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Grand Prix / GRAND PRIX
火薬バカ一代 ★★ (2010-08-20 19:23:00)
現URIAH HEEPのバー二ー・ショウ(Vo)やフィル・ランゾン(Key)が在籍していた
イギリス出身の5人組HRバンドが、'80年に発表した1stアルバム。
一応NWOBHMの範疇に入るバンドなのだろうが、バー二ー・ショウ(これまた現URIAH HEEP)の張りのある
ハイトーンVo、溌剌としたボーカル・ハーモニー、そして華やかでドラマティックなKeyをたっぷりとフィーチュアして、
ポップ&キャッチーに弾む頭3曲の流れが如実に表している通り、STYXや後期KANSASといった大陸出身の
プログレ・ハード系バンドを彷彿とさせる洗練されたサウンドに、NWOBHM特有の荒っぽさやアングラ臭は皆無。
・・・と言っても、時節柄やはり各楽器は結構ハードに自己主張しており、取り分け、本編中を縦横無尽に動き回り、
楽曲を華やかに色付ける、フィル・ランゾンのKeyプレイは本作の要。ストリングスを効果的に取り入れ、
ドラマティックに盛り上がる名曲⑤⑥を筆頭に、粒揃いの楽曲の完成度の高さは彼の存在あったればこそ、だ。
個人的にGRAND PRIXと言えば、名曲“SAMURAI"を収録し、国内盤がCD化もされていた3rdアルバムに
最も思い入れを感じているのだけれど、単純に完成度のみで評価した場合は、シンガーの技量といい、
楽曲のクオリティといい、恐らく本作が彼らの最高傑作かな、と。

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