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今週のアルバム10選
失恋船長 (2023-06-19 10:13:00)
『スラッシュメタル最前線』後編


①Hades - Resisting Success
スラッシュメタルの魅力とは一寸先の展開を読ませないスリルにある
メタリカが出たときもそうだったが彼らは技術的に高くはなかった
このバンドの演奏のテンションも高く技巧に優れている
その辣腕ぶりが聴き手を魅了する
ハイトーン系のシンガーも多様性を感じさせる楽曲をコントロール
名前で良し悪しを決めるバカどもの耳をちぎるほど強烈だ

②Dyoxen - First Among Equals
1989年リリースの1st
このバンドの特徴はリズミカルなプレイとメタリカよろしくなスラッシュサウンドの融合
実験的な要素もあるが噛み合った時の爽快感は例えようがない
スラッシュメタルを点ではなく線で聴いているならば必ず出会うハズのバンドだ
シンガーも履き捨て系ではないのがポイント
やはりスリルに満ちたサウンドである
メタリカ最高メガデス最高は言われなくても皆分かっている

③RAZOR - Violent Restitution
このバンドの最高傑作に推すマニアも多いカナディアンスラッシャーの雄
アルバムタイトルが示すようなバイオレントな作風
首の疼きも止まらないスリリングかつスピーディな演奏とテンションはずっと高い
なぜか日本では売れないがダイハードな猛者達からは常に羨望の眼差しを向けられるバンドだ
ビックネームに満足できる永遠のライトリスナーの鼓膜を粉砕してほしい

④Heathen - The Evolution of Chaos
高い演奏技術で多くのマニアを魅了したパワーメタルよりのスラッシャー
再結成となるのだがテンションが高くブランクを感じさせないクオリティ
本当に再始動なのかと思わせる統一感とスリルのあるプレイに打ちのめされる
多くのフォロワーを持つだけに往年のスタイルに迫る帰還は大声援を受けるだろう
古典的なメタルと阿吽の呼吸から繰り出される密度の濃い演奏
これぞスラッシュだしスラッシャー以外からも評価を受けられる一枚でもある
昨今の大御所の最新作よりもずっと求心力の高い音だ

⑤RIVERGE - RAID FOR RIVERGING
耳をつんざくダーティなノイジーサウンド
咆哮する歌声とド迫力のバンドサウンドの濃厚さにノックアウト
日本人というだけで敬遠される閉鎖的な国内のメタルシーン
崇めるのは名の通った海外のビックフェイマスばかり
耳がついていない体制主義者にようはありません
鋭い刃を立てたソリッドな音像はいつでも喉元を掻き切る勢いだ

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