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Awakening / PHENOMENA
火薬バカ一代 ★★ (2021-10-25 23:45:31)
メルとトム(故人)のギャレー兄弟により立ち上げられ、80年代からアルバム・リリースを重ねて来たご長寿ロック・オペラ・プロジェクト、PHENOMENAが’12年にESCAPE RECORDSを通じて発表した6作目。
今回メル・ギャレーと共にプロデュースを手掛けているのは、スウェーデンからGYPSY ROSEを率いて遅咲きのデビューを飾って以降、再結成WHITE WOLFやマッツ・レヴィンとのDOGPOUND等、様々なバンド/プロジェクトでその名を見聞きするようになったマーティン・クロンルンド。参加ミュージシャンもレーベル人脈を活用してトビー・ヒッチコック、ロブ・モラッティ、ラルフ・シーパーズ、マイク・ディメオ、テリー・ブロック、ジェイムズ・クリスチャンetc…と初期3作に比べると明らかに代替わりが図られています。
それに合わせて音楽性もよりポップでメロディアスな方向に舵が切られており、とりわけトビー・ヒッチコックの伸びやかな歌声を生かしたポップなサビメロが耳を捉える②や、ロブ・モラッティが歌う爽やかな③等はPHENOMENAの新生面をアピールする名曲ではないかと。(曲名に相応しいパワフルさを有する⑧も良い曲)
顔触れにしろサウンドにしろ、英国臭が薄れてFRONTIERS RECORDS辺りがリリースしてもおかしくないごく普通のメロハー・プロジェクトになってしまった感も無きにしも非ずですが、とはいえ初期の方向性のままでは先細りは確実でしたし、何より楽曲が粒揃い。改めてアルバム・リリースを重ねていける体制を整えたメル・ギャレーとレーベルの選択は間違ってはいない…と納得できるだけのクオリティを有した1枚に仕上がっています。

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