この曲を聴け! 

Condition Red / IRON SAVIOR
29 ★★ (2002-07-07 03:42:00)
このバンドって基本的には新人バンドというよりは、すでに名の知れた人たちが作ったバンドとして登場しましたよね。そのことはクオリティや楽曲の方向性を予測しやすいという利点はあるものの、逆にあまりに音が想像出来てしまうという諸刃の剣でもあると思います。
ピート・シルークやカイ・ハンセンという初期HELLOWEENに関わりのある人脈や、JUDAS PRIESTに影響されたという記述やカバー曲の選択などから音が想像出来すぎたんで、これまではこのバンドは素通りしてました。で、C3さんの大プッシュもありついに手を出した次第です。
率直な感想を言えば、「想像通り」のスタイルでしたが、楽曲の質や内容は「想像以上」でした。HELLOWEEN直系のタイプではないものの、疾走感、溢れんばかりに情感に満ちたメロディ、そして男くさくガナり気味にシャウトするピートのVoと、ジャーマンメタル的な要素はたっぷりで、特に驚くような新しい要素があるわけではないもののそれらのトータルでの質の高さには驚きました。メロディが印象的な曲が多いですよね。さらっと聴き流しちゃうのではなく、「あれ、これ何曲目だ?」と確認する回数が多かったし。
タイプ的にはSINNER+初期GAMMA RAYな感じ…ってそれじゃあPRIMAL FEARじゃねえかよっ!とツッコミが入りそうですが、そんな感じです。あとは「SPOOKED」の頃のPRETTY MAIDSっぽいかも!
“ジャーマンメタル"と聞いてすぐに思いうかぶHELLOWEENタイプではなく、“ドイツ出身の正統派メタル"って考えた方が音のイメージ沸きやすいですかね?高品質な正統メロディックHMの好盤です。
C3さん、誉め足りないですか?こんなんで許してやって下さい(笑)

→同意