この曲を聴け! 

今日の10曲
失恋船長 (2021-04-20 12:15:45)
『忘れがたき名曲』10選

①X-RAY - 『Lier In Your Eyes』
紆余曲折を経て辿り着いた音楽性
ライトな方向性に傾いたりと迷いもあったが
最後にようやく自分たちのスタイルを築いたようだ
名曲の多いラストアルバムの中で
あえてメロウな曲を押したい
硬軟交えたX-RAYサウンドに新たなる手応えを感じさせてくれた



②KIX - 『Don't Close Your Eyes』
80年代のシーンを代表するメタルバラード
癖のある歌声も逆に耳に残ります
素直に響くメロディ
珠玉の名バラードですね



③SOUND BARRIER - 『Do Or Die』
今でも珍しい全員黒人によるヘヴィメタルバンドのEPのラストに収録
このEP自体が魅力的なのだが
ベースもドラムもギターも唄も皆が力一杯演奏している
そのヘヴィメタルの様式に沿うようなアレンジに肌の色など一切関係ないことを知りました
ファンキーなノリなんて一ミリも介在しないメタルに対する真摯な姿勢
そこに惹き寄せられます



④HEAVY LOAD - 『Run With The Devil』
ヨーロッパがアメリカンナイズドしたアルバムで大成功した為に
北欧メタルと言えばなフォーマットが出来てしまった
メディアもヨーロッパの登場でシーンが垢抜けた的なニュアンスで伝えていたが
個人的には一ミリも共感できません
NWOBHMの影響をタップリと受けた80年代の北欧メタルシーン
甘美なメロ共鳴しあうガッツあふれる疾走ナンバーを聴けば
元祖北欧メタル=ヨーロッパの図式は成立しません
嘘とまで断罪出来ないが正解ではない
ああいうミスリードは見逃せませんね
このバンドはイイバンドでしたよ



⑤MAD MAX - 『Stranger』
劇的な印象を与えるイントロ
そこから扇情的なメロディを導入
メタルな構築美と正統なるマナー
バンドが一体となり生み出される自分たちのカラー
哀愁系正統派HM/HRの美点が詰まっていますね




⑥ELIZA - 『Scorpion』
北海道を代表するバンドだったイライザ
この曲はアメリカンなスタイルに向かう以前の叙情派サウンド
後期のタイプも良いが
個人的にはクサめの歌メロもツインギターの絡みも大好きですね
ギターも繊細なタッチで独自の色彩美を描いている
ドラムもいいです


⑦LIONHEART - 『LIONHEART』
ビージーズなんか聴くなよとバカにされたりと
デニス・ストラットンのメイデン時代は短いものだった
でも彼がギターハーモニーやコーラスワークにもアイデアを出していたのは間違いないだろう
今作はライオンハートの音楽性を端的に表すものである
叙情味のあるメロディと爽快なコーラスワーク
そしてNWOBHM仕込みのキレ
メジャーデビュー時のアメリカン志向には腰を抜かしましたが
この曲を知ればそれだけのバンドではないと思っていただけるでしょう
現在は英国流儀に則った叙情派スタイルで完全復活を果たしています



⑧MAZERAN - 『Take Me Away』
白田一秀のプロデュースもチョイとした話題に
アメリカ人の参加により音楽性も変わったが
オムニバスにも提供した今作はイメージチェンジに成功していると言えよう
歌メロも覚えやすかったなぁ
繊細な日本人的エッセンスとアメリカンなノリが上手くミックスされている



⑨RAINBOW - 『The Shed』
リッチーのブルージーなギターに導かれるパワフルな一曲
とにかく豪快なリズムプレイに唸る
レインボーと言えばな分かりやすさは無いのかも知れないが
シンプルゆえに誤魔化しの効かぬダイナミックや躍動感
ストレートにグイグイとねじ込んできます
ベストアルバムなどに選ばれることはないだろうが
ギターソロも実にリッチーらしく
ラス・バラードの曲なんかよりもよっぽどレインボーらしいと思う




⑩KISS - 『Under The Rose』
今は亡きエリック・カー初参加のフルアルバムから
コンセプト作のエルダー魔界大決戦は全く受けなかった
キッスらしくないとの事でケチョンケチョンだったのですがね
今作は少々気持ち悪く聴こえる男性コーラス全開のサビが印象的
もう少しソフトなコーラスだと良いのですが
個人的には山男の唄みたいに聴こえてします
それでもアイデアは悪くない
むしろ今までと違うぞと言う決意を強く感じた
今となっては本人たちが触れられたくない黒歴史となっている為に
アルバム自体がタブーになっているが隠れた名曲はけして少なくない

→同意