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Intense Defense / JOSHUA
火薬バカ一代 ★★★ (2023-10-06 00:02:20)
名バラード“NOVEMBER IS GOING AWAY”でメロディ愛好家達から涙をカツアゲしたジョシュア・ペラヒア(G)率いるJOSHUAが、80年代半ばに知己を得たドン・ドッケン&ディーター・ダークスの勧めを受け、LAからドイツへと渡ってレコーディングを行い89年に発表した3rdアルバム。(本作のみ国内盤が「ヨシュア」表記に)
ドイツに拠点を移したからといって今更パワーメタル化する筈もなく。本作で披露されているのは前2作の流れを汲む、煌びやかなKeyと分厚いハーモニーに彩られたメロディアスHR。ジョシュアも得意のアーミングを有用した、キラキラと鱗粉をまき散らすようなGプレイをもってアルバム全編を生き生きと躍動。ロブ・ロック(Vo)という強力な相棒を得たことで、そのサウンドはより一層ブラッシュアップされた印象で、特に爽やか&キャッチーな②、歯切れ良く弾む曲調と哀愁のメロディのコントラストが秀逸な⑤、ドラマティックに繰り出されるバラード⑥、ロブの伸びやかなVoとジョシュアの歌うG、両者の個性が最良の結びつきを果たした⑧辺りは、曲調はポップながらメロディからは切なさが滲み出てくるという、JOSHUAの魅力がギュッと凝縮された名曲に仕上がっているんじゃないかと。個人的には本作を聴いていると、親しみ易い音楽性といい、ロブ・ロック+テクニカルなギタリストの組み合わせといい、LAのクリスチャン・メタル・バンドANGELICAのことを思い出しましたよ。(楽曲のクオリティではJOSHUAの方に軍配が上がりますかね)。
今となってはどれも入手困難なJOSHUAの国内盤カタログですが、本作はその中でも更に見かけない1枚なので、是非とも再発をばお願いしたいところであります。

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