっては噛み合なかったRYUICHIの声も、今作では曲に噛み合っている。RYUICHIの声は前作と同じだが、しかし曲に溶け込みそれがより自然になっている。
また、前作ではギターが曲をリードしていた感があるが、今作ではベースがリードしているように思える。
「Sweetest Coma Again」「gravity」「VIRGIN MARY」「FEEL」など、高いレベルの曲が多いし、音のつくりは文句ない水準だと思う。
ただし、初期・ソロ前とは方向性が大きく異なる。そこがこのアルバムを聴く上での「踏み絵」となるか。
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