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Saber Tiger / SABER TIGER
凶獣に牙を! ★★ (2007-06-30 10:59:00)
5thアルバム『BRAIN DRAIN』発表後、
PARAGRAPH3のリリース、DOUBLE DEALERのデビューとそれに伴う活動の後に発表された6thアルバム。
アルバム・イントロダクションに『RISE』のリテイクを添えたり、
腕から滴り落ちる血文字で(SABER TIGER)と書かれたバイオレンスなアルバムジャケットを用いたりと、
とにかくメンバーの気迫が濃厚に伝わってくるが、それを最も顕著に表しているのが、バンド名のアルバムタイトルだろう。
『我々がSABER TIGERである!』・・・といった、強い自負が伝わってくるかのようである。
これまでのアルバム以上の分厚い音圧でもって、怒涛のSABER TIGERメタルが押し寄せてくる・・・と言った感じで、とにかく圧巻。
アップテンポの曲は勿論、無骨さと躍動感を兼ね備えたヘヴィチューンにもSABERらしい節回しが芳醇に満ちており、
今作において、更なるスケールアップを果たした楽曲達はもはや、孤高の風格をも漂わせているかのようである。
また、バラードやメロウな曲にも同様の構築美があり、彼らが昇華してみせた楽曲が光る。
本作は、SABER TIGERの音楽性の一つの極致といっていい渾身作であり
確かな実力者達が、一丸となって体現してみせたSABERサウンドの一つの頂点である。
五人編成期のプレイヤー集団がエッセンスを持ちよって構築したそれとはまた違う、本当の意味での完成型・・・。
大音量での鑑賞を強く推奨する。