この曲を聴け!
Rashomon / IBARAKI
うにぶ ★★ (2023-04-23 22:29:25)
TRIVIUMのMatthew Kiichi "Matt" Heafyのブラック・メタル・ソロ・プロジェクトの'22年の1stです。プロデュースはIhsahn。期待するなっていうのが無理な、ヤバい組み合わせですよね。こういうバンド、このサイトの常連さんが盛り上がってた当時なら、皆であーだこーだ取り上げて、楽しかっただろうなー。
日本語表記では、バンド名:茨鬼、アルバム名:『羅生門』、曲名:儚き必然/迦具土/茨木童子/地獄太夫/魂の崩壊/悪夢/木漏れ日/浪人/須佐之男命/海賊、のようです。
日本というルーツにアイデンティティを求めたブラックという感じなんでしょうが、中身は想像の斜め上でした。SIGHとも全然違うし、比較対象があまり思い浮かばない、暗黒メタルの異端児。
なんか、ブラック・メタルっていうよりはプログレ。バンドサウンドのくびきから解き放たれて自由奔放にアレンジしています。
題材は日本ですが、サウンドは思ったほど日本風なわけでもなく歌詞も英語です。曲タイトルになった題材のストーリー的歌詞もあれば、かけ離れた抽象的な歌詞もあり。
初聴時は全然付いて行けず、何度も聴いて評価を更新し続けている感性の鈍い私ですが、とにかく好奇心は刺激されるので幾度か再挑戦しているところです。妙にはまる。
大好きな作品というわけではないのですが、やたらと郷愁が刺激され、なんだか繰り返し再生しちゃうんです。10年後には名盤と言っているかも。
(4)「Jigoku Dayū」と(8)「Rōnin」がもの悲しくも美しく、お気に入りです。(9)「Susanoo no Mikoto」の日本語詞も微笑ましい。
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