この曲を聴け!
China Sky / CHINA SKY
ひょうすべ ★★★ (2022-11-10 06:52:02)
1988年発表。米国産メロハーの隠れ名盤。
店頭でJOURNEYタイプとあったので、購入。
JOURNEYが解散(実際は解散ではなかったよう)してしまった為、
ネクストJOURNEYを見つける為に、「JOURNEYタイプ」と情報があると、チェックしていた時期だった。
基本はメロハー。曲も悪くはない。
②は確かにJOURNEYタイプの曲で、ボーカルがスティーヴ・ペリーに寄せているんだが・・・
スティーヴ・オージェリー、ケヴィン・チャルファントやアーネル・ピネダの域まで達していない。
むしろ、スティーヴ・ペリー寄せない声の方が、彼の魅力ではないかとも思う。
それよりも、基本的に曲の趣きが、JOURNEYとは違う為、これを"JOURNEYタイプ"とされてしまうと、
肩透かしをくらってしまう可能性は高いかと。(むしろSURVIVORタイプといった方が良いかも)
聴いた当初は“なりそこないのJOURNEY”という評価だった。
しかし、何かが引っかかって、バッサリ切り捨てることはできなかった。
その曲は、⑩ "The Last Romantic Warrior"。
歌詞にバンド名が出てくるので、このバンドのテーマ曲でもあるかと思う。
他の曲と少し趣の違うこの曲が好きだったということもある。
しばらくして、その理由が判った。
ボビー・イングラム MOLLY HATCHET加入。
「このバンドの根っこはサザンだったんだ。」と。
産業ロックの最大の特徴が“爽やかさ”。言い方を変えれば「無国籍感」だと思う。
どこの国にも属さないからこそ、どこの国でも売れる。
サザンロックという地域密着サウンドが、“なりそこないのJOURNEY”の“なりそこない”の部分だったと同時にブレイクしなかった理由なんだと判った。
それを前提に聴きなしてみると、納得。
決して名盤とは言い切れないが、私にとっては非常に味わいのある1枚だ。
何でもハードにするボブ・マレットがプロデュースしても、南部臭って消せないんだな~。
→同意