この曲を聴け!
Kill the Hunted / LEATHERWOLF
失恋船長 ★★ (2024-12-03 22:14:46)
オープニングナンバーを聴き、まずは一旦停止。これがあのレザーウルフなのか?同名異バンドかと思うほど、ムッチムチの剛毅なアメリカンメタルに変貌している。このバンドと言えば、暗く湿ったメロディ、あの濡れていないが湿り気のある光沢艶めかしい、あの緻密で豪快なサウンドが売りだったのだが、今作では主要メンバーが抜けているために、表現方法が違う。サウンドメイクも往年のものではないので、違和感は強い。
あの光沢艶めかしい硬質感がなくなればレザーウルフ感は後退なんだが、曲によっては感触も違うので、違和感を感じるならば飛ばして聴けば問題ないだろう。シンガーも変ったし、時代も違うのだから違和感は致し方ないでしょう。癖の強い面を武器に、従来の魅力である正統性の強いサウンドもあり、やはりこのバンドはこうでなくてはという存在感を示している。まだこなれていない部分も散見されるが、まぁねぇ。個人的には、日本盤のボーナストラックであり、現在はシングルとして配信されている初期のリメイク作Thunder (MMXXII)が、一番レザーウルフしているなぁと納得したのが評価を別ける最大のポイントだろう。
やっぱりこのバンドはThunder (MMXXII)の音楽性とサウンドメイクに尽きるでしょうね。オープニングナンバーってヨーロピアン調の哀愁パワーメタルとはもっともかけ離れた曲だったからねぇ。それが新生サウンドなんだけど、そうなると、往年のファンを歓喜させたリメイクは入れない方が良かったという問題が頭をもたげる。
難しいねぇ。やはり自分たちの音を持っていたバンドの苦悩。何に期待をして何を聴きたいかですよね。速ければ何でもいいという耳はもっていないから厳しいが、2022年仕様と捉えると好意的に聴けますよ。
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