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Mob Rules / BLACK SABBATH
ひょうすべ ★★★ (2023-09-28 10:57:35)
前作「HEAVEN AND HELL」に比べオジーSABBATH度が増したこのアルバム。
様式美と怖い音が交じり合ったこのアルバムは、賛否両輪だった(否の方が多かったかな)。私もどちらかというと“否”だった。
「ロニーが歌ってるんだから、良いに決まってる」と何度も聴いたが合わなかった。

否→賛に変わったのが、グランジの登場。
これらを聴いた時、「これだったら、もっと良いアルバムあったよな~。」と戻ってきた。
なので、好きになるのに少々時間がかかったアルバムだ。

前作のディオを中心とした様式美SABBATHのサウンドが好評だったので、アイオミとギザーが「SABBATHは俺達のものだ!」
とばかりに、オジーSABBATH路線へ振り戻したサウンド。

・・・と思っていたが、

アイオミの自伝では、このアルバムの方が前作よりロニーの関与が強かったらしい。
これは衝撃だったが、後のDIO、SABBATHが出したアルバムを踏まえれば、なるほどね。とひざを打った(ごめん。実際にひざは打ってない)
その前提で聴いてみると、確かにパーツパーツで、後のDIOに引き継がれる展開がある。

前作が復活作という位置付けに対し、今作は問題作として扱われたので、なにかと前作と比べられた。
その時のアイオミの発言が非常に的を得て面白い。

名付けて:『アイオミ問答』

「君達が以前からやってきたものを継続しているだけだ。」

「そりゃそうだ。同じバンドだからな。」

「そんなのはわかっている。しかし君達の前作の延長戦上にあるようにしか聴こえない。」

「その通り。その次に出たアルバムだもんな。」

別のインタビューでは、

「前作のサウンドとは異なっている。」

「うん。だって別のアルバムだからな。」

今回の主役はギザー。
ギザーが最初から関与すると、このようなアルバムとなり。
ストレンジでアングリーな時のDIOが足りなかったものがギザーではないかと思う。

最後に、ELFファンにとって“Country Girl”って曲あるが、期待したらダメだ(笑)。
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