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Now Is Then, Then Is Now / MARK SPIRO
失恋船長 ★★★ (2022-01-21 16:20:13)
最近フロンティアからベストアルバムをリリースしたAORマスターと呼んでも差し支えのないマーク・スピロの3枚目のアルバム。既に楽曲提供を行い名を挙げていますが、彼の本文はアーティストであり有能なシンガーでもあります。
その繊細なハスキーヴォイスは、哀愁をまとったアーバンなAORサウンドと相性も良く、ハスキーヴォイスが運んでくる刹那な哀愁がロマンティックなメロディの中で一陣の風となり吹き抜けていきます。思わずコートの襟を立てたくなりますが、哀愁をたたえたサウンドはフックも満載、素直に心に響いてきます。
とにかくAORな唄モノロックを愛する方ならビンビンに響くでしょうね。リリース時が1996年でなければ相当、話題をかっさらうような隙のない作りとクオリティを保持、どうして国内盤がなかったのかと不思議に思うくらい出来が良いです。日本人の心に訴えかける繊細で情緒のあるメロディ、打ち込みベースのリズムセクションだって問題ないでしょう。ギターにはマイケル・トンプソンとティム・ピアースの名前もあり職人が揃っています。このロマン溢れる叙情派サウンドに心を掴まれる唄モノファンは多いでしょうね。
アルバム一枚通して聴きたくなる作品です、どれも欠けちゃダメだよねと言いたくなるくらい粒が揃っています。個人的には大好きなアルバムですね。唄モノとしては名盤と誉れ高いミカエル・アーランドソンの1stよりも上だと思いますね。
そんくらい完成度が高い作品です。
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