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Secrets and Sins / LUBA
失恋船長 ★★★ (2022-01-04 13:50:31)
ウクライナの血を引く女性シンガー、ルバことルボミラ・コワルチクのソロなのかバンドなのか分からないが1984年にルバ名義でリリースした2枚目のアルバム。カナダではスマッシュヒットしたバラードの②が有名なのですね。少々デジタルチックなニューウェーブ臭も漂いますが、ワイルドでハードなロック的ニュアンスも散りばめ、主役たるルバ嬢の女性らしい、しなやかで凜とした佇まいの歌声がサウンドとマッチしており、チョイハードな唄モノロックを愛するマニアにはマストな一枚と言えるでしょう。
当時、彼女の作品が日本でリリースされていたのかは知るよしもないが、メディアが取り上げていないのは確かで、カナダで売れたバンドはイマイチ跳ねないような印象が強い。これもメディア偏重な日本人気質によるモノだろうが、そういった情報に踊らされない唄モノロックファンにもススメたい一枚ですね。
とはいえ、ワタクシもニューウェーブ系やチャカポコしたダンサンブルなデジタルビートは嫌いなので、大口は叩きませんが、ルバ嬢のワイルドさを加味した力強い歌声、③みたいなダンサンブルなモダンポップみたいな曲も上手く歌いこなせる器用さに耳が持っていかれます。語尾に掛けるビブラードも良いですよね。
総じて当時としてはオシャレな一枚なのでしょうが、売れたいだけでは無い本格派志向を貫いており実力派集団による質の高いパフォーマンスを楽しめます。泥臭さや大陸的なグルーブとは違うエッセンスはルバ嬢の持つ血のなせる技ならば、このグループは正解だ。
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