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Violent Restitution / RAZOR
火薬バカ一代 ★★ (2007-04-29 01:22:00)
なぜかチャールズ・ブロンソンに捧げられた(笑・・・って、ブロンソンてあのブロンソン?)、'88年発表の4thアルバム。
確か当時、HOBBS' ANGEL OF DEATHのデビュー作とのスプリット仕様で、テイチクから国内盤も発売された・・・筈。
初期のRAZORのアルバムは、ムチャクチャな勢いは買うけれど、どの曲も似たり寄ったりなので直ぐに飽きてしまうという
問題点を抱えていたように思うが、それが3rd『MALICIOUS INTENT』辺りから個々の楽曲のキャラ立ちが良くなり始め、
遂に本作では、ドイツのインディ・レーベルSTEAMHAMMER/SPVと契約を交わした効果か(?)、その楽曲の良さを活かすだけの
良質なサウンド・プロダクションをも手に入れ、過去4作を大きく上回る高い完成度を提示してきた。
また、これまでに比べてスラッシュ・メタル度が大幅に上がって来ているのも本作の特徴の1つで、
それはOPナンバー①(タイトルから察するに、冒頭の絶叫は怪鳥音のつもりなのだろうか?)における、
アグレッシブなリフ&リズムの刻みを聴けば明らか。他にも、タイトル通り「ハイテンション」で突っ走る②、
緩急の効いたアルバム・タイトル・トラック⑦等、高速スラッシュ・チューンの名曲は多いが、
本編のハイライトは間違いなく⑨。まさに“EDGE OF THE RAZOR"のタイトルを地で行く、聴いてるだけで耳から
血が出るんじゃないか?と思わせる、カミソリの刃の如き鋭利なGリフの刻みが強烈極まりない、RAZOR屈指の超名曲だ。
バンドの格をワンランク上へと押し上げた名盤。

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