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Imaginos / BLUE OYSTER CULT
火薬バカ一代 ★★ (2008-04-08 23:08:00)
個人的に、初めて聴いたBLUE OYSTER CULTのアルバムであり、同時に、BOCというバンドに
ハマる切っ掛けともなった、'88年発表の傑作11thアルバム。
そもそもは、8th『FIRE OF UNKNOWN ORIGIN』を最後にバンドから脱退した才人ドラマー、アルバート・ブーチャードの
ソロ・アルバムとして制作された作品が、彼のバンドへの復帰に伴い、結局、BOC名義でリリースされる事となったわけだが、
そうした紆余曲折にも関わらず、これまでBOC史に残る、数多くの名曲の誕生に関与して来たアルバートのアイデアが
叩き台になっているだけあって、その内容は流石のクオリティ。『オカルト宣言』のドラマ性、『SPECTERS』の美しさ、
そして『呪われた炎』のキャッチーさを併せ持った作風は、70年代の名盤群と比較しても、全く引けを取らない
素晴しい出来栄えを誇る。特に、美しい③辺りからいよいよエンジンが掛かり始め、本編のハイライトと言うべき
ドラマティック極まりない名曲⑤以降の展開は、グウの音も出ない程に完璧。また、これらの楽曲に共通するのが、
アルバート・ブーチャードと共にバンドへと復帰を果たした天才キーボーディスト、アラン・レニアーが奏でるピアノの調べが、
大々的にフィーチュアされている点で、彼が奏でる、流麗且つ、指の隙間から零れ落ちていくような繊細なピアノ・サウンドが
もう好きで好きで堪らない・・・という個人的な贔屓目を抜きにしても、そのKeyプレイはただ美しいだけでなく、
美しさの裏に潜む狂気や禍々しさをも描き出し、BOC独特の捩れた美意識の演出に、大きく貢献しているように思う。
クトゥルー神話を元ネタに、無限の力を持った邪悪な使者「イマジノス」が、歴史の裏で暗躍する様を描いた
コンセプト・アルバム・・・という、何やら難解そうなストーリーは脇に置いても、単純に名曲が数多く揃った、
恐ろしくドラマティックな作品として楽しむ事が出来る逸品。BOC入門編としてどうぞ。

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