この曲を聴け! 

The Sound of Perseverance / DEATH

namambe ★★ (2008-11-25 23:14:00)
この作品を適切に批評する言葉を編み出せません。
聴くと、ふだんの意識が訪れない心のどこかが痛み、痺れ、そして癒され、
最後にはゆっくりとあたたかいものが流れます。
不思議ですね。こうしたジャンルの音の中でもとりわけ、音そのものをとってみれば、
極めてヒステリック、神経質、逆撫でするようなタイプの強烈な音です。
悲しみと痛み。
正面からぶつけられても受け止めることができ、
ある意味で落ち着き癒されるというのは、
一方でこの作品が寸分の隙も許さないヘヴィ・メタルの様式の美を構築しているから、
かもしれません。
あえて様式美という手あかのついた言葉は使いません。
様式美という常套句では、様式に反発して緊張を生む要素をかかえることで逆に様式の力を活かしているような音を指すのにふさわしくないと思うからです。
20年近くヘヴィ・メタルを偏愛してきて、この作品に出逢う(一昨年ですが)ことができたのは幸せです。
へんな比喩で呆れられるかもしれませんが、
活火山の火口の縁に立って、はるか下の沸騰する火の海を見続けているのに、
音や熱気が迫って危険なのに、
なぜか心では底まで透き通った冷たい湖を見つめている・・・
そんな心持にさせてくれる作品です。
チャック・シュルディナーに心から哀悼をささげます。