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Into the Night / Andy Rock
失恋船長 ★★ (2022-11-24 12:16:00)
WILD ROSEのギタリストとして有名なアンディ・ロックが満を持してリリースするソロアルバム。レーベルはAOR HEAVENですから、メロディックメタルバンドのギタリストによるソロ作という想像から逸脱しない内容になると思ったが、寸分違わぬAOR風味満点のソフトケイスされたスタイルになっている。
それが、むしろ唄モノ過ぎるくらいだ。なにより驚くのがほとんど一人でやっている。唄もリズムセクションも曲作りもミキシングもプロデュースまでも、完全なるソロアルバムを制作。
一切の邪魔が入らない環境は作り手にとって、さぞや気持ちが良いと思いますが、やはり本業がギタリストだけに、メインヴォーカルを張るのがキツい、唄中心の作風なのに、その唄が最弱というのがかなり問題である。あのケン・ヘンズレーよりもヤバい。
そういう唄の弱さが思いっきり足を引っ張るのが問題。素直の曲作りは刺激も薄めでインストパートに大きな見せ場は無い、それだけに、何をやっているんだという不満は最後の最後まで拭えないのだが、WILD ROSE以外に表現を求めたのであれば、歌い手くらいはYouTuberでも良いから見つけて欲しかった。
都会の喧噪を離れ、シットリとしたロックサウンドに癒やされたい。そういう趣の時間の楽しむのにはベストなのだが、他にも良作があるからなぁ、WILD ROSEファン向けのマニアックな一枚の域を出ていないよなぁ。
→同意