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Give 'Em Hell / SEBASTIAN BACH
失恋船長 ★★ (2024-11-02 08:15:32)
前作の流れと言うよりもアメリカンロックがルーツのミュージシャンが揃えば、こういうごっついヘヴィなサウンドになるのは必然。サビでは奇妙なほどキャッチーになるのだが、根幹にあるのはオールドスクールでも、グランジ/オルタナムーブメントを土台としたオールドスクール。
2014年は、カート・コバーンも伝説である。あのサウンドも十分に過去の遺物なのですよ。

そういう時代を無視して、迎合できなかった身としては、今作も古き良き90年代型ヘヴィロックを今風のテクノロジーで仕上げた一品。目新しさは皆無。スキッドロウを彷彿とさせるような場面は少ないが、主役がキャッチーなメロや、お得意のシャウトをかましてくれるだけで、満足できるファンも多いでしょう。個人的には、凋落の元ロックスターとしか思っていない。セバスチャン・バックという存在。

彼は80年代の成功を否定して、ミュージカルとかで成功したような情報を日本のメディアはなんとなく伝えていたが、彼はそんなに大金をせしめたのだろうか?スキッドロウはもっと成功できた。デビューの手助けをしてくれたBON JOVI関係者に恩を仇で返す男。それがセバスチャン・バック。その落ちぶれた感が、なんとも寂しい。音だけ聴けば暴れん坊時代の彼に相違ないが、それはテクノロジーの恩恵を受けた話。オジー・オズボーンと同類の機械仕掛けのオレンジである。

ライブ動画はサッパリだったなぁ。頼むぜバスよ。

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