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Point of Entry / JUDAS PRIEST
うにぶ ★★ (2003-04-27 23:39:00)
'81年発表の7thアルバムです。邦題は『黄金のスペクトル』。ロブ時代では最も駄作、迷作扱いされる作品でしょうか(1stはほとんどランク外扱いでしょうけど)。憂いを帯びたブリティッシュ・ハードロックやメタル・ゴッドの威厳溢れるメタルを聴きたいと思うと肩透かしを食わされる、明るくポップなハード・ロックが中心になっています。ハイトーン・スクリームやスピード・メタルを求めると外れでしょう。
しかしアメリカ市場向けに魂を売っただの、毒を抜かれたとかいう批判もわからないではないですが、素直に聴けば曲が良いので、決して駄作ではありません。
だいたいJUDAS PRIESTの真の凄み、魅力は、全アルバムが異なる魅力を持っていて、決して前作をなぞるだけの作品は出さないというところにあるのですから。常に模索し続け、試行錯誤を繰り返したからこそ、彼らは「神」「教科書」と呼ばれるバンドになったのです。このアルバムも変化を求めて成功し、シンプルでキャッチーな曲を見事につくりあげています。前作と次作があまりに重要なために、目立たないだけ。
なーんて偉そうなことを言っておいて、私自身、しばらくはこのアルバムの魅力がわからず、ほとんど聴かないアルバムでした。このアルバムを好きになったのは、ライヴの予習で'01年に聴き直した時で、それまで「地味な曲ばっかり」と思っていた作品が、いきなり「良い曲がたくさん入った魅力的な作品」に変わっちゃいました。嗜好の変化ってやつですね。今ではかなり聴く頻度の高いアルバムになっています。
リマスター盤ボーナスの「THUNDER ROAD」は、ノリの良い爽快な曲で、アルバム本編に入って欲しいくらいの出来です。LAメタルとか好きな人は気に入ると思います。
「DESERT PLAINS」(LIVE)はちょっとテンポが速くなっていてかっこいいし、観客の熱狂ぶりが伝わって楽しいです。

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