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Universe / SILVER MOUNTAIN
火薬バカ一代 ★★★ (2006-12-13 21:47:00)
ありゃー、人気ないのね、この作品。個人的には、この'85年発表の2ndアルバムこそ、SILVER MOUNTAINの最高傑作であるだけでなく、80年代の北欧メタル・ブームを代表する名盤の1つだと思っているのだけど・・・。
傑作ではあったものの、ヨナス・ハンソンの素人っぽいVoと、デモテープ並の劣悪な音質に大きく足を引っ張られていたデビュー作『SHAIKIN' BRAINS』に比べ、今回は歌える専任Vo.クリスター・メンツァーの加入と、サウンド・プロダクションの飛躍的な向上(前作が悪過ぎただけともいう)で、その2つの弱点をしっかりカバー。
そして何より素晴しきは、DEEP PURPLE的なロックンロール色が減退し、北欧様式美メタル分が強化された収録曲の数々!名手ヨナス・ハンソンによる、北欧民謡風のメロディが胸に染みる①②、泣きのバラード④、ペア・スタディンのリードBも勇ましい⑥といった楽曲も冴えているが、特筆すべきは、如何にも北欧的な寒々しいリフと、クラシカルなメロディが疾走するスピード・チューン③と、脱退した天才Key奏者イェンス・ヨハンソンの後任として参加している助っ人Keyが、イェンスに勝るとも劣らないピアノ・ソロを披露するドラマチックな⑤(曲の完成度は“VIKING"以上)。
共に「これぞ北欧メタル!」という魅力をギュッと凝縮したかの如き必殺の名曲。メタル・ファンは聴かずに死ぬ事なかれ。

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