この曲を聴け! 

LYNYRD SKYNYRD
ひょうすべ ★★★ (2022-12-25 22:40:26)


『怪獣総進撃』~再結成後のSKYNYRD(HARD ROCK化)~


伝説のサザンロックバンド。LYNYRD SKYNYRD。
「髪を切れ!」と散々言ってくる体育教師、レナード・スキナーからとったバンド名。
アメリカ人でもバンド名が読めないようで、デビューアルバムは、発音記号付きとユニークだ。

サザンロックとは、アメリカ南部産のブルース、カントリー、フォーク、ソウルを
英国から逆輸入されたロックのフォーマットで、ブレンドしたものだ。
そして、バンドによってそれぞれの配合が違うのも特徴だ。
昔は、アメリカンルーツロック、レイドバック内に一括りになっていたが、
いつからか、南部出身者のバンドが奏でるロックをサザンロックと呼ぶようになったらしい。

70年代アメリカンハードロックもこの系統のひとつだった。
VAN HALEN KISS AEROSMITH CHEAP TRICKの登場により、その定義は変えられてしまい
JOURNEY、STYX、FOREIGNER、KANSAS、の元プログレ勢、新人のBOSTONの大ヒットにより、無国籍化してしまう。
なので、サザンロックは、70年代アメリカンハードロックの生き残りであり、継承者だと思っている。

SKYNYRDの代表曲"Free Bird"。、
サザンロックバンドであれば、それぞれのバンドに"Free Bird"的曲を持っている。
ウエストコーストの代表格であるEAGLES。Hotel Californiaは、Free Birdのフォーマットだ。
作者のドン・フェルダーは南部の出身であり、ギターの師匠はデュアン・オールマンであることからも、南部の薫陶を受けている。

さて、SKYNYRDを書く場合、どうしてもあの事故のことを触れないと進まない。
全盛期にメンバーの乗った飛行機が墜落し、バンド関係者4名が死亡。他のメンバーも体と心に傷を負い、解散をしてしまい、伝説となってしまう。

さて、再結成後は、SKYNYRDというの旗の元に馳せ参じた猛者たちといった感じだ。
しかも、ハードロック畑の猛者達ばかり。

ゴジラに例えれば『怪獣総進撃』のようだ。

・・・・ちょっと興味湧いたでしょう(笑)

再結成時の一番の肝は、事故で亡くなったボーカルで中心人物、ロニー・ヴァンザントの後任。
誰もが嫌がる後任には直系を充てた。
ロニーの弟であり、38SPECAILのドニー・ヴァンザントの弟でもあるジョニー・ヴァンザントを据える。
(北斗の拳でいえば・・・ジャキ・・・いやケンシロウだ!)

ジョニーは、隠れ名盤のメロハーバンド、VANーZANTのVo&リーダー
アルバム「TWENTY」からは、ギターに元BLACKFOOTのボーカル&ギターでリーダーのリッキー・メドロックが参加。
おなじくギターにOUTLAWSのボーカル&ギターでリーダーのヒュージ・トマソンも参加
リッキー・メドロックは、デビュー前のSKYNYRDでセカンドドラムだったらしい。
アルバム「Christmas Time Again」より、DAMN YANKEESのマイケル・カーテロンが参加。
このように4つのバンドから、3人のリーダーが集結している。

これを知った時には「隠れて何をしていたんだ!」と思った。
 →いや、お前が知らなかっただけで“隠れてないし”、“E.Z.O.でもないし”。

また、曲作りには、RPMのロバート・ホワイト・ジョンソン、CINDERELLAのトム・キーファー、
SURVIVORのジム・ピートリックが参加。「God & Guns」「Last of a Dyin' Breed」のプロデュースはボブ・マレットだ。


ここまでくると、これはSKYNYRDではない。という人もいるだろう。


しかし・・・・


SKYNYRDという旗でなければ、このメンツは集まらない。
→同意